自警荒らし
自警荒らし（じけいあらし）とは、多くの人間が集まる場において、「一般利用者より優秀な立場」「一般利用者よりも高い意識を持つ立場」を自称・自認し、それらの高い意識に基づき（何の経験も実績も持たず、時には本来守られるべき方針すらも飛び越えて）一般利用者を上から目線で諌める（圧力を加える）行動を取ることを目的として活動する荒らしの類型のひとつ。別名自治厨。ウィキペディア日本語版を始めとするMediaWikiにおいては“管理権なき管理者” “管理者の用心棒・親衛隊”である。過疎wikiなどでもよく見られる。
インターネット上に限らず、本質的にはリアル社会など場所を選ばずありとあらゆるコミュニティや運送機関内など人の集まる場所であれば全てに出現する可能性のある普遍的な荒らしでもある。
概要[編集]
「正義の味方荒らし」とも。いわゆる「○○は迷惑行為だからやめろ！」と他人に行動変更を強要したり、他人（特に、自身が荒らし判定したユーザー）の編集内容を全否定して回る行動を取ったりする。たとえ典拠が添えられていても。つまり彼らにとっては内容より誰がそれを書いたかの方が重要。
が、その行動に至る根本理由の説明として「方針を下敷きにした正当性の証明」が出来ないのであれば「自己信念に基づく正義の味方ヅラした痛い勘違い行為」にしか過ぎず、客観的に見れば
- 自己欲求の正当化
- 自己正義の押し付け
- 無根拠な他者攻撃の実施
であり、（大多数にとっては）迷惑行為である可能性が高い*1。
そして、多くは攻撃対象として一般的に方針の理解が薄いと思われる新規参加初心者を標的にする特徴を持つほか、IP利用者をアカウントユーザーよりも下の立場の荒らし予備軍として無条件に蔑む、自身より経験の浅い利用者に対し高圧的な態度で接する、などの共通行動を行う。
また、この様な利用者の多くは方針を眺めて（自分の意見に都合のいい部分のみを読み取り、都合の悪い部分は故意に無視するなどの常習行為を行うことで）自分の行為を正当化したり、注意者に対して誤った方針理解に基づき批判をかわそうとしたりする傾向が多数見受けられ、そして「自身の行動が正義に属し、自身に逆らう利用者は全員荒らしの仲間である、または、自分は常に優秀者であり、他の者は自分より著しく低脳な人間である」といった無根拠の極論展開により「他人の忠告を全く聞かない」といった暴走行為に走る傾向を合わせ持つ。
あと、何故かアカウント作成直後または明らかな初心者期間にいきなり管理者などの一般利用者より多くの権限を持つ特殊な立ち位置を獲得しようとする行為、一般利用者より上の立場（と、自分が思い込んだ権限）を獲得することに執着する、といった「異様に権利や立場に執着する」「他人より優位と思い込んだ権利を誇りたがる」という特徴も持つ*2。
また、この類の荒らしは他者に『多重アカウントの不適切な使用を止めろ』と執拗に迫る割には、自分自身がブロックされた場合の多重アカウント作成率は異様に高いと言う特徴もあり要注意であるし、自身が不利な立場に陥ると高確率で「引退詐欺」を繰り返す特徴もあり、引退宣言を行った直後は大多数が転生（多重アカウント作成）している事実を考えると分かる通り「内柔外剛」「二枚舌」「自分に甘い」といった子供じみた行動、言動を取り分かりやすい*3。
- *1 ウィキペディア日本語版ではwp:Wikipedia:安易に荒らしと呼ばないがあるにも関わらず無視する自警荒らしにより不当に虐められ反発した結果として反発対象がコミュニティ全体となりLTA化したと考えられる案件も複数存在している。 / またウィキペディアには公式ガイドラインとしてwp:Wikipedia:新規参加者を苛めないでくださいが存在しており、新規利用者へ高圧的な態度を取る行為そのものがガイドライン違反である。
- *2 例えばコミュニティやプロジェクトを作成し、それらへの参加者へ自己制定ルールを押し付けたり、違反者を上の立場から罵倒、弾劾し永久追放しようとするが、自分自身がそれに抵触するとルール変更を実施したり隠蔽工作を行ったり、それらが不能になるとルール解釈を変えて問題がないことを強調・相手が一方的に間違っている・相手派閥が全員荒らし・全員ミートパペット、などとあらゆる自分だけのマイルールや思い込みを主張する。
- *3 ほんとに引退する・した利用者の殆どは、前触れなくある日突然編集履歴が途切れる特徴がある。
特徴的な傾向[編集]
以下に示すのは自警荒らしの特徴的な（分かりやすい）傾向ではあるが、通常の自警であっても少なからずこういった特徴を持つ人物が存在することには予め留意。
- 人の話を聞かないか、または自分に都合のいいように曲解する
- （なぜか）無条件に自分こそが正義の執行者であるという強い思い込みを持っている
- 管理者を管理人と呼ぶ
- 管理者が働かないことに腹を立てる
- 働かない管理者より事態を真剣に考えて憂う自分こそが管理者に相応しいと考える。しかし候補に名乗りを上げることは絶対にない
- 上とは逆に、アカウント取得直後にいきなり管理者に立候補したりする
- 管理者に限らず削除人とかその他の権限を何でも欲しがる
- 「権限があること」が優先で「具体的にどんなことが出来てどんな制限があるか」については深く知らない
- 知ってても強い思い込みで知識が歪んでたりする
- やたら管理者を目の敵にする
- やたら他の自警をこき下ろす
- やたら喧嘩っ早い
- やたら暴言を吐く
- やたら提案をする
- 他人にいろいろ説明している暇があったら少しでも管理業務をこなさねば、などといった理由で強烈に管理業務行動に執着する
- 自分のコメント依頼の最中に管理業務を停止することが不可能だった人もいる
- ウィキブレイク宣言する
- 早ければ数日程度で戻って来る上に、誰からも引退するとか思われていないことには気づかない
- 削除依頼やブロック依頼で賛成票を乱発する
- その削除同意理由が根本的になんかおかしい
- LTAの削除依頼とかにも賛成票入れて無駄に長期化させたりする
- 誤りを指摘されると「今後に活かす」のではなく「指摘者に噛み付いたり言い訳に終始」する
- 履歴を見ると管理者でないにも拘らずやっているのは管理業務のみで、既存項目への加筆や新規作成はゼロだったりする
- 他者に対するブロック依頼理由が稚拙で個人の思い込みに依拠している
- 方針理解度、法解釈、判例知識が著しく低いか、または全く知らない
- 対話やコメント依頼をすっとばしていきなり追放しようとする
- 対話スキルが著しく低く自分自身がそもそも建設的に対話出来ない場合がある
- 自分に対してコメント依頼やブロック依頼が持ち上がると、「先にこいつがブロックされるべき」といった道連れ相手を探し始める
- 方針や法律とは全く異なる俺様ルールがある
- 打たれ弱い
- 自分に矛先が向くと平謝りしたりする
- でも喉元過ぎれば熱さを忘れる
- 多重アカウントをこっそり作ってたりする（絶対に同時に現れない アカウントaがアクティブな間は多重アカウントのbやcは鳴りを潜めている）
- 自分では使い分けているつもりだが行動傾向がどちらもそっくりだったりする
- 新参者の癖にウィキ書式やウィキペディアの手続きに詳しい
- 著作権法違反と著作権侵害の区別がつかない
- 著作権違反と著作権法侵害は誤記だが誤記の事実を知らない
- 書いてる人もゲシュタルト崩壊するくらい似てるので仕方ない側面もある
- 著作権違反と著作権法侵害は誤記だが誤記の事実を知らない
- 方針に無関係な部分の攻撃をする
- 加筆や新規作成はほぼゼロ。追加された内容が正しくても気に入らなければクリック一つで差し戻し
- 差し戻し時の要約欄は荒らしじゃなくても「rv/v」
ちなみに[編集]
他人より上の立場を渇望し、自分こそが優秀な利用者であると主張して憚らないが、小突き回すと早期に馬脚を現すことが多いため、あまり執拗にイジり回すのではなく「バカとはさみは使いよう」の精神で気持ちよくなんかてきとーに別の有意活動へ誘導してあげるのが望ましい。……希望としては。それはもう、いろいろなんかして頑張って。
関連項目[編集]
- 自己愛性パーソナリティ障害 - 等身大の自分自身（の境遇や立場）を全否定した結果「自分は誰よりも偉大で特別で素晴らしい存在である」という極限まで肥大した自意識を獲得してしまう人格障害の一種。
- バーンスター騎士団 - ウィキペディア上にかつて存在した超有名自警騎士団。
- ハット・コレクター - 英語圏のインターネットスラングで、帽子収集家（ハットコレクター）の帽子を権威や役職になぞらえて、首から下の状況などお構いなしに頭の上の帽子だけに着眼してそれを何でも欲しがる権力欲を揶揄した皮肉。
- 正義中毒 - 自警荒らしをする事でドーパミンが出ているのかもしれない。
- 確証バイアス - あるある。
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