ワクチン

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ワクチン(英:vaccine,vaccination)とは、 語源的には種痘のことをいう。語源は「牛痘」を意味するラテン語のVariolae vaccinaeである。
特定の細菌ウイルスに対する免疫を作るため、予防的に接種する医薬品である。ワクチンは液体であり、経皮摂取のほか注射(CORVID-19のワクチン接種は筋肉注射なのでかなり痛かった)、経口あるいは経鼻投与する。

ワクチンと治療薬の違い[編集]

一般的には、「ワクチンは健康な人に接種するが、治療薬は病気または感染していない人を対象とする」とされるが、デング熱などの例外がある。ワクチンは一般的に感染した人の治療には使わない。

ワクチンの製法[編集]

ワクチンの製法には4種類がある。

ワクチンの歴史[編集]

1796年にイギリスのエドワード・ジェンナーは、牛痘の菌を人に植えつけると、その人は天然痘を発症しないことを発見した。種痘法は、死の病気と恐れられていた天然痘を克服するための強力な手段となった。これがワクチンの起源である[1]
フランスのルイ・パスツールは狂犬病のワクチンを開発した。日本に種痘が渡ってきたのは1849年である。オランダから長崎に持ち込まれた牛痘苗を江戸まで運んだ。その方法は子供に接種し、各藩で天然痘に罹っていない子供を用意し、継代ながら運んだという。

副反応[編集]

ワクチンは「被・接種者」が抗体を作ろうとして免疫反応を起こすため。副反応を起こすことがある。新型コロナワクチン接種後の副反応としては、接種部位の痛み、疲労感筋肉痛、悪寒、関節痛、下痢、発熱などがある。殆どの場合、2日程度で解消する。
ただしデング熱ワクチンの場合、デング熱には複数のタイプがあって「マクロファージ(貪食細胞)が餌だと思っているタイプ」に偽装している奴に対抗するものなので、未感染の患者に摂取してえらいことになったりするので、過去の感染歴をチェックする必要がある。

アナフィラキシー・ショック[編集]

ワクチン接種後に、短時間で起きることがある重いアレルギー反応である。症状は、皮膚・粘膜症状、腹痛や嘔吐などの消化器症状、息苦しさなどの呼吸器症状や血圧低下や意識障害などの循環器症などを起こすことがある。
これはウイルス由来のワクチンは生体細胞を用いないと製造ができず、しかも「人畜共通感染症」を起こすような動物でないと人間用のワクチンは作れない。そうなると食用の家畜の(生きた)細胞が培地になるわけで、その動物に由来した成分が注射液に含まれることになる。ウイルス用のワクチンの接種時に食物アレルギーについて(も)しつこく訊かれる理由はこれである。
mRNA(メッセンジャーRNAを使った)ワクチンは化学的に合成されたものなので急性のアナフィラキシー・ショックは起きにくいのだが、身体が抗体を作ろうと思って頑張るところは一緒なので、しんどいことはしんどい。「タイレノールなどの消炎鎮痛剤でも服(の)んで堪えるしかない」と覚悟すれば精神的な苦痛はいくらか我慢できそうに思う。

ワクチンの種類[編集]

多くのウィルス向けにワクチンが開発されている。

脚注[編集]

  1. のちに牛痘は由来ではなく由来であるらしいことが知られたが、研究者以外の一般人にとっては些末なことである。

参考文献[編集]

関連項目[編集]

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外部リンク[編集]