一番茶
(新茶から転送)
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一番茶(いちばんちゃ)は、ある年のうち最初に摘み取られる茶葉をいう。また茶を淹れるときに、最初の湯をそそいで淹れた茶も一番茶と呼ばれるが、本稿では前者について述べる。一番茶は「新茶」と言われることがある。
概要[編集]
一番茶は葉が柔らかく、最も品質のよい時期の茶葉と言われる。特に甘み成分であるテアニンの含有量は二番茶に対して、約3倍程度あり、渋み成分の「カテキン」は一番茶では少ないといわれる。
地域によって摘採時期や摘採回数は異なる。静岡県では一番茶の摘採時期は、おおむね4月中旬から5月中旬にかけてである。一番茶の摘採から約45日から50日前後経過してから収穫する茶葉を二番茶という。二番茶と三番茶の摘採間隔は35日から40日である。その後、四番茶、秋冬茶(秋冬番茶)と続く。
立春から数えて88日目(87日後)を「八十八夜」という。文部省唱歌 『茶摘み』は八十八夜に新茶を摘む様子をあらわしている。科学的な真偽は不明であるが、八十八夜に茶を飲むと長生きするという言い伝えがある。