西武池袋線

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西武鉄道
西武池袋線
Seibu38813F.jpg
富士見台駅付近を走る西武30000系
基本情報
日本国旗.png日本
所在地東京都埼玉県
起点池袋駅
終点吾野駅
駅数31駅
路線記号SI
開業1915年4月15日
全通1929年9月10日
所有者西武鉄道
運営者西武鉄道
使用車両たくさん
路線諸元
路線距離57.8 km
軌間1,067 mm
線路数複々線練馬駅 - 石神井公園駅間)
複線(池袋駅 - 練馬駅間、石神井公園駅 - 飯能駅間、北飯能信号場 - 武蔵丘信号場間)
単線(上記以外)
電化方式直流1,500 V 架空電車線方式
閉塞方式自動閉塞式
保安装置ATS
最高速度105 km/h

西武池袋線(せいぶいけぶくろせん : Seibu Ikebukuro Line)とは、東京都豊島区池袋駅から埼玉県飯能市吾野駅までを結ぶ西武鉄道路線

概要[編集]

東京都豊島区のターミナル駅である池袋から練馬区所沢市入間市等を経て埼玉県西部の吾野駅へと向かう西武鉄道の路線である。多くの通勤・通学客に利用されているほか、沿線には、ムーミンパーク・秩父といった観光施設も多く、休日になるとレジャー客の利用も目立つ。

路線の途中となる飯能駅で運行系統が分割されており、同駅より東側の一般列車は8・10両編成での運行が原則だが、同駅以西は西武秩父線と運行形態が完全に一体化(吾野行き終電を除く)土休日の一部を除いて4両編成での運行となっている。このことから一般的には飯能 - 西武秩父間を西武秩父線と指す場合も多く、実際に西武鉄道の公式HP上の路線図には、飯能以西が西武秩父線であると読み取ってもおかしくないような表記がなされている。

また、池袋駅を発着とする各駅停車が西武豊島線にも乗り入れているほか、西武有楽町線を介して東京メトロ有楽町線副都心線東急東横線みなとみらい線に直通する列車も多く設定されている。

運行形態[編集]

停車駅については後述の「駅一覧」も参照。

特急[編集]

池袋駅と埼玉県西部方面を結ぶ有料特急列車である。車両は8両編成のラビューが専属で使用される。

現行のダイヤでは以下の3系統が運行されている。

日中時間帯にちちぶ号が毎時1本運行されているほか、朝夕ラッシュ時間帯には飯能発着のむさしも運行され、ちちぶの補完を担う。 ドームは西武ドームでの試合開催日のみ運行される臨時列車で、試合前に池袋発西武球場前行が、試合後に西武球場前発池袋行が運行されている。

過去には、所沢で新宿線と池袋線を直通していた「おくちちぶ」が休日に運行されていた。

S-TRAIN[編集]

詳細は「S-TRAIN」を参照

2017年のダイヤ改正で誕生した、平日は小手指[1] - 有楽町線豊洲駅を、土休日には西武秩父・飯能から副都心線東急東横線を経由してみなとみらい線元町・中華街駅までを結ぶ西武初の有料座席指定列車である。全列車10両編成で運行される。

有楽町線直通

平日朝には所沢発豊洲行が、夕方には豊洲発小手指行が運行され、通勤ライナーとしての役割を果たしている。 平日朝の列車は所沢保谷石神井公園が乗車専用、飯田橋有楽町豊洲が降車専用、 平日夕の列車は豊洲有楽町飯田橋が乗車専用、練馬石神井公園保谷所沢西所沢小手指が降車専用 となっており、西武線内・有楽町線内のみでの相互利用はできない。また利用の際には座席指定券(大人510円、子供260円)が必要である。

副都心線直通

土休日朝夕に計2.5往復が設定されている。運行区間については西武秩父発着が一往復に加え、飯能発着と所沢止まりが設定されている。特急の補完も一部兼ねているため東急東横線西武線内のみの利用も可能である(みなとみらい線内・副都心線内のみの利用はできない。また、副都心線池袋駅は降車専用である。)。 乗降可能駅:元町・中華街みなとみらい横浜自由が丘渋谷新宿三丁目副都心線池袋(旧・新線池袋)石神井公園所沢入間市飯能西武秩父 このほか、乗務員交代の為(小竹向原駅)、機器交換のため(練馬駅)や、飯能〜西武秩父間が単線であることによる交換待ちによる運転停車が幾度か行われるが、いずれも客扱いは行わない。 また、特急停車駅である横瀬はホーム長が8両分しか対応していない為、S-TRAINは全列車通過する。

快速急行[編集]

追加料金不要の列車では最速の種別である。現行ダイヤでは池袋発着は平日上り1本のみであり、そのほかの列車は地下鉄直通[2]となっている。

日中時間帯は全列車が元町・中華街 - 小手指間にて30分間隔で運行され、副都心線内急行・東急線内特急となる。朝夕含めこの快速急行-急行-特急という種別変更に該当列車にはFライナーという愛称がつけられている。地下鉄直通は1994年の直通開始時には西武線内快速急行になる列車は設定されていなかったが、2013年の副都心線と東横線の直通運転開始時に従前の池袋発着の快速急行を置き換える形で新たに設定された。当初は飯能・小手指発着が毎時各1本ずつ設定されたが、飯能発着は2022年3月のダイヤ改正にて土休日の一部を除いて小手指発着に短縮された。有楽町線方面の快速急行は平日朝に小手指行が2本のみ設定されている。

池袋発着の快速急行は現行ダイヤでは平日朝に飯能発池袋行が1本のみ設定されている。地下鉄直通の快速急行は保安装置の切り替え及び池袋方向との列車の接続の兼ね合いから練馬駅にも停車するが、池袋発着の列車は停車しない。

急行[編集]

池袋線の主要種別の一つ。終日運行されている。遠近分離と混雑緩和の為、練馬は通過。10両編成使用の池袋 - 飯能での設定が主で、日中は快速急行と合わせて10分に1本程度になるように設定されている。

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急行の停車駅[編集]

池袋-石神井公園-ひばりヶ丘-所沢-所沢からの各駅

通勤急行[編集]

平日朝に飯能発池袋行が6本運行されている。後述する快速と千鳥式運転を行っており、特定の列車に混雑が集中しないように配慮されている。快速が停車しない保谷大泉学園に停車する一方、多数の列車が停車するひばりが丘練馬は通過する。

快速[編集]

朝、夕に池袋発着の列車と有楽町線、副都心線直通の列車が運行されている。停車駅は池袋練馬石神井公園ひばりヶ丘ひばりヶ丘からの各駅である。

通勤準急[編集]

平日朝に小手指・所沢発池袋行が計5本運行されている。先述した急行・快速急行と千鳥式運転を行っており、特定の列車に混雑が集中しないように配慮されている。大泉学園までは各駅に停車する一方、ほぼ全列車が停車する石神井公園は通過する。

準急[編集]

池袋線の主要種別の一つ。終日運行されており、池袋発着系統と地下鉄直通の系統が存在する。池袋から所沢飯能で運転されるほか、日中は東横線、副都心線からの石神井公園行きが運行されている。朝、夕方には小手指行き、西武球場前行き、有楽町線、副都心線直通列車も運行される。停車駅は池袋練馬石神井公園石神井公園からの各駅である。

かつては「区間準急」も存在した。停車駅は池袋、練馬と練馬以遠の各駅であった。

普通(各駅停車)[編集]

主要種別の一つ。各駅に停車する。

池袋駅発着系統

池袋から豊島園を結ぶ系統や所沢飯能をはじめとして石神井公園保谷清瀬などを結ぶ系統が運行されている。ただし石神井公園行き、清瀬行き、小手指行きは朝、夕の運行である。また全て8両編成で運転される。

地下鉄直通

有楽町線、副都心線直通が終日にわたり運行される。有楽町線系統は全て10両編成、副都心線系統は多くが8両編成(朝・夕は10両編成で運行される場合もある)で運行される。

飯能以西

飯能以西は運行形態が分割されており、土休日の一部を除いて4000形4両編成による運行となっている。日中時間帯は平日は概ね40分おき、土休日は30分おきに運行されている。飯能駅では池袋方面への急行電車との接続が考慮されている。

運行本数[編集]

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駅一覧[編集]

凡例
運行系統上、西武秩父駅まで一括して記載する。
停車駅 … ●:停車、|:通過、↑:上り方向通過(通勤急行・通勤準急・飯能以西と練馬以東の快速急行のみ)、◎:東京メトロ直通列車に限り停車、※:平日のみ停車、△:土休日のみ停車、○:臨時停車(特急は特急列車記事も参照、快速急行・急行は表下の注記参照)、☆:平日下りのみ停車・降車のみ客扱いでそれ以外は運転停車
各駅停車は各駅に停車。
線路 … ||||:複々線区間、||:複線区間、◇:単線区間(列車交換可能)、|:単線区間(列車交換不可)、∧:ここより下は複線(列車交換可能)、∨:ここより下は単線(列車交換可能)
路線名 駅番号 駅名 駅間
キロ
累計
キロ
準急 通勤準急 快速 通勤急行 急行 快速急行 S-TRAIN 特急 接続路線等 線路 所在地
池袋線 SI01 池袋駅 - 0.0 東京地下鉄線直通 東日本旅客鉄道JY 山手線 (JY 13)・JA 埼京線 (JA 12)・JS 湘南新宿ライン (JS 21)
東武鉄道TJ 東上線 (TJ-01)
東京メトロM 丸ノ内線 (M-25)・Y 有楽町線 (Y-09)・F 副都心線 (F-09)
|| 東京都 豊島区
SI02 椎名町駅 1.9 1.9   ||
SI03 東長崎駅 1.2 3.1   ||
SI04 江古田駅 1.2 4.3   || 練馬区
SI05 桜台駅 0.9 5.2   ||
東京地下鉄線直通運転区間 Y 有楽町線…新木場駅まで
F 副都心線…渋谷駅TY 東急東横線 横浜駅経由 MM 横浜高速鉄道みなとみらい線 元町・中華街駅まで
SI06 練馬駅 0.8 6.0 都営地下鉄E 大江戸線 (E-35)
西武鉄道SI 西武有楽町線小竹向原駅から東京地下鉄Y 有楽町線新木場方面と直通運転F 副都心線渋谷方面と直通運転〈上欄参照〉)
SI 豊島線豊島園駅まで直通運転)
|||| 東京都 練馬区
SI07 中村橋駅 1.5 7.5   ||||
SI08 富士見台駅 0.8 8.3   ||||
SI09 練馬高野台駅 1.2 9.5   ||||
SI10 石神井公園駅 1.1 10.6   ||||
SI11 大泉学園駅 1.9 12.5   ||
SI12 保谷駅 1.6 14.1   || 西東京市
SI13 ひばりヶ丘駅 2.3 16.4   ||
SI14 東久留米駅 1.4 17.8   || 東久留米市
SI15 清瀬駅 1.8 19.6   || 清瀬市
SI16 秋津駅 2.2 21.8 東日本旅客鉄道:JM 武蔵野線新秋津駅JM 31 || 東村山市
SI17 所沢駅 3.0 24.8 西武鉄道:SS 新宿線 (SS22) || 埼玉県 所沢市
SI18 西所沢駅 2.4 27.2 西武鉄道:SI 狭山線西武球場前駅まで直通運転) ||
SI19 小手指駅 2.2 29.4   ||
SI20 狭山ヶ丘駅 2.2 31.6   ||
SI21 武蔵藤沢駅 1.3 32.9   || 入間市
SI22 稲荷山公園駅 3.0 35.9   || 狭山市
SI23 入間市駅 0.9 36.8   || 入間市
SI24 仏子駅 2.9 39.7   ||
SI25 元加治駅 1.3 41.0   ||
SI26 飯能駅 2.7 43.7   飯能市
西武秩父線
SI27 東飯能駅 0.8 44.5 東日本旅客鉄道:八高線 |
  北飯能信号場 0.5 45.0  
  武蔵丘信号場 1.5 46.5   日高市
SI28 高麗駅 2.0 48.5  
SI29 武蔵横手駅 2.8 51.3  
SI30 東吾野駅 2.5 53.8   飯能市
SI31 吾野駅 4.0 57.8  
SI32 西吾野駅 3.6 61.4  
SI33 正丸駅 2.7 64.1  
  正丸トンネル信号場 2.7 66.8   秩父郡
横瀬町
SI34 芦ヶ久保駅 3.4 70.2  
SI35 横瀬駅 4.0 74.2  
SI36 西武秩父駅 2.6 76.8 秩父鉄道:秩父本線(御花畑駅(※徒歩乗換))〈長瀞駅及び三峰口駅まで一部直通運転〉 秩父市

脚注[編集]

  1. 豊洲行は所沢始発
  2. 主に副都心線直通

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

現有路線
池袋線系統 SI 池袋線 - SI 西武秩父線 - SI 西武有楽町線 - SI 豊島線 - SI 狭山線 - SY 山口線新交通システム「レオライナー」)
新宿線系統 SS 新宿線 - SS 拝島線 - SK 国分寺線 - SK 西武園線 - ST 多摩湖線
孤立路線 SW 多摩川線
譲渡・廃止路線
現・西武鉄道 新宿軌道線 - 山口線軽便鉄道「おとぎ列車」) - 安比奈線
旧・西武鉄道 大宮線
計画線・未成線 村山線