社会主義
社会主義（しゃかいしゅぎ、英語：socialism）は、資本主義・自由主義の弊害を政府による規制や生産手段の共有化などによって解決し、平等・公正な社会を目指す思想や運動、社会体制のこと。ユートピア社会主義、共産主義、社会民主主義、国家社会主義、キリスト教社会主義、自主管理社会主義などがある。
概要[編集]
2023年時点で社会主義国は、中国・ベトナム・キューバ・ラオス・北朝鮮の5か国である。
社会主義＝共産主義、マルクス・レーニン主義だとイメージされがちだが、実際には様々な社会主義思想が存在する。共産主義は階級闘争を経てすべての人が平等になる世界を考えた。労働者、農民、兵士のための国を作ろうとした。経済システムのことを言うが実際には経済に限ったことではなく国家運営のやり方や社会システム全般が社会主義みたいであるということで使われる言葉である。
資本主義国では社会民主主義政党や労働組合による労働運動によって社会保障制度や福祉国家が整備された。社会主義陣営は単に福祉のために社会主義・共産主義を実現したいだけなのである。
フランスの21世紀の資本では、これまで以上に悠々自適生活をしたい資本主義陣営(富裕層)は、格差で立場が悪くなり始めると「隣国が侵略してくる」「隣国の人物は劣った人種」「我が民族は優秀」であるなどと言い始め軍事や人種差別を主張するようになり、これに教育を受けてない労働者が騙され戦争になると言う。これは数十年も前から様々な国で起きた。この場合に被害を受けるのは社会主義陣営であり労働者である。
アメリカ[編集]
アメリカでは二極化が進み貧困から社会主義に傾倒する若者が増加しており、2019年トランプ政権時点で社会主義者に投票したいが70％となっている[1]。資本主義の中心として社会主義を批判し攻撃の対象としてきたアメリカだけあり衝撃的な情報である。NHKの調べでも社会主義を支持するアメリカ国民が増加している[2]。
主な政党：アメリカ共産党・アメリカ民主社会主義者
日本[編集]
日本では不況や格差でれいわ新選組や日本共産党支持が増加している。また野党共闘や草の根活動も活発化、こども食堂での活動や公園での弁当配布に多くの貧困者が集まる。アメリカほどの勢いがない理由は、アメリカほど富裕層と貧困層と二極化していないことから。しかし流れからすると日本でも二極化は確実。
一方、昭和の頃に野党第一党であった日本社会党（後の社会民主党）は、平成以降党勢を失っていった。さきがけの鳩山由紀夫らが結党した民主党（後の立憲民主党）に多くの社会党議員が参加し、左派本流の地位を奪れて年々議席を減らしていった。立憲民主党や国民民主党は、社会党や民社党の流れを汲み、広い意味での社会主義（社会民主主義）政党の要素がある。ただし、国民民主党は、労組を支持母体としながらも、日本共産党や立憲民主党といった他の左派政党とは距離を置き、独自路線を取っている。れいわ新選組は社会主義政党ではないが、大石あきこ衆議院議員はマルクス主義者を自称している[3]。
日本の小学生にアンケートを取った結果「資本主義に代わる別の経済システムが登場する」が64％で「資本主義は永久に続く」が21％で[4]別の経済システムというのはおそらく社会主義的なものを言っていると見られる。
主な政党：日本共産党・社会民主党 (れいわ新選組・立憲民主党・国民民主党)
中国[編集]
中国は社会主義でありながら資本主義となっているが、これは習近平率いる中国共産党の戦略であり、共産主義実現に向けて、まずは富める者から豊かにさせ、それから富を分配しはじめ、結果的に共産主義社会に移行し人民すべてに平等で豊かな生活をさせるという計画である。現在は富を分配する時期に差し掛かっているとされる。このことを共同富裕または社会主義市場経済とも言う。
個人が起業しその会社が大企業になると中国共産党が経営権を握り実質の国営企業となる。テンセントやファーウェイなどの有名企業は実質国営企業なのである。中国共産党に反発したアリババの創業者は一時行方不明となった。マルクスの言う資本主義が高度に発展した社会から共産主義が実現するかもしれない。
主な政党：中国共産党
朝鮮民主主義人民共和国[編集]
社会主義国であり韓国(資本主義)と分断されている。ただし国名は表向きであり、実際は、社会主義でも民主主義でも共和国でもない。実際は金一族による金王朝と化しており一刻も早い崩壊が望まれている。そのため社会主義＝北というイメージは本来は間違いであるが、ここでは北の主張どおり記載している。一応、金日成までは社会主義の形をしていたが金正日になり事実上、平壌を除き配給制度が崩壊した。
社会主義でありながら平壌の富裕層は約400円のハンバーガーセット。地方の庶民は飢えによる栄養失調[5]。平壌は配給が維持されているが、階級により分量が異なり住居は無料で提供されている。高層マンションも次々と建設されているがエレベーターが朝晩しか動かない問題があり階級が高い人民は低層の住宅に住むという。地方はアジア最貧困とも言える悲惨な状態となっている。
かつて韓国は、北をソ連の傀儡国家と言ったが、ソ連なき現在は独立国家となったと言える。
主な政党：朝鮮労働党
大韓民国[編集]
韓国は共産主義政党の活動が禁止されており北朝鮮と対立している。極端な競争社会により社会は疲労しており世界1位の自殺者数を誇りその数は日本に並ぶ。一方で文在寅のような北朝鮮寄りの政治家が数多くおり韓国の政治中枢に入り込んでいる。北の主張によれば現在でも韓国はアメリカの傀儡国家であるという。
ロシア[編集]
ロシア革命により史上初の社会主義国家であるソビエト社会主義共和国連邦（ソ連）が誕生した。しかし、1991年に崩壊し、ロシア、ウクライナ、ウズベキスタンなどに分裂した。ソ連崩壊を残念だと言うロシア国民が2019年に66％を超えている[6]。庶民はソ連崩壊後も生活水準が上がることがなく平均月収は約5万円であるなか政治家のみならず新たな富裕層との間で格差が拡大。2022年にウクライナ問題も発生し報じられる様々なロシアの様子からソ連回帰を思わせる。かつてのソ連を知る者は今のロシアのように将来の生活に心配することがなかったという。わかりやすく言うと資本主義でも豊かにならないのであれば社会主義のほうがいいではないかということである。
ドイツ[編集]
社会民主主義（大きな政府志向）政党の社会民主党がある。第一次世界大戦後の景気の悪い状況下で、国家社会主義を自称するナチスが勢力を拡げ、独裁者ヒトラーを生み出したが、第二次世界大戦中にヒトラーは自決、終戦後にナチス党は解党となった。その後、西ドイツ(資本主義)と東ドイツ(社会主義)、西ベルリン(資本主義)と東ベルリン(社会主義)に分断。1989年にベルリンの壁が崩壊し1990年に統一されドイツ連邦共和国となる。
主な政党：ドイツ社会民主党
かつてあった政党：国家社会主義ドイツ労働者党（通称、ナチス）・ドイツ社会主義統一党
キューバ[編集]
社会主義国であり現在でも配給制度が維持されており食品は低価格で購入できるほか市場で一般の商品も購入できる。高水準の医療が無料で提供されており世界から医療に関しては評価されている。キューバ危機以降、特に大きな問題を起こしていないながら常にアメリカの嫌がらせともいえる制裁に合っている。
主な政党：キューバ共産党
ベトナム社会主義共和国[編集]
社会主義国であり、かつては南ベトナム(資本主義)と北ベトナム(社会主義)に分断されていたが、アメリカとのベトナム戦争を経て統一されベトナム社会主義共和国となる。自動車は税金が高くて所有できないのでバイクが主な交通手段となっている。2012年、ビンズン新都心に資本主義全開の東急ビンズンガーデンシティが出現。ドイモイと呼ばれる、中国と同様の社会主義市場経済である。
主な政党：ベトナム共産党
北欧諸国[編集]
スウェーデン・ノルウェー・デンマーク・フィンランドなどの北欧諸国は社会民主主義の国である。理想的な社会主義国であると言われる。 消費税25％であるが食品は低価格であるため消費税が高額でも負担は少なく高水準の医療・教育が無料である。自動車は高額の税金がかかり自動車を所有しない国民がほとんどで交通量が少なく環境に良い。アメリカや日本の社会民主主義を掲げる政党は北欧諸国のような国を目指している。
主な政党
- スウェーデン社会民主労働党・左翼党
- ノルウェー労働党・社会主義左翼党・赤色党
- ヴェンスタ(左翼デンマーク自由党)・社会民主党・社会主義人民党・急進左翼党・赤緑連合(旧デンマーク共産党)
- フィンランド社会民主党・左翼同盟・フィンランド共産党
社会主義国の音楽[編集]
ソビエト連邦など社会主義国に共通するのがオーケストラの名曲が多いことである。
西側諸国の曲は商業的で下品な曲であると見なされ国民は共産党が選曲したオーケストラなど美しい曲が勧められた。商業的で下品な曲とは具体的にはヒップホップ・ロック・R＆B・クラブサウンドに商業的な品々と生活が歌われたものである。
そのためラジオの音楽はオーケストラが流れることが多く歌が入る場合はプロパガンダとして革命・労働者・焚き火などの言葉が入ることが定番である。どの曲も同じようなフレーズが入ることで思想が植え込まれていくのである。
国民はラジオを改造したり自作でレコードを作り西側諸国の音楽を聞き楽しんでいたという。これらの音楽をはじめ西側諸国の芸術や食品といった文化に憧れたことが社会主義の破壊に繋がった。西側諸国の憧れの文化を手に入れると同時に、資本主義により新たな貧困と差別まで手にすることになったのである。
朝鮮民主主義人民共和国の場合[編集]
日本に現存する社会主義[編集]
日本は資本主義の中に社会主義が入る世界でも珍しい国だと言われている。そこで日本に現存する社会主義を紹介。
- 公立小学校・公立中学校
- 他の資本主義国では勉強以外は、家庭で教えるもので整列したり掃除をしたり給食や運動会はないところが多い。アメリカやイギリスの小学校を参考にするとわかりやすい。自分のところ以外も掃除させたり数々のイベントを行うのは社会主義を教える上で重要なのである。良い学校に当たれば平和な期間となるが、悪い学校に当たると大変な生活となる。さらに軍隊並みに厳しく思いやりのない学校に当たれば最悪である。
- 国民皆保険制度
- 日本は国民が皆保険に入り重病を除くと比較的安く医療が受けられることになっている。アメリカでは医療保険は高い商品なのである。最近ではマイナンバーカードと保険証の一体化や犬猫チップが国民から猛反対が出ているが自民党により強硬されている。
日本が社会主義国になると[編集]
- 他の社会主義国と友好的になり、共同でアメリカに対し核武装。
- 資本主義の成果を引き継ぐので、成功した社会主義が実現。(日本共産党が発表済み)
- JRが国鉄になり、その他私鉄も国鉄に。
- 全企業が国営企業に。経営者が追放され給料アップ。
- 神社・寺・宗教団体・皇室がなくなる。
- デザインに凝った格安高層アパートが建設される。
- ボーイスカウトが廃止され、ピオネールが結成される。
- 国営動物園・国営遊園地・国営レストランとなる。
資料[編集]
文書[編集]
YouTube[編集]
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