アジェンデ隕石

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アジェンデ隕石(アジェンデいんせき、Allende meteorite)は、1969年メキシコで落下した隕石群。

概要[編集]

1969年2月8日の朝、メキシコのチワワ州アジェンデ村の周辺10×50kmの範囲に落下した隕石雨である。火球は広い範囲で観察され、大気中で爆発して数千の破片となった隕石の総重量は5トンと見積もられ、そのうち約3トンが回収された。

 メキシコの現地のスペイン語では、"ll"はジャ行の音で発音するので、Tortilla=「トルティージャ」と同様に「アジェンデ」と発音する。アメリカ人は英語読みの「アエンデ」と発音するので、「アエンデ隕石」と書かれることも多いが、現地での発音で書くという日本語の外国語表記のルールには反している。「アイェンデ」はスペイン本土の別の地名であり、また「アレンデ」は誤表記である。

アジェンデ隕石のCAIは45.66億年前に形成されたものであり、これは発見されている物質の中で太陽系最古の物質である。