引退詐欺

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

引退詐欺(いんたいさぎ)とは、引退を宣言しておきながら現役活動を続けたり、引退を撤回して活動再開を繰り返す行為のことである。なお、ウィキペディア日本語版などにおいてもよく見られる詐欺行為である。「やめるやめる詐欺」とも呼ばれることがある。

ウィキペディアの引退詐欺[編集]

概要[編集]

主に2つのケースが存在する。

基本的に①のケースは戻ってきた時点でコメント依頼やブロック依頼が行われることが多い。また、①のケースは主にLTAソックパペットなどが使うことが多い。[2] また、②の場合でも何度もこれを続けると各種依頼が提出されたりする。

最近の動向[編集]

最近では乗っ取りを防ぐためと称してソックパペットの可能性があるアカウントがテンプレートを貼り付けても無期限ブロックが行われるケースが有る。2020年以降からは基本的にウィキブレイク・引退は信じられないとしてそのまま無期限ブロックに処されることが多い。

なお、ウィキペディア日本語版において「引退詐欺」は「詐欺罪」へのリダイレクトとなっている。

その他の引退詐欺[編集]

オンラインゲームにおいても非常によく見られる光景である。アップデートや調整に対して不満を持ちSNSやゲーム内チャットなどで「もうやめます」と宣言しながら、数か月以内、早ければ数日以内に復帰していることもある。このことから、盛大に引退アピールをすればするほど引退しないという見方もされている。Twitterでよくみられる「フォロー整理」にも通じるところがあり、要はかまってちゃんの一種である。なお、本当に見限って辞めるプレイヤーの場合は何も言わず、気が付いたらやめていることも多い。

スタジオジブリ宮崎駿監督も引退詐欺を繰り返すことで有名であり、1996年の天空の城ラピュタから2013年の風立ちぬの間に何度も引退を宣言していた。なお、2022年末に翌年夏公開の新作映画の監督に就任したことを発表し、またもや引退の撤回を成し遂げている。また、引退宣言を含めた引退を示唆する発言も頻繁にみられ、一覧化した画像も出回っている。まるでボージョレヌーボの品評のようなコメントは必見である[3]

プロレスラー大仁田厚も引退と復帰を繰り返しており、2018年に7年ぶり7度目の引退撤回を表明した。なお、引退期間は最長でも3年、最短で半年である。

その他、TBSのバラエティ番組『SASUKE』でおなじみの山田勝己が、今までに4~5度の引退・復活を行っている。

2008年には、フジテレビの名物ディレクター三宅恵介が定年前にFNS27時間テレビ (2008年)の総合演出を担当し、明石家さんまビートたけしが三宅へのはなむけとして出演したが、放送前に三宅が社内で役員待遇に昇格して定年が2年延長したことが発覚し、さんまやたけしから「定年引退詐欺」扱いされた。

鉄道車両では、205系ハエ28編成がJR公式から引退発表があったにも関わらず、その後暫くして運用に復帰するなどの事例がある。

法的関連から[編集]

詐欺罪の構成要素として、以下の構成要件が定められている。

  1. 相手を欺くこと。(欺罔)
  2. 欺くことにより被害者が騙されること(錯誤)
  3. 錯誤に陥った被害者が財産を自ら差し出すこと(交付行為)
  4. 交付された財産を加害者もしくは第三者が手にしたこと(財産移転)

上記の行為に因果関係があり、加害者が意図的にだましたり、それにより相手の財産を不正に入手しようとしていたことが認められれば詐欺罪が成立する。なお、すべての要素を満たしていない場合は詐欺の未遂に問われることもあり、上記3の交付行為が事前に阻止された場合でも詐欺未遂として立件される可能性は否定できない。

そのため、引退する気はないが、引退を装って誰かの財産をとってやろうという認識で実際に金をだまし取った場合は詐欺罪が整理する可能性はあるかもしれない[4]

関連項目[編集]

注釈[編集]

  1. 具体例として2ちゃんねるウィキペディアスレまとめwikiの創設者であるHmanなどが挙げられる。ただし大事なのがこれを繰り返して行うと荒らしなのであって、数回の復帰ならほとんど何もないことが多い。
  2. 基本的な依頼の提出理由は「コミュニティを疲弊させる利用者(jawp:投稿ブロックの方針#コミュニティを消耗させる利用者)」または「不適切な多重アカウントの使用(jawp:WP:SOCK)」が多い。
  3. やめるやめる詐欺w宮崎駿の引退宣言集がおもしろすぎるww
  4. 引退しても復活するAV女優やプロレスラーの引退記念DVDや引退興行は詐欺にならないの?