セロファン

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
セロハンから転送)
ナビゲーションに移動 検索に移動

セロファン(cellophane)とは、光を透過するための、透明な膜状の物質。

概要[編集]

原料は、ビスコース[注 1]からできる。有彩色の付いた透明性のある物質は「色セロファン」「色付きセロファン」という。光の透過は、光の上にセロファンを乗せることである。

色セロファンは、電球式信号機のレンズカバー、回転灯、加法混合、減法混合の実験に使われる。一般に使われている色は「赤、黄色、緑、青」の4色である。黄色のセロファンは、ややオレンジ寄りの黄色をしている。黄色のセロファンを2つに折り重ねると、更にオレンジがかり、オレンジ色の部分が濃くなり、琥珀色っぽくなり、オレンジ寄りの黄色(山吹色)になる。業務用のセロファンには、紫やオレンジや青緑のセロファンもある。電球式信号機の黄信号のレンズカバーは、琥珀色のセロファンである。電球式信号機の青信号のレンズカバーは、青緑色~セルリアンブルー(色相名:やや緑がかった青)のセロファンである。従来の自動車のライトのレンズは電球式で、ウィンカーのレンズは琥珀色のセロファンである。

ライトにセロファンをかぶせると、光の三原色RGBのスポットライトと同じ原理になる。

セロファンによる混色は、光を透過することにより、中間色がわかり、混色した部分の中間色も色鮮やかに見える。CMYKの混色も同じ理由による。セロファンの一次色は、「赤、黄色、緑、青」の4色セットか、「シアン、マゼンタ、黄色、黒」の4色セット。

[編集]

  1. セルロース水酸化ナトリウムで処理して生成。