銃乱射事件

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銃乱射事件(じゅうらんしゃじけん)とは、銃を使った大量殺傷事件のことである。

概要[編集]

単なる発砲事件と、銃乱射事件の境界は明確なものではない。
犯人は銃以外にも刃物や爆発物を使う場合が少なくない。
比較的、死傷者や発射弾数の多い発砲事件のことが銃乱射事件と呼ばれる。では死傷者が何人以上ならば銃乱射事件で何人以下ならば単なる発砲事件になるのか、発射弾数が何発以上だと銃乱射事件で何発以下ならば単なる発砲事件なのか、明確な区別は困難である。
「死傷者が4人以上の発砲事件を銃乱射事件と称する」という定義もあるが、それは必ずしも正しいとは言えない。発射弾数が多くても死傷者が少ない場合もあり得るからである。
戦争で銃弾を多数発射して多数を殺傷しても銃乱射事件とは呼ばない。
昔から、新聞記者は事件が起こると大袈裟に書き立てる悪い癖があり「銃乱射」という表現を使いたがる。

銃乱射事件年表[編集]

jawp:Category:銃乱射事件」も参照

発生年月日事件名発生国犠牲者数凶器等備考
1. 1938年(昭和13年)津山三十人殺し日本国旗.png日本死者30人散弾銃(オート5)、日本刀自殺した犯人も数えれば死者は31人。
2. 1946年(昭和21年)東条村強盗事件 ()日本国旗.png日本死者1人拳銃強盗犯人を取り押さえようとした警官が拳銃乱射を受け殉職。
3. 1965年(昭和40年)少年ライフル魔事件 ()日本国旗.png日本死者1人
負傷者16人
ライフル拳銃事件当時18歳の未成年犯人はその後死刑執行。
4. 1966年(昭和41年)テキサスタワー銃乱射事件アメリカ合衆国の旗(国連サイズ).png アメリカ合衆国死者15人
負傷者31人
自動小銃狙撃銃警察が犯人を射殺した。
5. 1972年(昭和47年)浅間山荘事件日本国旗.png日本死者3人
負傷者27人
ライフル拳銃高所の山荘に立て籠もった犯人が警察官と報道関係者に向けて乱射。
6. 1972年(昭和47年)テルアビブ空港乱射事件 ()イスラエル国旗.png イスラエル死者26人
負傷者73人
自動小銃(vz.58)、手榴弾日本赤軍関連事件。ハイジャックされた旅客機着陸した空港で発生。
7. 1979年(昭和54年)三菱銀行立て籠り事件 ()日本国旗.png日本死者5人猟銃(上下二連 散弾銃犯人射殺。全裸にされた人質銀行員が銃弾を防ぐ肉壁として並べられた。
8. 1979年(昭和54年)ブルーマンデー銃乱射事件 ()アメリカ合衆国の旗(国連サイズ).png アメリカ合衆国死者6人
負傷者32人
セミオートライフル
(スコープ付きのルガー 10/22)
犯人は事件当時16歳の少女。カリフォルニア州サンディエゴクリーブランド小学校で乱射。
9. 1982年(昭和57年)禹範坤事件 ()大韓民国国旗.png 韓国死者57人
重軽傷者35人
自動小銃(M2カービン)、手榴弾韓国の警察官1人による犯行。
10. 1984年(昭和59年)山口駐屯地銃乱射事件 ()日本国旗.png日本死者1人
負傷者4人
64式小銃自衛官が射撃訓練中に同僚と上官に向けて乱射。
11. 1987年(昭和62年)朝日新聞阪神支局襲撃事件日本国旗.png日本死者1人
負傷者1人
散弾銃一連の赤報隊事件のうちのひとつで未だに犯人不明。
12. 1989年(平成元年)ストックトン銃乱射事件 ()アメリカ合衆国の旗(国連サイズ).png アメリカ合衆国死者6人
負傷者32人
アサルトライフル56式自動歩槍 ())、自動拳銃トーラス PT92 ())、火炎瓶1979年の事件と同じ名前の別地域学校であるカリフォルニア州ストックトン「クリーヴランド小学校」で模倣された小学校乱射事件。
13. 1994年(平成6年)建国門事件 ()中華人民共和国国旗.png 中国死者24人
負傷者30-80人
(諸説あり)
81式自動歩槍人民解放軍の1人の中尉による犯行
14. 1995年(平成7年)八王子スーパーナンペイ殺人事件 ()日本国旗.png日本死者3人リボルバー犯人不明で犯人情報に懸賞金600万円が掛かっている。
15. 1996年(平成8年)ポートアーサー銃乱射事件 ()オーストラリア国旗.png オーストラリア死者35人
負傷者15人
アサルトライフル(AR-15)乱射開始後わずか90秒で20名死亡12名重軽傷、その後コテージに籠城した。
16. 1996年(平成8年)北方町銃乱射事件日本国旗.png日本不明猟銃犯人が猟銃を抱え車で逃走、警察とカーチェイスになった。
17. 1999年(平成11年)コロンバイン高校銃乱射事件アメリカ合衆国の旗(国連サイズ).png アメリカ合衆国死者15人
負傷者24人
爆弾、ソードオフショットガンカービン短機関銃焼夷弾火炎瓶発生当時の犠牲者数が全米2位。
18. 2001年(平成13年)ネパール王族殺害事件 ()ネパール国旗.png ネパール死者10人
負傷者5人
アサルトライフル短機関銃、自動式散弾銃自動拳銃王太子が王宮内で王族を無差別射殺。
19. 2003年(平成15年)前橋スナック銃乱射事件日本国旗.png日本死者4人
負傷者2人
拳銃ヤクザ同士の抗争。
20. 2005年(平成17年)漣川軍部隊銃乱射事件 ()大韓民国国旗.png 韓国死者8人
負傷者2人
K1カービン手榴弾韓国軍内部での事件
21. 2007年(平成19年)バージニア工科大学銃乱射事件 ()アメリカ合衆国の旗(国連サイズ).png アメリカ合衆国死者33人
負傷者22人
自動拳銃(グロック19、ワルサーP22)アメリカの人種差別に起因して在米韓国人が犯行実施。
22. 2007年(平成19年)佐世保銃乱射事件 ()日本国旗.png日本死者2人
負傷者6人
散弾銃2008年銃刀法改正の原因。
23. 2007年(平成19年)愛知長久手町立てこもり発砲事件 ()日本国旗.png日本死者1人
負傷者3人
リボルバー拳銃を所持した元夫が元妻を人質に民家に立て籠もり、警視庁特殊部隊SATの隊員1名を射殺。
24. 2008年(平成20年)カウハヨキ銃乱射事件フィンランド国旗.png フィンランド死者10人
負傷者1名
自動拳銃(ワルサーP22)、ガソリンカウハヨキ ()の大学で発生。
25. 2009年(平成21年)ビンガムトン銃乱射事件 ()アメリカ合衆国の旗(国連サイズ).png アメリカ合衆国死者14人
負傷者4人
自動拳銃地元警察から受けた暴力的差別迫害を背景に無差別殺人を企図した犯人が拳銃2丁で100発近く発砲。
26. 2011年(平成23年)ウトヤ島銃乱射事件 ()ノルウェー国旗.png ノルウェー死者77人
負傷者100人超
自動車爆弾自動小銃(ルガー ミニ14)、自動拳銃(グロック34)死者にノルウェー王族関係者が含まれる。
27. 2012年(平成24年)トゥールーズ銃乱射事件 ()フランス国旗.png フランス死者8人
負傷者5人
自動拳銃1週間で3度の乱射が発生。
28. 2012年(平成24年)オーロラ銃乱射事件 ()アメリカ合衆国の旗(国連サイズ).png アメリカ合衆国死者12人
負傷者58人
催涙ガスライフル散弾銃映画館館内で催涙ガスを使用しライフルとショットガンで客を射殺。
29. 2015年(平成27年)タリス銃乱射事件 ()フランス国旗.png フランス死者0人
負傷者3人
自動小銃オランダ発フランス行き高速列車タリスの列車内で発生。
30. 2015年(平成27年)シャルリー・エブド襲撃事件 ()フランス国旗.png フランス死者12人
負傷者11人
自動小銃雑誌出版社襲撃事件。
31. 2016年(平成28年)オーランド銃乱射事件 ()アメリカ合衆国の旗(国連サイズ).png アメリカ合衆国死者50人
負傷者53人
アサルトライフル(AR-15)同性愛者を標的にした差別的大量殺人事件。
32. 2016年(平成28年)アタテュルク銃乱射事件トルコ国旗.png トルコ死者48人
負傷者238人
カラシニコフ突撃銃爆薬アタテュルク国際空港襲撃事件 ()とも。テロ事件。10分で完了。
33. 2017年(平成29年)2017年ラスベガス・ストリップ銃乱射事件 ()アメリカ合衆国の旗(国連サイズ).png アメリカ合衆国死者59人
負傷者546人
自動小銃
(部屋には23丁もの銃器)
ほぼフルオートに改造した自動小銃でホテル32階の窓から群衆の上空に向けて乱射。アメリカの銃撃事件では史上最大の犠牲者(2017年10月2日時点)
34. 2017年(平成29年)2017年テキサス州教会銃乱射事件アメリカ合衆国の旗(国連サイズ).png アメリカ合衆国死者26人
負傷者20人
アサルトライフル(AR-15)日曜礼拝中の教会で乱射。
35. 2018年(平成30年)YouTube銃乱射事件アメリカ合衆国の旗(国連サイズ).png アメリカ合衆国死者1人
負傷者3人
自動拳銃犯人の動物愛護活動家の女が犯行直後に自殺。
36. 2019年(平成31年)エルパソ銃乱射事件アメリカ合衆国の旗(国連サイズ).png アメリカ合衆国死者22人
負傷者数十人
カラシニコフ突撃銃メキシコ国境近くのショッピングモールで乱射。
37. 2020年(平成32年)アフガニスタン少女カラシニコフ乱射事件アフガニスタンの国旗.png アフガニスタン死者3人
負傷者複数人
カラシニコフ突撃銃2020年7月17日、両親を殺害された少女が家にあったカラシニコフ突撃銃でタリバン戦闘員を殺傷した。
38. 2023年(平成35年) 3月9日ハンブルク銃乱射事件ドイツの国旗.png ドイツ死者7人拳銃エホバの証人の王国会館で元信者の男が拳銃を乱射。犯人は自殺。

陸上自衛隊銃乱射事件:自衛官候補生が八九式突撃銃を乱射。

銃乱射事件で生き延びる方法[編集]

この方法で対応して生き延びることが出来なくても責任は取れません。免責もご覧ください。
  • アメリカ
    普段から銃を持ち歩き、銃乱射事件が起こったら応戦する。
  • 全米ライフル協会式
    銃を持った人間を止められるのは銃を持った人間だけである。従って教室への銃の持ち込みを解禁するべきである。
  • トランプ大統領式
  • セミオートの火器をフルオートに改造するパーツの販売を禁止する。
  • 教師に銃を携帯させる。
トランプ式の問題点
  • 命乞い式
    撃たれそうになったら、敬語を使って命乞いをする。津山三十人殺しやコロンバイン高校銃乱射事件では、命乞いをして撃たれずに済んだ者が実在する。頼まれるとイヤと言えない性格の犯人ならば「どうか撃たないでください」とか「殺さないでください」という頼みを聞いてくれるかも知れない。
  • 逃げるが勝ち式
    犯人が拳銃しか持っておらず、離れたところにいて、尚且つ、外に脱出できるような場合には逃げるのが効果的である。犯人がライフル銃を持っていても距離が離れていたら逃げてしまうのが良いと思われる。
    その際にジグザグに走ると銃弾が命中し難くなるという説と、ジグザグに走ってもあまり効果はないという説がある。犯人の射撃の腕が下手くそな場合、ジグザグ走りは効果的と思われる。しかし、ジグザグに走ると、その分、犯人から離れるのにやや時間が余計に掛かってしまう。被弾して出血しているときは、すぐに救護が受けられる場合以外は、走って逃げるのは危険である。走ると出血が増えて失血死する可能性があるからである。
  • 死んだ振りをする
    犠牲者があまりにも多く、犯人も何人殺したか覚えていないような場合、死んだ振りをするのは効果的と思われる。犯人が近付いてきても絶対に笑ってはいけない。
    しかしラスベガス銃乱射事件 ()のように高所から狙撃&乱射されている場合、その場にうずくまって動かなかった事により犠牲者が増えた可能性が指摘されている。
  • 隠れる
    銃弾を防げるようなものの陰に隠れるのが理想だが、犯人から身を隠すだけでも効果がある。前者の場合、犯人が反対側に回ってきたら終わりである。
    派生系として、死体の中に隠れる方法がある。死んだふりとも重なるが、死体を壁にすることで、生き残れる確率が高まる。例えば『悪の教典』の銃乱射事件で生き残った人物はこの方法を使っている。
  • 大木を利用する
    大木の裏側に隠れ、犯人がその大木を時計回りに回ってきたら時計回りに、反時計回りに回ってきたら反時計回りに回って、犯人と自分との間に常に大木があるようにする。犯人と正反対の位置を保つのは困難なので、犯人が右利きの場合は犯人は1時の位置で自分は5時の位置になるようにする。犯人が左利きの場合には犯人が11時で自分は7時の位置になるようにすれば犯人を目視できる。犯人が諦めるまで根気良く回り続ける。犯人が頭が良い場合、回る速度を変えたり突然逆回りをする場合もあるので注意。
  • 謝る
犯人が、自分(たち)を恨んで(或いは逆恨みして)殺しに来たのであれば謝る。
  • 銃を奪う
犯人から銃を奪って銃を乱射できなくする。しかし、犯人と間違えられて逮捕される可能性がある。
ラスベガス銃乱射事件 ()のように高所から狙撃&乱射されている場合は、かなり難易度が高い。
犯行前に銃を奪えれば効果的。
  • 防弾チョッキを着込む
銃乱射事件が発生してから着るようでは遅いが、その前に防弾チョッキを着ていれば、100%では無いが生存する確率を向上させられる。

動画[編集]

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関連項目[編集]

  • M16自動小銃#AR-15 - アメリカの銃乱射事件でよく使われる、民間向けのM16(フルオート機能無し)