飯塚繁太郎

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飯塚 繁太郎(いいずか しげたろう、1929年4月18日[1] - 2015年5月[2])は、政治評論家。元読売新聞解説部長、日本大学法学部教授[1]

略歴[編集]

埼玉県生まれ。日本大学法学部新聞学科卒業。1952年読売新聞社に入社、解説部次長、解説部長を経て[1]、1981年編集委員[3]。1986年読売新聞社を退社、日本大学教授[1]

社会主義日本共産党の研究者[4]。保守政治を研究した渡邉恒雄から影響を受けた[5]日本政治総合研究所(IPSJ)所長[6]、常任理事も務めた[7]

発言[編集]

  • 「現在の日本共産党は、宮本顕治氏が一代で築き上げた『芸術的所産』と断じても過言ではないと思う」(飯塚繁太郎『宮本顕治の日本共産党』一光社、1973年、まえがき)[8]
  • (宮本顕治と池田大作の会談は)「現代史上の大きな思想的事件であり」、「将来の日本の政治、社会に大きな変動をもたらす可能性を秘めている」(飯塚繁太郎、外山四郎『宮本顕治と池田大作』一光社、1975年)[8]
  • 「もっとも私は、日本共産党の党員でもないし、いわゆるシンパでもありません。現在のような日本の政治状況の下では、日本共産党のような「融通のきかない批判政党」が必要だという意味で、共産党の存在理由を支持する立場にあるだけの人間です」(飯塚繁太郎「実力のあるうちが党改革のチャンス」、有田芳生、松岡英夫編『日本共産党への手紙』教育資料出版会、1990年、19頁)。

著書[編集]

  • 『社会党・民社党』 中野達雄共著、雪華社(日本を動かす組織・シリーズ)、1968年
  • 『日本共産党』 雪華社(日本を動かす組織・シリーズ)、1968年
  • 『宮本顕治の日本共産党――革命的前衛党から大衆的前衛党へ』 一光社、1973年
  • 『宮本顕治言行録』 編著、一光社、1973年
  • 『連合政権――綱領と論争』 編、現代史出版会、1974年
  • 『公明党対共産党』 外山四郎共著、一光社、1974年
  • 『宮本顕治と池田大作』 外山四郎共著、一光社、1975年
  • 『現代危機と変革の理論』 上田耕一郎共著、現代史出版会、1975年
  • 『自由の理論と科学的社会主義』 榊利夫共著、現代史出版会(現代史ブックス)、1976年
  • 『評伝 宮本顕治』 国際商業出版(評伝シリーズ)、1976年
  • 『「日本共産党の研究」の研究――その歴史と今日的課題』 犬丸義一、小林栄三共著、現代史出版会、発売:徳間書店、1980年
  • 『結党四十年・日本社会党』 宇治敏彦、羽原清雅共著、行政問題研究所出版局、1985年
  • 『政治理論と公共政策』 片岡寛光、阪上順夫、富田信男共編、新評論(日本政治総合研究所叢書)、1998年
  • 『民意・政党・選挙』 片岡寛光、阪上順夫、富田信男共編、新評論(日本政治総合研究所叢書)、1998年

分担執筆[編集]

  • 宮本顕治対話集』 新日本出版社、1975年/上下、新日本出版社(新日本文庫)、1977年
  • 家永三郎ほか編集委員『昭和の戦後史 第5巻 激動と変革』 汐文社、1976年
  • 上田耕一郎『現代を探る――上田耕一郎多角討論』 白石書店、1979年
  • 白鳥令編『保守体制(上・下)』 東洋経済新報社(東経選書)、1979年
  • 白鳥令編『革新勢力』 東洋経済新報社(東経選書)、1979年
  • 渡邉恒雄編『永田町見聞録――政界・派閥・権力の実像』 東洋経済新報社、1980年
  • 内田健三、白鳥令、富田信男編『保守回帰』 新評論、1981年
  • 白鳥令編『日本の内閣 3 経済大国への道から模索の時代へ』 新評論、1981年
  • 白鳥令編『すぐできる政治改革――自民党に明日はあるか』 リバティ書房、1989年
  • 松岡英夫、有田芳生編『日本共産党への手紙』 教育史料出版会、1990年
  • 北村公彦編者代表『現代日本政党史録 第6巻 総括と展望――政党の将来像』 第一法規、2004年

脚注[編集]

  1. a b c d 日外アソシエーツ編『新訂 現代日本人名録2002 1.あ~かと』日外アソシエーツ、2002年、372頁
  2. 好きな言葉⑦ 死への旅仕度   宇治 敏彦 雑誌「埴輪」(2015年12月26日)
  3. 平凡社教育産業センター編『現代人名情報事典』平凡社、1987年、59頁
  4. 飯塚繁太郎「実力のあるうちが党改革のチャンス」、有田芳生、松岡英夫編『日本共産党への手紙』教育資料出版会、1990年、17頁
  5. 「表現の自由」研究会編著『現代マスコミ人物事典』二十一世紀書院、1989年、312頁
  6. IPSJのページ Rei SHIRATORI 国際派の政治学者 白鳥 令
  7. 「たしかな野党」として躍進めざす/志位委員長 日本政治総合研究所で講演『しんぶん赤旗』2007年3月14日付
  8. a b 小山弘健海原峻編著『現代共産党論――高度資本主義国共産党の変容と展開』柘植書房、1977年、116-117頁

外部リンク[編集]