ひとつの青春が終わった
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「ひとつの青春が終わった」(ひとつのせいしゅんがおわった)は、『薔薇族』1983年春増刊号及び2006年の再々復刊第1号に掲載された、山川純一の一話完結の漫画。
あらすじ[編集]
舞台はとある教会。矢部達彦と野上京子の結婚式が行われていたところへ一人の闖入者が現れ、式を中断させてしまう。闖入者の正体は、達彦のかつてのセックスフレンドの青年・聖也だった。突然別れを告げられた聖也は逆上したふりをして、達彦とよりを戻すための芝居を打っていた。皆の前で聖也との関係を暴露された達彦は、この場で聖也とのホモ・セックスを行いすべてをつまびらかにすることで、京子の審判を仰ぐ決意を固める。ここまでは聖也の計画通りの展開だった。しかしホモ・セックスのあとも達彦と京子の愛は変わらぬままだった。賭けに敗れた聖也は、京子とのキスで勃起する達彦を見て一人涙を流すのだった。
登場人物[編集]
- 聖也(せいや)
- 本編の主人公で、達彦のセックスフレンド。達彦を真剣に愛していたが、一方的に関係を破棄され、衝動のままに結婚式へ乱入し、達彦を取り戻そうと計画する。ウエディングドレス姿の京子を『おぞましい』と形容する、ゲイ。ミソジニーでもある。
- 矢部達彦(やべ たつひこ)
- 聖也のセックスフレンド。女寄りの両刀。聖也とはあくまでセックスフレンド関係である。結婚式場で聖也に追い詰められるが、逆に全てを明らかにする事で場を乗り切った。
- 野上京子(のがみ きょうこ)
- 達彦の恋人→妻。突如明かされた達彦の性癖に驚愕するが、聖也と達彦が愛し合う姿を見て尚、全てを受け入れて己と達彦との愛を再確認した。
- 達彦の父
- 神聖な結婚式の式中に、京子の目の前で聖也との行為を行おうという達彦に怒り心頭に発し、一時は絶縁までも宣言する。最終的には息子が京子の愛を勝ち取った姿を見て、彼と和解し、二人を改めて祝福した。
- 達彦の母
- 突如始まった息子の衝撃的なセックスに、言葉も無く涙する。
- 神父
- 結婚式を執り行っていた中年男。神前でセックスを始める聖也と達彦に驚き、十字を切って神へと祈りを捧げた(※本心では、彼らに混ざってやりたかった様子)。ゲイ(?)。