明石城

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明石城(あかしじょう)とは、現在の兵庫県明石市明石公園1-27にかつて存在した日本である。現在は県立公園である明石公園(あかしこうえん)として開放されている。この城の別名は喜春城(きしゅんじょう)という。

概要[編集]

江戸時代前期に信濃松本藩から10万石で小笠原忠真播磨明石藩に入封した際、忠真は江戸幕府の第2代征夷大将軍徳川秀忠より明石城の築城を命じられて、元和3年(1617年)に築城した。これは、明石が畿内中国地方四国地方を結ぶ要地として交通・軍事上の重要性から命じたものである。その後、明石城は10万石クラスの譜代大名親藩に支配されている。最終的に天和2年(1682年)に入封した松平直明からようやく支配が定着し、その後は松平家の支配を10代得て、明治維新を迎えている。

明石城は明石海峡を臨む丘陵地に築かれた平山城であり、本丸を中心にして2の丸、3の丸、稲荷曲輪を設けて、本丸の四隅に三重の櫓を築いていた。ただし、天守閣は建立されていない。築城当初は要地の城であったことから、櫓は16、門は35、番所は16もあるという、10万石クラスの城としては巨大なものだった。明石城は明治2年(1869年)に廃城となり櫓のほか、天守台・石垣・堀などが残るのみとなった。なお、現在では本丸南東隅の巽櫓と南西隅の坤櫓のみが残され、この両方の櫓は国の重要文化財として指定されている。両櫓共に3重3階の隅櫓であり、千鳥破風・唐破風を組み合わせ、総塗篭めの白壁には武者格子窓が開かれており、安土桃山時代風の清楚な美しさがある。

現在、明石城跡は県立明石公園として整備されている。

ちなみに明石城は別名を喜春城というが、これは延宝2年(1674年)に松平信之の時代に明石にやって来た荻生徂徠の門人・片山兼山が名付けたものである。

明石公園[編集]

明石公園(あかしこうえん)とは、明石城跡を中心とした約55ヘクタールの兵庫県立公園である。ひぐらし池、広い芝生、樹木、閑静な桜掘と自然環境に恵まれており、明石市民の憩いの場である。本丸跡には展望台があり、明石海峡を隔てて淡路島の景観まで一望できる。園内には野球場・サッカー場・テニスコート・バレーコートがあり、には園内で菊花展も開かれている。

なお、明石公園は日本の都市公園100選に選ばれている。

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関連項目 続日本100名城