Gentoo Linux

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Gentoo Linux(ジェンツーリナックス)とは、Portage ()をパッケージ管理システムとして採用しているLinuxディストリビューションの一つである。

概要

上述の通り、Portageをパッケージ管理システムとして採用しており、全てのパッケージをビルドして環境構築することが特徴である。USEフラグ ()GCC ()の引数を調整することで、それぞれの環境へと最適化させることができ、適切に設定することで他のディストリビューションよりも動作が高速となる。
一方で、数年前の低速なCPUを使用するマシンではインストールすらままならないこともあり、ハードウェア性能に大きく左右されるディストリビューションとも言える。
以下、USEフラグやビルド中心であることに起因する他のディストリビューションとの差異を例示する。

  • 他のディストリビューションで細かく分けられているパッケージでも、一つまたは少数のパッケージのビルド・インストールのみで済むことがある。
  • カーネルも基本的にはビルドすることでインストールするようになっており、ソースパッケージが複数存在する[1]

対応アーキテクチャ

ビルド中心であるため、新アーキテクチャへの移植が比較的早く進み[2]、他のディストリビューションが対応しないような特殊なアーキテクチャでも動作することがある。現時点で対応しているもの(太字はデスクトップにもほぼ完全対応)は、

など多岐にわたる。

脚注

  1. バージョンの差異とされるものは、gentoo-sources[1]git-sourcesなど。追加パッチが当てられているものは、pf-sourceszen-sourcesなど。
  2. 基本ライブラリ(GNU Cライブラリ ()など)と基本ツール(Bash ()GNU Core Utilities ()など)、カーネルがあれば基本的には対応できてしまうため。
  3. AppleシリコンのMacにも対応。
  4. 64bitにも対応。