アスペルギルス症

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アスペルギルス症(あすぺるぎうすしょう)とは、いわゆる「カビ症」のひとつ。真菌であるため抗生物質が効きにくく、日和見感染症でもあるため当該患者は体力が落ちていることも多いため、医療においては厄介な病気である。

概要[編集]

アスペルギルス症は、アスペルギルス属(Aspergillus)の真菌によって引き起こされる(通常は肺の)感染症である。
肺や副鼻腔内に、菌糸、血液のかたまり、白血球が絡まった球状のかたまりが形成される。
症状がほとんど出ない例もあるが、血痰・発熱・胸痛・呼吸困難が生じることもある。
菌が肝臓や腎臓に広がると、それらの臓器の機能が低下するとも言われている。
診断のためには、通常はX線検査かCT検査を行い、可能であれば感染物質のサンプルの培養検査を行うというが、なにしろ相手が細菌ではないので培養も培地の選択などで迷うことになる。
真菌であって細菌ではないので抗生物質が効かない。抗真菌薬が使用されるともいうが、患者の体力が落ちているときに用いるとダメージを喰らう。ときに真菌球を取り除くために手術が必要になることもある。

スエヒロタケやヒトヨタケは人体に感染する真菌と謂われている。

脚注[編集]