尻もち事故

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尻もち事故(しりもちじこ)とは、尻もち ()をしてはいけないものが尻もちをつく事故。特に航空機の事故で知られる。

航空機における尻もち事故は、着陸の際にフレア(機首上げ)を行って接地するところを、フレアを取りすぎて、接地させようとした車輪よりも更に後方に伸びた尾部が地面に接触、破損することで発生する航空事故を指す。これ自体は深刻な事故ではなく、応急措置としては損傷部分をプレートで覆い、その後損傷部分の交換を行えば、事故後も飛行を継続できる。

対策として、テールスキッドと呼ばれる収納式の部材を取り付けることがある。これによって、尻もち事故に至っても、テールスキッドのみを地面に接触させ、機体の損傷を防ぐことができる。

こういった事故は、日航ジャンボ機墜落事故の原因となったことで知られる。この事故は、尻もち事故の修理において手抜きがあったため、圧力隔壁の損壊を招き、結果的に垂直尾翼を含む尾部の構造が吹き飛ばされたことに起因している。そのほか、チャイナエアライン611便空中分解事故 ()は、尻もち事故の応急修理としてプレートで覆ったまま飛び続け、正式な修理を受けていなかったことから亀裂が進行し、飛行中の与圧により突如空中分解して墜落した。