エドモンド・ハリー

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ハレーから転送)
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エドモンド・ハリー(Edmond Halley、1656.11.8-1742.1.25)は、イギリスの天文学者。 「ハレー」は誤表記である。 専門は測地学、天体力学。 「ハリー彗星」が76年の周期で太陽の周りを公転する周期彗星であることを明らかにし、次回の出現を予言した。 南極には、彼の名にちなんだイギリスの「ハリー基地」がある。

誤表記問題[編集]

 彼の名前は、日本や中国ではしばしば「ハレー」と発音されるが、イギリスやアメリカなどのネーティプの英語圏において「ハレー」と発音されることはあまりない。少数の人が「ヘイリー」と発音する程度である。

1910年のハリー彗星の回帰をきっかけとして発刊された日本天文学会の「天文月報」には、当時は「ハリー彗星」と書かれていた。戦後、野尻抱影がその著書「天体のはなし」などに「ハレー彗星」と表記したことから、「ハレー彗星」という表記が広まった(1段目ロケット)が、1970年代までは「ハリー」、「ハレー」両方の表記が混在していた。それが一気に「ハレー彗星」という表記が多数派になった大きなきっかけは、1980年ごろに宇宙科学研究所が計画していたPLANET-A計画で「ハレー彗星」と呼んだことであると考えられる(2段目ロケット)。宇宙研には名前の専門家はおらず、内部でもこのような天体の呼称についての検討委員会などもなく、現在も研究者によってバラバラの状況である。その後、彗星の専門家である国立天文台の渡部潤一が監修するNHK「コズミックフロント」や彼の監修する書籍などで「ハレー彗星」と書き続けられたため、一般の人は「ハレー彗星」だと思って疑わなくなってしまっている(3段目ロケット)。しかし、実際に外国に取材に行っているNHKの内部や一部の研究者、極地研などには「ハリー」が正しいという意見を持っている人は根強くおり、多数派が間違っている場合でも違法とはみなされない法律上の問題もからめて、世の中の仕組みそのものの欠陥が、この問題がもめ続ける背景要因としてある。

出典[編集]

  • 「固有名詞英語発音辞典」、(三省堂)
  • 「コンサイス人名辞典」(1994年)
  • 「天文・宇宙の辞典」、恒星社、(1978年)
  • 「天文月報」、日本天文学会(1910年)
  • 「天体のはなし」(野尻抱影)
  • 読売新聞1982年1月1日付
  • 「理化学辞典第5版」(岩波書店)、「天体の命名法」