アベック
アベックとは、本来ならばフランス語で「~と供に」と言う意味である。外来語としてのアベックは「恋人同士」に近い意味で使われる。
外来語としてのアベックの詳細[編集]
普通は、夫婦ではないが仲の良い男女が一緒にいる状態を差す。しかし、恋人同士であっても離れた所にいる場合は「アベック」とは言わない。
夫婦が一緒にいるときは、それが夫婦だということが分かっている場合はアベックと言わないのが普通である。しかし、それが夫婦かどうか不明の場合にはアベックと呼ぶ場合がある。恋人同士でも夫婦でもない男女が二人でいてもアベックと言う。
「恋人同士のように見える男女が一緒にいる状態」というのが最もニュアンスが近い。ニュアンスもまたフランス語である。
その他[編集]
「アベック」は1970年代には日本で普通に使われていた言葉である。1980年代頃から使われなくなり、その代わりに英語の「カップル」が使われるようになった。しかし、英語の「カップル」は「夫婦」に近い意味であり、外来語としてのアベックとはニュアンスは一致しないが、日本で外来語として使われている英語の「カップル」は、外来語としての「アベック」と同じニュアンスで使われる。
現代の日本で「アベック」という言葉を使うのは一部の高齢者だけである。
「アベック」のように母音で始まる仏単語は、それを発音するときに、直前の単語の影響を受けた発音になるため、フランス語を聞いていても「アベック」と聞こえることは稀である。
Viens avec moi の場合
「 Viens 」の「 s 」は通常、発音しないが、次の「 avec 」は母音で始まるため、直前の「 s 」の影響を受ける。片仮名で書くと「ビエン ザベク モア」に近い発音になる。
用例[編集]
アベックが喫茶店に入った:夫婦なのか、恋人同士なのか、兄妹なのか、姉弟なのか、エウリアンに捕まったのかは不明だが、一組の男女が喫茶店に入ったという意味。