ローマ字入力

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ローマ字入力(羅馬字入力、英:Romaji input)とは、パソコンスマホなどにおいてキーボードでローマ字綴りを使って日本語入力をする方法で、キー入力時にアルファベットで子音と母音を組み合わせて日本語入力をすることである。ローマ字綴りをキーボードから入力すると、かなに変換されて画面上に表示される。ローマ字かな変換。

概要[編集]

ローマ字入力のキーは、英語入力のときも共通で、キーが同じである。あ行以外は2文字以上のアルファベットの入力となり、1文字以上のかな文字ができる仕組みになっている。母音字は「A,E,I,O,U」の5文字、子音字は全部で「B,C,D,F,G,H,J,K,L,M,N,P,Q,R,S,T,V,W,X,Y,Z」の21文字。子音字の一部で、W(わ行)とY(や行)は半母音字である。「ローマ字入力」は、言葉に「ローマ字」が含まれているが、「ローマ字」と「ローマ字入力」は、違うものである。「ローマ字」と「ローマ字入力」の違いは、前に述べた内容を見ればわかるとおり、「ローマ字=ローマ字表記、アルファベット表記のみ」で、「ローマ字入力=ローマ字を使ってかな変換」という意味で、「ローマ字綴り」と「かな」との変換が逆であり、ローマ字入力の仕方では、訓令式、ヘボン式、日本式、中には変則ローマ字もあり、どの表記を使っても入力できる。ローマ字表記の種類には、ヘボン式、日本式、訓令式がある。
一方、nameは英語であり、「ネーム」と読むが、nameをローマ字表記・ローマ字入力として読むと「ナメ」になってしまう。「プログラム」も「purogram」だが、ローマ字入力するときは「puroguramu」と入力しなければならないのが現状である。和欧混植文の入力には、辞書が必要である。

ローマ字入力の特徴[編集]

長所は、URLやフォルダ名、ラテン語等の外国語を入力する時に必須となるラテン文字と共通のキーを使えるので、キーボードを覚えやすいという点である。

短所は、キーの数が、標準的なラテン文字にWを加えた26文字しか無く、ひらがな48文字より少ないので、かな入力と比較して多くのキータッチが必要となり、入力に時間がかかる点である。

ローマ字表記の種類[編集]

ヘボン式日本式訓令式などがある。詳細はローマ字表記を参照。

入力法・表記法の重要ポイント[編集]

ローマ字入力のキーは、英字上段の左から順に「Q,W,E,R,T,Y,U,I,O,P」の「QWERTY配列」を使う場面が多いが、Dvorak配列など他の配列でもラテン文字さえ入力できれば使用可能である。AZIKDvorakJPのように、ローマ字入力を拡張することで日本語入力の効率化を図っているものも存在する。アルファベット順(ABC順)であるABC配列によるローマ字入力もある。ABC配列のローマ字入力は、「ローマ字ロボ」というアプリがある。

ローマ字入力は、使用する基本のキーがアルファベット「A」~「Z」の26個のみでかな文字よりは少なく、理解しやすい。

一般的なローマ字入力のキー
Q
W
E
R
T
Y
U
I
O
P
A
S
D
F
G
H
J
K
L
Z
X
C
V
B
N
M

ABC配列
A
B
C
D
E
F
G
H
I
J
K
L
M
N
O
P
Q
R
S
T
U
V
W
X
Y
Z

か行[編集]

ローマ字入力の「か行」の子音字はKだけではなく、一部にはCの場合もある。「CA=か」「CU=く」「CO=こ」となる。なぜなら、イタリア語フランス語などラテン語派に属する言語、およびフランス語の影響を強く受けた英語のスペルにおける「か行」の子音字は、母音が「I・E・Y」以外で、「A・U・O」のときは、Cが多く、「ク=C」「カ、ケイ、ケァ=CA」「ク、キュー、カ=CU」「コウ、コ=CO」となり、Kは「ク」以外あまり使われないからである。母音が「I・E・Y」以外のときの「か行」の子音字がKの場合、スペルは大抵「母音のU無しで、Kのみ」である。

フォニックスでのCの発音は「ク(k)=か行」「ス(s)=さ行」の2種類で、CHの発音は「チ(tʃ)=ちゃ行」となる。Cは、古代ローマでは「ク(k)=か行」であったが、時代とともに、不完全な『か行』、即ち『さ行』や『ちゃ行』の一部にもなるという不思議な発音となった。これが不思議さを残したまま英語に輸入され、CになるとI,E,Yの前で『さ行』、CHになると『ちゃ行』を表す様になった一方で、ラテン語フランス語とは異なり、完全な『か行』の文字としてKも使う様になった。

フォニックスでは、Cの後ろに母音が来ない場合及びC単体での発音だと、「ク(k)=か行」になる。フォニックスでいう「C+母音」は、「CA=カ、ケイ」「CI=スィ、サイ」「CU=ク、キュー」「CE=セ、スィー」「CO=コ、コウ」となり、イタリア語からの借用語などで「CI=チ」「CE=チェ」となることがある。「ク」の英語のスペルには、CとKの2種類の表記もあり、「ディスク」の英語のスペル「disc」「disk」がある。

ローマ字入力で、子音字にCを入力すると、WindowsMicrosoft IMEGoogle日本語入力及びAndroidスマホ搭載のGboardでは、「C+母音」=「CA=か,CI=し,CU=く,CE=せ,CO=こ」と出る。CASIOの製品では、「C+母音」=「CA=か,CI=×(い),CU=く,CE=×(え),CO=こ」となり、Cの後ろにI・Eが来た場合、子音は無視または削除され、「CI」「CE」は、認識されない。理由は、「CI」「CE」の読み方が言語により差異が大きく、問題があるからである。Cの後ろにI・Eが来た場合、フォニックスでは「ス(s)=さ行」で、フランス語も同様だが、例えばイタリア語では「チ(tʃ)=ちゃ行」の発音で、「CI=チ」「CE=チェ」と発音されるからである。なお、フランス語の場合、「ス(s)=さ行」で発音される「CI」は、「シ」であると思うが、正確には、実音は『スィ』に近い発音で、曖昧である。

そもそも、フォニックスでのCの発音は「ク(k)=か行」が基本であり、Cの後ろに母音が来ない場合及びC単体で発音する場合だと「ク(k)=か行」になる。ローマ字入力で、「し=CI」「せ=CE」とした場合、促音にすると、「っし=CCI」「っせ=CCE」になるが、CCは、フォニックスでは、CCの後ろにI・E・Yが来ると、「CCI=クサイ(クスィ)」「CCE=クスィー(クセ)」と読まれ、「CC」=「クス(ks)」と発音されるので、促音にならないからである。ごく稀に、古代ラテン語の名残を残した単語などで、Cの後ろにI・Eが来ても「ク(k)」という『か行』で発音するものもあり、「Macintosh(マッキントッシュ)」「celt(ケルト)」「soccer(サッカー)」がある。

「CI=し」「CE=せ」という、「ス(s)=さ行」で発音されるCは、ローマ字表記には使われないので、ローマ字入力で、「し=CI」「せ=CE」は混乱を招くこともあり、オプションとみなされるので、無くすべきである場合もある。全体的には、ローマ字入力に使う「Cのみ+母音」は、実用的なものは『か行』の一部「か=CA」「く=CU」「こ=CO」という、不完全な『か行』のみの方が無難である。また、ローマ字入力の「く」は「QU」でも可。

Cの後ろにYが来た場合、ローマ字入力では、「CY+母音」=「チ(tʃ)=ちゃ行」になる。

前述のDvorak配列では「K」が入力しにくい場所にあり、DvorakJPでは「CA CI CU CE CO」を「か.き.く.け.こ」に割り当てている。

さ行[編集]

ローマ字入力で、「S+母音」=「SA SI SU SE SO」→「さ.し.す.せ.そ」となるが、「さ行」が「さ.し.す.せ.そ」だと、「し」だけ変則的な「さ行」で、不完全な『さ行』の調音なので、完全な『さ行』の調音は、「『発音記号:s(ス)』+母音」=「さ.すぃ.す.せ.そ」となる。SIは、フォニックスでは、母音をローマ字読みに従って書くと「スィ」、ローマ字入力では「し」。「し」は、ヘボン式では「SHI」である。もし、ヘボン式で、「し=SI」にすると、「SI=すぃ」と読まれてしまうので要注意。「すぃ」は、ローマ字入力では分割入力である「SUXI」(一括入力の場合は「SWI」)と打たなければならない。「し」と同じ調音による母音は、「SH+母音」=「SHA SHI SHU SHE SHO」=「しゃ.し.しゅ.しぇ.しょ」で、「しゃ行=『し』の拗音」であり、「し」は『しゃ行』に分類される。

また、ローマ字入力で、「し=CI」「せ=CE」でも入力できるものもある。メーカーによっては、「し=CI」「せ=CE」は未対応のものもある。理由は、ローマ字入力で、「CI」「CE」には問題がある。Cの後ろにI・Eが来た場合、フォニックスでは「ス(s)=さ行」だが、イタリア語では「チ(tʃ)=ちゃ行」の発音で、「CI=チ」「CE=チェ」とも発音されるからである。Cの後ろにYが来た場合、ローマ字入力では、「CY+母音」=「チ(tʃ)=ちゃ行」になるからである。「ス(s)=さ行」で発音される「CI」は、「シ」であると思うが、正確には、実音は『スィ』に近い発音で、曖昧である。そもそも、フォニックスでのCの発音は「k(ク)=か行」が基本であり、Cの後ろに母音が来ない場合及びC単体で発音する場合だと「ク(k)=か行」になる。ローマ字入力で、「し=CI」「せ=CE」とした場合、促音にすると、「っし=CCI」「っせ=CCE」になるが、CCは、フォニックスでは、CCの後ろにI・E・Yが来ると、「CCI=クサイ(クスィ)」「CCE=クスィー(クセ)」と読まれ、「CC」=「クス(ks)」と発音されるので、促音にならないからである。ごく稀に、Cの後ろにI・Eが来ても「ク(k)」という『か行』で発音するものもあり、「Macintosh(マッキントッシュ)」「celt(ケルト)」「soccer(サッカー)」がある。「CI=し」「CE=せ」という、「ス(s)=さ行」で発音されるCは、ローマ字表記には使われないので、ローマ字入力で、「し=CI」「せ=CE」は混乱を招くこともあり、オプションとみなされるので、無くすべきである場合もある。

ざ行[編集]

ローマ字入力で、「Z+母音」=「ZA ZI ZU ZE ZO」→「ざ.じ.ず.ぜ.ぞ」となるが、「ざ行」が「ざ.じ.ず.ぜ.ぞ」だと、「じ」だけ変則的な「ざ行」で、不完全な「ざ行」の調音なので、完全な『ざ行』の調音は、「『発音記号:z(ズ)』+母音」=「ざ.ずぃ.ず.ぜ.ぞ」となる。ZIは、フォニックスでは、母音をローマ字読みに従って書くと「ズィ」、ローマ字入力では「じ」。「じ」は、ヘボン式では「JI」である。もし、ヘボン式で、「じ=ZI」にすると、「ZI=ずぃ」と読まれてしまうので要注意。「ずぃ」は、ローマ字入力では分割入力である「ZUXI」(一括入力の場合は「ZWI」)と打たなければならない。「じ」と同じ調音による母音は、「J+母音」=「JA JI JU JE JO」=「じゃ.じ.じゅ.じぇ.じょ」で、「じゃ行=『じ』の拗音」であり、「じ」は『じゃ行』に分類される。JはSHの濁音である。

た行[編集]

ローマ字入力で、「T+母音」=「TA TI TU TE TO」→「た.ち.つ.て.と」となるが、「た行」が「た.ち.つ.て.と」だと、「ち」と「つ」が変則的な「た行」で、不完全な「た行」の調音なので、完全な『た行』の調音は、「た」と同じ調音で、「『発音記号:t(トゥ)』+母音」=「た.てぃ.とぅ.て.と」となる。TIは、フォニックスでは、母音をローマ字読みに従って書くと「ティ」、ローマ字入力では「ち」。「ち」は、ヘボン式では「CHI」である。もし、ヘボン式で、「ち=TI」にすると、「TI=てぃ」と読まれてしまうので要注意。「てぃ」は、ローマ字入力では「THI(注)」「TEXI」と打たなければならない。TUは、フォニックスでは、母音をローマ字読みに従って書くと「トゥ」、ローマ字入力では「つ」。「つ」は、ヘボン式では「TSU」である。もし、ヘボン式で、「つ=TU」にすると、「TU=とぅ」と読まれてしまうので要注意。「とぅ」は、ローマ字入力では「TWU」、「てゅ」は「THU(注)」「TEXYU」と打たなければならない。完全な『た行』の調音の「う段」は、「トゥ」のみである。英語でも「トゥ」と読むこともあり、その理由は、「トゥ」と「テュ」は、発音が微妙に近いからである。フォニックスでいう「テュ」は、慣用的に「チュ」と発音表記することも多い。TUのフォニックスは、「テュ」とも読める理由は、Tのアルファベット読みである「ティー」とUのアルファベット読みである「ユー」を組み合わせて「ティーユー」にして、「ティーユー」を早口で言うと「ティユ」→「テュ」の発音になるという解釈も可能である。「テュ」は舌が硬口蓋寄りになる。「ち」と同じ調音による母音は、「CH+母音」=「CHA CHI CHU CHE CHO」=「ちゃ.ち.ちゅ.ちぇ.ちょ」で、「ちゃ行=『ち』の拗音」であり、「ち」は『ちゃ行』に分類される。「ち」の拗音である『ちゃ行』=「ちゃ.ちゅ.ちぇ.ちょ」は、訓令式や日本式では、「TYA TYU TYE TYO」、ヘボン式では「CHA CHU CHE CHO」。もし、ヘボン式で、「ちゃ=TYA,ちゅ=TYU,ちぇ=TYE,ちょ=TYO」にすると、「TYA=てゃ,TYU=てゅ,TYE=てぃぇ,TYO=てょ」と読まれてしまうので要注意。ただし、促音による『ちゃ行』=「っ+ちゃ行」の子音字は、ヘボン式では「CCH」ではなく「TCH」であり、ローマ字入力ではオプションで「TCH」で打てるようにすべきである。もし、「っ+ちゃ行=CCH+母音」だと、CCは、フォニックスでは、CCの後ろにHが来ると、「CCH+母音=ク+ちゃ行」と読まれ、「CCH」=「クチ(ktʃ)」と発音されるので、促音にならないからである。「つ」と同じ調音による母音は、「TS+母音」=「TSA TSI TSU TSE TSO」=「つぁ.つぃ.つ.つぇ.つぉ」で、「つぁ行=『つ』の拗音」であり、「つ」は、『つぁ行』に分類される。

(注)ただし、ローマ字入力で、「てぃ=THI」=「TH+母音」である理由については、問題がある。「TH」の2文字子音は、ローマ字入力では、「た行の拗音」=所謂『てゃ行』で、「TH+母音」=「THA=てゃ,THI=てぃ,THU=てゅ,THE=てぇ,THO=てょ」となり、完全な『た行』の調音の一種であるが、英語のスペルで、フォニックスにおける「TH」の2文字子音は、「トゥ(t)=完全な『た行』の調音」で発音されることは少なく、「ス(θ)=さ行」「ズ(ð)=ざ行」で発音されることが多い。ローマ字入力で「TH+母音」=「THA=てゃ,THI=てぃ,THU=てゅ,THE=てぇ,THO=てょ」=『てゃ行・てぃ行』になるという、ローマ字入力の「TH」は、「トゥ(t)=完全な『た行』の調音」で発音される「TH」で、この場合のTHをフォニックスでいうと、Hは発音せず、「サイレントH」か、Hは有気音の表現で、有気音の「TH」であり、フォニックスにおけるTの発音である「トゥ(t)」に有気音を含んだ発音か、文字通り、「た行(T)」と「は行(H)」の発音を同時にしたもので、発音記号は「トゥ(t)」または「ティ(ti)」で、フォニックスにおけるTの発音である「トゥ(t)」とほぼ同じである。この内容から考えると、ローマ字入力で「てゃ行(『た行』の拗音)」=「てゃ.てぃ.てゅ.てぇ.てょ」は、一括入力である「TH+母音」は無くすべきであり、分割入力である「てゃ=TEXYA,てぃ=TEXI,てゅ=TEXYU,てぇ=TEXE,てょ=TEXYO」のみの方が無難である。

だ行[編集]

ローマ字入力で、「D+母音」=「DA DI DU DE DO」→「だ.ぢ.づ.で.ど」となるが、「だ行」が「だ.ぢ.づ.で.ど」だと、「ぢ」と「づ」が変則的な「だ行」で、「ぢ=じ」、「づ=ず」と同じ発音であり、不完全な「だ行」の調音なので、完全な『だ行』の調音は、「だ」と同じ調音で、「『発音記号:d(ドゥ)』+母音」=「だ.でぃ.どぅ(でゅ?).で.ど」となる。DIは、フォニックスでは、母音をローマ字読みに従って書くと「ディ」、ローマ字入力では「ぢ」(実音=じ)。「ぢ」は、ヘボン式では「JI」であるが、ローマ字入力では「じ=JI,ZI」と区別するため、日本式や、『だ行』扱いである「DI」しかない。もし、ヘボン式ではなく「ぢ=DI」にすると、「DI=でぃ」と読まれてしまう可能性があるので要注意。「でぃ」は、ローマ字入力では「DHI」と打たなければならない。DUは、フォニックスでは、母音をローマ字読みに従って書くと「ドゥ」、ローマ字入力では「づ」(実音=ず)。「づ」は、ヘボン式では「ZU」であるが、ローマ字入力では「ず=ZU」と区別するため、日本式や、『だ行』扱いである「DU」しかない。もし、ヘボン式ではなく「づ=DU」にすると、「DU=どぅ(でゅ?)」と読まれてしまう可能性があるので要注意。「どぅ」は、ローマ字入力では「DWU」、「でゅ」は「DHU」と打たなければならない。フォニックスにおけるDU及び完全な『だ行』の調音の「う段」は、「デュ」とも読める理由は、Dのアルファベット読みである「ディー」とUのアルファベット読みである「ユー」を組み合わせて「ディーユー」にして、「ディーユー」を早口で言うと「ディユ」→「デュ」の発音になるからである。「ドゥ」と「デュ」は、発音が近く、フォニックスでは普通「デュー」か「デュ」であり、「ドゥ」と発音されることは少なく、「ドゥ」が「デュ」と同じ扱いとして発音することもあるからである。「デュ」は舌が硬口蓋寄りになる。完全な『だ行』の調音の「う段」は、正確には「ドゥ」である。同様に、「ぢ」の拗音である「ぢゃ行=ぢゃ.ぢゅ.ぢぇ.ぢょ」は、「じ」の拗音である「じゃ行=じゃ.じゅ.じぇ.じょ」と同じ発音で、ヘボン式も同様、「JA JU JE JO」となるが、ローマ字入力では、日本式や、「『だ行』の拗音」扱いである「DY+母音」=「DYA DYU DYE DYO」しかない。もし、ヘボン式ではなく「ぢゃ=DYA,ぢゅ=DYU,ぢぇ=DYE,ぢょ=DYO」にすると、「DYA=でゃ,DYU=でゅ,DYE=でぃぇ,DYO=でょ」と読まれてしまう可能性があるので要注意。「ぢ」「づ」は、調音的には『だ行』ではないとみなされる。「ぢ=じ」、「づ=ず」と同じ発音であり、1つの発音に対して2つの表記があり、この4つの「じ」「ぢ」「ず」「づ」という仮名をまとめたものの名称は「四つ仮名」と呼ばれる。現代仮名遣いで「ぢ」「づ」が存在する理由は、「じ」「ず」の意味との混乱を防ぐためで、確実に理解の手助けといった理由もある。「ぢ」「づ」は、外来語カタカナ表記には原則として用いない。

*ローマ字入力で、「でぃ=DHI」「でゅ=DHU」で、「DH+母音」である理由は、「DH」の2文字子音をフォニックスでいうと、Hは発音せず、「サイレントH」か、サイレントHがYの半母音の影響を受けたものか、Hは有気音の表現で、Dのフォニックスである「ドゥ(d)」に有気音を含んだ発音か、文字通り、「だ行(D)」と「は行(H)」の発音を同時にしたもので、発音記号は「ドゥ(d)」または「ディ(di)」で、フォニックスにおけるDの音価である「ドゥ(d)」と同じである。

は行[編集]

『は行』の子音字はHであるが、『は行』の「う段」(は行う)である「ふ」の子音字は、Fの方が発音しやすいため、「ふ」は、ヘボン式では「FU」である。なぜなら、「ふ=HU」だと「ふ」が若干発音しにくく、実音は「ほぅ」の発音に近いからである。「ふ」と同じ調音による母音は、「F+母音」=「FA FI FU FE FO」=「ふぁ・ふぃ・ふ・ふぇ・ふぉ」で、「ふぁ行=『ふ』の拗音」であり、「ふ」は『ふぁ行』に分類される。

や行[編集]

『や行』は半母音であり、「い段」のかなに添えた母音の拗音で、「や」は「いあ」を早口で言った発音である「いぁ」の発音に近い。『や行』の子音の発音記号は「j(ヤ)」で、字形はアルファベットの小文字のj(ジェー)と同じである。「Y+母音」=「YA YI YU YE YO」→「や.い.ゆ.いぇ.よ」となる。『や行』の「い段」(や行い)は『あ行』の「い段」(あ行い=『い』)と同じで、母音のみであり、『や行』は「い段」を除いで空欄とする場合が多い。ローマ字入力で「YI」と打つと、メーカーによっては「い」とは表示されず、何も出てこない時もある。『や行』の「え段」(や行え)は、「いぇ」であり、「いぇ」は、ローマ字入力では「YE」であるが、分割入力で「IXE」と打つ場合もある。

ら行[編集]

ローマ字入力の『ら行』の子音字は、一般的にはRのみが標準であり、Lはローマ字入力の『ら行』のオプションの子音字である。ローマ字表記の『ら行』の子音字はRであり、Lではない。『ら行』の全体は、『ら行』と「りゃ行=『ら行』の拗音」で、「RA=ら,RI=り,RU=る,RE=れ,RO=ろ,RYA=りゃ,RYI=りぃ,RYU=りゅ,RYE=りぇ,RYO=りょ」となる。ローマ字入力で、子音字にLを入力すると、一般的には、「L+母音」=「LA LI LU LE LO」→子音が消え、小文字の「ぁ.ぃ.ぅ.ぇ.ぉ」が出てくるのが標準である。ローマ字表記・ローマ字入力の『ら行』の子音字がRのみで、Lは使われていない理由は、もしLだと、フォニックスでのLの発音は「ライトL」「ダークL」「サイレントL」があり、基本はライトLで、ライトLは「ル(l)」で、舌を上の歯茎に付けて発音する『ら行』で、「歯茎側面接近音」と呼ばれ、日本語の『ら行』やRに比べるとやや硬く鋭く、フォニックスでのDの発音である「ドゥ(d)」(完全な『だ行』の調音の子音=ダ.ディ.ドゥ.デ.ド)がちょっと混ざり、実音は「ル」に「ドゥ」がちょっと混ざった発音で、『ら行』の子音・調音がちょっと欠けていて=わずかに弱く、日本語の『ら行』の発音時に舌の位置がLだとちょっと発音しにくい。「ダークL」は「ウ(あ行)」と「ル(ら行)」の中間の発音で、『ら行』の子音・調音が弱い。「サイレントL」は、Lの前に母音がくっ付いた場合のみで、母音を長音にする役割を持つ。ローマ字入力におけるLが小文字入力である理由は、「LA=ぁ(小文字の『あ』)」は、母音の「あ(A)」の前にフォニックスでのLの発音「ダークL」または「サイレントL」が半分入った感じで、音量を下げた「あ」に近い発音であるか、Lはおそらく、「Lowercase=『小文字』の英語」の頭文字か、「Little=『小さい』の英語」の頭文字であり、「LA=ぁ(小文字の『あ』)」は、「Lowercase[Little]・A(あ)」の略で、Lはローマ字表記に不要な文字である。L(エル)の小文字(l)は、縦棒1本で、アルファベットの大文字のI(アイ)や数字の1(いち)と紛らわしいという関係があるかもしれない。Lは厳密には日本語の『ら行』の発音とは音声学的に遠いような気がする。Rであれば、フォニックスでのRの発音は「ゥル(r)」で、舌を口の中のどこにも触れずに発音する『ら行』で、「歯茎ふるえ音」と呼ばれ、日本語の『ら行』の前に「ゥ(小文字の『ウ』)」を入れたものである「ゥラ.ゥリ.ゥル.ゥレ.ゥロ」の発音に近い。また、スペイン語でのRの発音が日本語の『ら行』に近い他、イタリア語やポーランド語でのRの発音は、日本語江戸下町訛りの『ら行』と同じである。日本語の『ら行』は、舌を硬口蓋に近付けて発音する『ら行』で、「弾き音」と呼ばれ、発音記号は「ɾ」で、字形は小文字のr(アール)に似ていて、舌の位置はRの系列とみなされる。RはLに比べて『ら行』の子音・調音がはっきりしていて、日本語の『ら行』の発音に近く、日本語の『ら行』が発音しやすい。ローマ字入力の『ら行』の子音字はRのみが標準なのは、英語との混乱を防ぐためでもあり、ローマ字表記の『ら行』の子音字の正解をRのみの1つにしたいという関係があるかもしれないからである。このように、ローマ字表記の『ら行』の子音字は、LよりはRの方が適していることがわかる。ローマ字入力の「ら行」の子音字をLとするのは、変則的なローマ字綴りによるローマ字入力である。

2014年以前のMac OSに搭載されていたことえりのように「LA LI LU LE LO」→「ら.り.る.れ.ろ」となるものも存在する。同様に、CASIOの製品では、ら行をLでも入力できる。「LA LI LU LE LO」→「ら.り.る.れ.ろ」となる。

ローマ字入力で、Lキーで『ら行』の入力については、「R」は、英字上段の中央寄りで、左手人差し指を使って入力するので、打ちやすい場所にあり、「L」は、英字中段の右端にあり、右手薬指を使って入力するで、LはRに比べるとちょっと打ちにくい。

例.「いろは町」のローマ字表記:
  • L→Iloha cho←わかりにくい
  • R→Iroha cho←わかりやすい

わ行[編集]

『わ行』は半母音であり、「う段」のかなに添えた母音の拗音で、「わ」は「うあ」を早口で言った発音である「うぁ」の発音に近い。この「う段」は、正確には、実音は唇をすぼめた状態で発音する「う段」である。「W+母音」=「WA WI WU WE WO」→フォニックスでは、母音をローマ字読みに従って書くと「わ.うぃ.『う』と『ヴ』の中間.うぇ.うぉ」、ローマ字入力では「わ.うぃ(ゐ).う.うぇ(ゑ).を(実音=お)」。Wのフォニックス=「ウォ(w)」。「を=お」と同じ発音であり、完全な『わ行』の調音は、「『発音記号:w(ウォ)』+母音」=「わ.うぃ.『う』と『ヴ』の中間.うぇ.うぉ」で、「い段」(わ行い)は「うぃ」、「え段」(わ行え)は「うぇ」、「お段」(わ行お)は「うぉ」であり、『わ行』の「う段」(わ行う、ローマ字表記:WU)の発音は、『あ行』の「う段」(う)に比べて「ヴ」の発音が少し混ざっているので、唇をすぼめた状態の「う」の発音で、実音は「う」と「ヴ」の中間の発音であり、発音記号は「wʊ」である。『わ行』の「う段」(わ行う)は、仮名文字の表記では、通常は「う」「うぅ」で、母音のみとして扱われるが、正確には仮名文字では表せないため、『わ行』は「う段」を除いて空欄とする場合が多い。「うぅ」は、ローマ字入力では「UXU」である。

「WO」は、フォニックスでは、母音をローマ字読みに従って書くと「ウォ」、ローマ字入力では「を」(実音=お)。「を」は、ヘボン式では「O」であるが、ローマ字入力では「お=O」と区別するため、『わ行』扱いである「WO」しかない。もし、ヘボン式で、「を=WO」にすると、「WO=うぉ」と読まれてしまうので要注意。完全な『わ行』の調音をローマ字入力で打つ場合は、「うぃ=UXI」「うぇ=UXE」「うぉ=UXO」という分割入力で打たなければならない。ローマ字入力における完全な『わ行』の調音は、一括入力でできるものもあり、「うぃ=WHI,うぇ=WHE,うぉ=WHO」と打つ。ちなみに、「WH+母音全体(A.I.U.E.O)」=「WHA=うぁ,WHI=うぃ,WHU=う,WHE=うぇ,WHO=うぉ」となる。この「WH」は、Hは発音せず、「サイレントH」である。

「を」は、元々「うぉ」の音を表す文字で、20世紀前半まで数多くの単語で使用されていた。近世以降「お」と同じ発音になり、1946年に公布された現代かなづかいでほとんどの単語で「お」に変更された。しかし、一部「を」が残されている理由は、「お」との混乱を防ぐためで、言葉と言葉の間に入り、2つの言葉をくっ付け、一つの文章にするための格助詞「を」でのみ使用している。カタカナの「ヲ」は原則として用いない。

小文字[編集]

ローマ字入力で小文字を単独で入力するときの記号は、頭に「X」を付けて入力する。「X+母音」=「XA XI XU XE XO」→小文字の「ぁ.ぃ.ぅ.ぇ.ぉ」となる。小文字の全体は、「XA=ぁ,XI=ぃ,XU=ぅ,XE=ぇ,XO=ぉ,XKA[XCA]=ヵ,XKE=ヶ,XTU[XTSU]=っ,XYA=ゃ,XYU=ゅ,XYO=ょ,XWA=ゎ」となる。小文字の単独入力は、促音を単独で入力するときや、拗音の分割入力に使われている。小文字の「ぁ.ぃ.ぅ.ぇ.ぉ」は、弱めの母音で、音量を下げた「あ.い.う.え.お」に近い発音である。「っ(小文字の『つ』)」は促音であり、N以外の子音字を2回入力しても出てくる。ローマ字入力で小文字入力がXである理由は、Xのアルファベット読み自体が、「か行(K)」と「さ行(S)」を組み合わせた発音で、Xのフォニックスは「クス(ks)=『か行(K)』と『さ行(S)』の組み合わせ」「グズ(gz)=『が行(G)』と『ざ行(Z)』の組み合わせ」「ズ(z)=ざ行」「サイレントX」の4種類が混ざった1つの子音字で、Xはローマ字表記には使用できない子音であるため、ローマ字表記に不要な文字で、英語のスペルでも、Xで始まる英単語は最も珍しく、Xが使われる英単語は少ないからである。「ぁ(小文字の『あ』)=XA」は、母音の「あ」の前にXのフォニックスの基本である「クス(ks)」または「サイレントX」が半分入った感じで、音量を下げた「っあ」に近い発音であると思われる。

(注)小文字の「ヵ」「ヶ」にひらがなは存在しない。小文字の「ヵ」は、通常「XCA」では入力できない。

ローマ字入力で小文字を単独で入力するときの記号は、メーカーによっては、Xだけではなく、「L」が『ら行』ではなく小文字入力に割り当てられているものもある。「L+母音」=「LA LI LU LE LO」→「ぁ.ぃ.ぅ.ぇ.ぉ」となる。Lはおそらく、「Lowercase=『小文字』の英語」の頭文字、または「Little=『小さい』の英語」の頭文字であり、「LA=ぁ(小文字の『あ』)」は、「Lowercase[Little]・A(あ)」の略で、Lはローマ字表記に不要な文字である。ローマ字入力で小文字入力限定の記号であれば、Xのみとなる。Lだと、Lはローマ字入力の『ら行』のオプションの子音字と書かれることもあり、フォニックスでは『ら行』の子音と混同され、誤解・混乱を招く原因となるかもしれないので、Xであれば小文字入力限定になる。

Xキーは、左手の薬指か中指か人差し指を使って入力する。Xを薬指とした場合、XA(ぁ)…Aは小指、XE(ぇ)…Eは中指。Xを中指とした場合、XA(ぁ)…Aは小指か薬指、XE(ぇ)…Eは中指をX→Eのポジションに移動。Xを人差し指とした場合、XA(ぁ)…Aは中指、XE(ぇ)…Eは中指。

SEIKOの電子辞書の一部の製品「品番:SD-5000」では、小文字入力は、直接「小字」と書かれてある、小文字専用のボタンがある。この場合、Xは反応せず、Lは『ら行』になる。SEIKOの電子辞書の一部の製品「SD-5000」では、ローマ字入力のキーは、「Q=反応しない」「W=わ行」「E=え段」「R=ら行」「T=た行」「Y=や行」「U=う段」「I=い段」「O=お段」「P=ぱ行」「A=あ段」「S=さ行」「D=だ行」「F=ふぁ行」「G=が行」「H=は行」「J=じゃ行」「K=か行」「L=ら行」「Z=ざ行」「X=反応しない。小文字専用ボタンがあるため」「C=次に来る文字が、A・U・E・O=認識不可。I=ち、H・Y=ちゃ行」「V=ん。『ヴ』にひらがなは無いため。」「B=ば行」「N=な行」「M=ま行」「小字=小文字専用ボタン」。「ぁ(小文字の『あ』)」を出すには、「A」→「小字(小)ボタン」を押す。

SEIKOの電子辞書、SD-5000のローマ字入力モードでは、

W
E
R
T
Y
U
I
O
P
A
S
D
F
G
H
J
K
L
Z
C
B
N
M

★=反応しないキー

[編集]

ローマ字入力で「ん」を入力するには、Nを2回入力=「NN」と入力する。また、Nの前にXという小文字入力限定の記号を入れて「XN」と打つ場合もある。この「X」は、発音しないXで、「サイレントX」である。ただし、「ん」の次の文字が「N」「Y」を除く子音の場合は、「Nが1つ」だけでも入力できる。ローマ字表記の綴り方の「ん」は、通常、「ん」の次の文字が「や行(Y)」を除く子音の場合や、「ん」の後ろに何も来ない場合は、「Nが1つ」だけであり、「ん」の次の文字が母音(あ行)と、半母音の一部「や行(Y)」の場合は、「Nが2つ(NN)」ではなく「N」の後ろに「’(アポストロフィ)」を入れる。理由は、Nの後ろにY(や行)が来た場合は、「NYA NYI NYU NYE NYO」→「にゃ.にぃ.にゅ.にぇ.にょ」=「にゃ行=『な行』の拗音」になるからである。ただし、「ん」の後ろに「B(ば行)」「P(ぱ行)」「M(ま行)」の子音が来た場合の「ん」は、ヘボン式では「M」であり、ローマ字入力ではオプションで「MB(+Y)+母音=ん+ば行(+拗音)」「MP(+Y)+母音=ん+ぱ行(+拗音)」「MM(+Y)+母音=ん+ま行(+拗音)」「XM」で打てるようにすべきである。なぜなら、大抵の「ん」は、「N」か「NN」で、Nで発音する「ん」は、上下の唇を開いたまま発音し終わる「ん」であり、B(ば行)・P(ぱ行)・M(ま行)は、唇を閉じてから発音するもので、B(ば行)・P(ぱ行)・M(ま行)の子音の前の「ん」は、上下の唇を閉じたまま発音し終わる「M」で表記しないと、2つの発音がスムーズにつながりにくいからである。

促音[編集]

促音は「っ(小文字の「つ」)」であり、N以外の子音(DD、KK、SS、TTなど)を2回入力する。N以外の子音が2回続くと促音になるという定義は、N以外の子音を2回続けたときの第1音節の子音は発音せず、サイレントレターで、休符になる。促音を単独で入力する場合は「XTU[XTSU]」。ただし、促音による「ちゃ行」=「っ+ちゃ行」の子音字は、ヘボン式では「CCH」ではなく「TCH」であり、ローマ字入力ではオプションで「TCH」で打てるようにすべきである。もし、「っ+ちゃ行=CCH+母音」だと、CCは、フォニックスでは、CCの後ろにHが来ると、「CCH+母音=ク+ちゃ行」と読まれ、「CCH」=「クチ(ktʃ)」と発音されるので、促音にならないからである。ローマ字入力で、「し=CI」「せ=CE」とした場合の促音「っし=CCI」「っせ=CCE」には、問題があり、CCは、フォニックスでは、CCの後ろにI・E・Yが来ると、「CCI=クシ(クスィ、クサイ)(ksi)」「CCE=クセ、クスィー(kse)」と読まれ、「CC」=「クス(ks)」と発音されるので、促音にならない。

ただし、英語には促音が存在しないので、本来フォニックスに促音は存在しない。英語での子音2連続は、前の母音が短くなることを意味している。日本語ローマ字表記と同様に、子音2連続が促音を表す言語には、イタリア語がある。

訓令式とヘボン式の違い[編集]

日本語 訓令式 ヘボン式
SI SHI
ZI JI
TI CHI
TU TSU
HU FU
しゃ SYA SHA
じゃ ZYA JA
ちゃ TYA CHA
しゅ SYU SHU
じゅ ZYU JU
ちゅ TYU CHU
しょ SYO SHO
じょ ZYO JO
ちょ TYO CHO

訓令式とヘボン式の混在[編集]

「fusianasan」など、訓令式とヘボン式が混在している表記もある[1]

205系500番台では、行き先表示機の幕にローマ字にヘボン式を用いているが、「厚木」幕のローマ字のみ「ATUGI」となっていて、訓令式となっている。なお、1編成のみ「厚木」幕のローマ字が「ATSUGI」であり、ヘボン式となっている。

ローマ字入力表、ローマ字入力の推奨表記・取扱説明書・Dict.[編集]

「ローマ字・かな対応表」とも書かれる。ローマ字入力は、Windowsのパソコンに搭載されている入力ソフトの名称である「Microsoft IME」が基本である。略して「MS-IME」、単に「IME」とも書かれる。これと同じようなものに、Googleが開発した「IME」の入力ソフトである「Google日本語入力」がある。Androidスマホに搭載されている入力ソフトの名称は、「Gboard」で、「Google日本語入力」と全く同じである。他にもあり、ジャストシステムが開発した日本語入力システムで、文字入力を格段に楽にした入力ソフトである「ATOK(エイトック)」がある。ただし、メーカー、入力ソフトによっては入力方法が異なったり、認識されない入力方法もあるので要注意。Macの入力ソフトは「Microsoft IME」ではないため、Macで「Microsoft IME」と同じようなローマ字入力をしたい場合は、「Google日本語入力」をダウンロードすればよい。ローマ字入力には、オプションが存在することもある。試しに、ローマ字入力で、子音にアルファベット全体を入力して試してみるとよい。

メーカー・入力ソフトは、Windows、Google日本語入力、ATOK、Mac、CASIO、SHARP、Canon、SEIKO(電子辞書のみであるが、今は廃止)、CITIZEN、Brother、EPSON、KIRIHARA、SANYO、KOKUYO、RICOH、カラオケ・ビッグエコー、SONY(電子辞書のみ)、Super ATOK ULTIAS、NTT。

JIS規格のJIS X 4063:2000(仮名漢字変換システムのための英字キー入力から仮名への変換方式)によって日本語のローマ字入力が標準化されていたが、規格自体は2010年1月20日に廃止された。

※拗音については、一括入力でできる拗音は、メーカーによっては一部できないものもあるため、一括入力ができない場合は、分割入力を用い、ローマ字入力の小文字の子音字「X」を使う。

※文章の中における「っ(小文字の『つ』)=促音」は、次の文字がN以外の子音字を2回入力しても出てくる。促音を単独で入力する場合は「XTU[XTSU]」。

※Lは、便宜上ローマ字入力の『ら行』のオプションの子音字と解釈している。

五十音・清音[編集]

A I、注1YI U、WU、WHU E O
KA,注2CA KI KU,注2CU,注3QU KE KO,注2CO
SA SI,SHI,注4CI SU SE,注4CE SO
TA TI,CHI TU,TSU TE TO
NA NI NU NE NO
HA HI HU,FU HE HO
MA MI MU ME MO
いぇ
YA YU YE YO
RA,注5LA RI,注5LI RU,注5LU RE,注5LE RO,注5LO
注6 注6 注7
WA WYI,WI WYE,WE WO
注8
NN,N',XN

注1 Google日本語入力及びAndroidスマホ搭載のGboardには未対応。

注2 SEIKO(SII)の電子辞書(今はもう廃止)の発売日が2000年代前半までの製品、KOKUYOのラベルプリンター(タイトルプリンター)では、『か行』の一部「か・く・こ」の子音字はK限定で、Cでは入力不可。同様に、Macの標準環境には、『か行』の一部「か・く・こ」の子音字にCは未対応であるが、「Google日本語入力」をダウンロードすれば、『か行』の一部「か・く・こ」の子音字がCで打てる。

注3 SEIKO(SII)の電子辞書(今はもう廃止)の発売日が2000年代前半までの製品、KOKUYOのラベルプリンターでは、「く」は「QU」では入力不可。Macの標準環境には、「QU=くぅ」と出るが、「Google日本語入力」をダウンロードすれば、「く」が「QU」で打てる。

注4 ローマ字入力で、『さ行』の一部「し」「せ」の子音字は、CASIOの製品、SHARPの電子辞書はS限定で、Cは未対応。Cの後ろにI・Eが来た場合、子音は無視され、「CI」「CE」は、認識されない。なぜなら、ローマ字入力で、「CI」「CE」には問題がある。Cのフォニックスは「ク(k)=か行」が基本であり、Cの後ろに母音が来ない場合及びC単体で発音するフォニックスだと「ク(k)」という『か行』の発音であり、Cの後ろにI・Eが来た場合=「ス(s)=さ行」であるが、イタリア語では「チ(tʃ)=ちゃ行」の発音になり、「CI=チ」「CE=チェ」とも発音されるからである。Cの後ろにYが来た場合、ローマ字入力では、「CY」+母音=「チ(tʃ)=ちゃ行」になるからである。「ス(s)=さ行」で発音される「CI」は、「シ」であるが、正確には「シ」と「スィ」の中間で、「スィ」とも読めるため、曖昧である。ローマ字入力で、「し=CI」「せ=CE」とした場合、促音にすると、「っし=CCI」「っせ=CCE」になるが、CCは、フォニックスでは、CCの後ろにI・E・Yが来ると、「CCI=クサイ(クスィ)」「CCE=クスィー(クセ)」と読まれ、「CC」=「クス(ks)」と発音されるので、促音にならないからである。「CI=し」「CE=せ」という、「ス(s)=さ行」で発音されるCは、ローマ字表記には使われないので、ローマ字入力で、「し=CI」「せ=CE」は混乱を招くこともあり、オプションとみなされるので、無くすべきである場合もある。ローマ字入力に使う「Cのみ+母音」は、実用的なものは『か行』の一部「か=CA」「く=CU」「こ=CO」のみである気がする。「注3」で述べたのと同様に、SEIKO(SII)の電子辞書(今はもう廃止)の発売日が2000年代前半までの製品、KOKUYOのラベルプリンターにも未対応。また、SEIKO(SII)の電子辞書(今はもう廃止)の一部の製品では、「CI」と打つと、「ち」と出るものもある。理由は前に述べたのと同じ。同様に、Macの標準環境には、『さ行』の一部「し・せ」の子音字にCは未対応であるが、「Google日本語入力」をダウンロードすれば、『さ行』の一部「し・せ」の子音字がCで打てる。

注5 Lは、ローマ字入力の『ら行』のオプションの子音字である。ローマ字入力の『ら行』の子音字は、一般的にはRのみが標準である。子音字にLを入力すると、一般的には「L+母音」=「LA LI LU LE LO」→小文字の「ぁ.ぃ.ぅ.ぇ.ぉ」が出てくるのが標準である。ただし、WindowsのMicrosoft IMEの初期値のローマ字入力で、『ら行』の子音字を1文字のみLで入力時、無変換キーを押し、変換すると『ら行』に修正される場合がある。例:「一覧(いちらん)」を入力する場合、「ITILANN」と入力→「無変換キー」→「変換キー」→「1.イチァン 2.一覧」となる。その名は、「変則ローマ字修正」で、意味は、ローマ字入力時、不規則なローマ字とかなとの対応を自動的に修正するもので、入力できる文字数は1文字のみで、WindowsのMicrosoft IMEに搭載されている。WindowsのMicrosoft IMEには、ローマ字入力のオプションを追加できるように、「ローマ字設定・ユーザー定義」という、ローマ字入力のカスタマイズが付いているので、「ローマ字設定」で「LA」を「ぁ→ら」に変更できる。Lで『ら行』の入力の全体は、「LA=ら,LI=り,LU=る,LE=れ,LO=ろ,LYA=りゃ,LYI=りぃ,LYU=りゅ,LYE=りぇ,LYO=りょ」となる。CASIOの製品では、ローマ字入力の『ら行』の子音字はLでも入力できる。ローマ字入力の『ら行』の子音字が、LとR両方できれば、とても便利である。

注6 「ゐ、ゑ」=それぞれ「WI、WE」キーを入力して変換すると出てくる。CASIOの製品では、「ゐ、ゑ」=それぞれ「WI、WE」のみで、「WYI、WYE」ではできない。

注7 「を=お」と同じ発音であり、ヘボン式では「を=O」であるが、ローマ字入力では「お=O」と区別するため、『わ行』扱いである「WO」しかない。もし、ヘボン式で、「を=WO」にすると、「WO=うぉ」と読まれてしまうので要注意。「を」が存在する理由は、「お」との混乱を防ぐためで、「を」の意味は、言葉と言葉の間に入り、2つの言葉をくっ付ける助詞で、一つの文章にするための仮名である。完全な「わ行」の調音は、「わ」と同じ調音で、「『発音記号:w(ウォ)』+母音」=「わ.うぃ.『う』と『ヴ』の中間.うぇ.うぉ」となる。

注8 ローマ字入力で「ん」を入力するには、Nを2回入力=「NN」と入力する。また、Nの前にXという小文字入力限定の記号を入れて「XN」と打つ場合もある。ただし、「ん」の次の文字が「N」「Y」を除く子音の場合は、「Nが1つ」だけでも入力できる。ローマ字表記の綴り方の「ん」は、通常、「ん」の次の文字がや行(Y)を除く子音の場合や、「ん」の後ろに何も来ない場合は、「Nが1つ」だけであり、「ん」の次の文字が母音と、半母音の一部「や行(Y)」の場合は、「Nが2つ(NN)」ではなく「N」の後ろに「’(アポストロフィ)」を入れる。理由は、Nの後ろにY(や行)が来た場合は、「NYA NYI NYU NYE NYO」→「にゃ.にぃ.にゅ.にぇ.にょ」=「にゃ行=『な行』の拗音」になるからである。ただし、「ん」の後ろに「B(ば行)」「P(ぱ行)」「M(ま行)」の子音が来た場合は、ヘボン式では「M」であり、ローマ字入力ではオプションで「MB(+Y)+母音=ん+ば行(+拗音)」「MP(+Y)+母音=ん+ぱ行(+拗音)」「MM(+Y)+母音=ん+ま行(+拗音)」「XM」で打てるようにすべきである。なぜなら、大抵の「ん」は、「N」か「NN」で、Nで発音する「ん」は、上下の唇を開いたまま発音し終わる「ん」であり、B(ば行)・P(ぱ行)・M(ま行)は、唇を閉じてから発音するもので、B(ば行)・P(ぱ行)・M(ま行)の子音の前の「ん」は、上下の唇を閉じたまま発音し終わる「M」で表記しないと、2つの発音がスムーズにつながりにくいからである。

濁音・半濁音[編集]

注9
VU
GA GI GU GE GO
ZA ZI,JI ZU ZE ZO
注10 注10
DA DI DU DE DO
BA BI BU BE BO
PA PI PU PE PO

注9 「ヴ」にひらがなは存在しない。なぜなら、「ヴ」は日本語の発音には無く、もしひらがなにすると「ゔ」←外字・環境依存文字となり、日本語文字として扱うと「?(クエスチョンマーク)」の記号に変わり、文字が消えてしまうからである。CASIOのラベルライターでは、ひらがなモードに設定して子音字にVを入力すると、「ヴ」が「ぶ」に置換され、「V+母音」=「VA VI VU VE VO」→「ぶぁ.ぶぃ.ぶ.ぶぇ.ぶぉ」と出る。

注10 「ぢ=じ」、「づ=ず」と同じ発音であり、ヘボン式では「ぢ=JI」、「づ=ZU」で、「ぢ」「づ」は、調音的には『だ行』ではないとみなされる。「ぢ=じ」、「づ=ず」と同じ発音であり、1つの発音に対して2つの表記があり、「じ」「ぢ」「ず」「づ」の4つの仮名をまとめたものの名称は「四つ仮名」と呼ばれる。同様に、「ぢ」の拗音である「ぢゃ行=ぢゃ.ぢゅ.ぢぇ.ぢょ」は、「じ」の拗音である「じゃ行=じゃ.じゅ.じぇ.じょ」と同じ発音で、ヘボン式も同様で、「JA JU JE JO」となる。ローマ字入力では、「ぢ」「づ」は、「じ=JI,ZI」「ず=ZU」と区別するため、日本式や、『だ行』扱いである「ぢ=DI」「づ=DU」しかない。同様に、「ぢ」の拗音である「ぢゃ行=ぢゃ.ぢゅ.ぢぇ.ぢょ」は、ローマ字入力では、日本式や、「『だ行』の拗音」扱いである「DYA DYU DYE DYO」しかない。もし、ヘボン式で、「ぢ=DI」「づ=DU」「ぢゃ=DYA」「ぢゅ=DYU」「ぢぇ=DYE」「ぢょ=DYO」にすると、「DI=でぃ」「DU=どぅ(でゅ?)」「DYA=でゃ」「DYU=でゅ」「DYE=でぃぇ」「DYO=でょ」と読まれてしまうことが多いので要注意。現代仮名遣いで「ぢ」「づ」が存在する理由は、「じ」「ず」の意味との混乱を防ぐためで、確実に理解の手助けといった理由もある。「ぢ」「づ」は、外来語カタカナ表記には原則として用いない。「だ行」が「だ.ぢ.づ.で.ど」だと、「ぢ」と「づ」が変則的な「だ行」で、不完全な『だ行』の調音で、完全な『だ行』の調音は、「だ」と同じ調音で、「『発音記号:d(ドゥ)』+母音」=「だ.でぃ.どぅ(でゅ?).で.ど」となる。「でぃ」「どぅ」「でゅ」をローマ字入力で打つ場合は、後に出てくる。

注11小文字
XA XI XU XE XO
注12 注12
XKA,XCA XKE
注13
XTU,注14XTSU
XYA XYU XYO
XWA

注11 ローマ字入力で、小文字を単独で入力するときの記号は、メーカーによっては、Xだけではなく、Lが『ら行』ではなく小文字入力に割り当てられているものもある。「L+母音」=「LA LI LU LE LO」→「ぁ.ぃ.ぅ.ぇ.ぉ」となる。WindowsのMicrosoft IMEの初期値、Google日本語入力及びAndroidスマホ搭載のGboardでは、小文字入力の記号は、Xだけではなく、Lが『ら行』ではなく小文字入力に割り当てられている。Lはおそらく、「Lowercase=『小文字』の英語」の頭文字か、「Little=『小さい』の英語」の頭文字である。ローマ字入力で小文字入力限定の記号であれば、Xのみとなる。Lだと、Lはローマ字入力の『ら行』のオプションの子音字と書かれることもあり、フォニックスでは『ら行』の子音と混同され、誤解・混乱を招く原因となるかもしれないので、Xであれば小文字入力限定になる。文章の中における「っ(小文字の『つ』)=促音」は、次の文字がN以外の子音字を2回入力しても出てくる。

拗音(注15[編集]

注16うぁ 注16うぃ 注16うぇ 注16うぉ
WHA,UXA WI,WHI,UXI WE,WHE,UXE WHO,UXO
注9ヴぁ 注9ヴぃ 注9ヴぇ 注9ヴぉ
VA VI,VYI VE,VYE VO
ヴゃ ヴゅ ヴょ
VYA VYU VYO
きゃ きぃ きゅ きぇ きょ
KYA KYI KYU KYE KYO
ぎゃ ぎぃ ぎゅ ぎぇ ぎょ
GYA GYI GYU GYE GYO
くぁ くぃ くぅ くぇ くぉ
QA,KWA QI,注17KWI 注17KWU QE,注17KWE QO,注17KWO
注18ぐぁ ぐぃ ぐぅ ぐぇ ぐぉ
GWA GWI GWU GWE GWO
注19くゎ
QWA
しゃ しぃ しゅ しぇ しょ
SYA,SHA SYI SYU,SHU SYE,SHE SYO,SHO
じゃ じぃ じゅ じぇ じょ
JYA,ZYA,JA JYI,ZYI JYU,ZYU,JU JYE,ZYE,JE JYO,ZYO,JO
注16すぁ 注16すぃ 注16すぅ 注16すぇ 注16すぉ
SWA,SUXA SWI,SUXI SWU,SUXU SWE,SUXE SWO,SUXO
注20ずぁ 注20ずぃ 注20ずぅ 注20ずぇ 注20ずぉ
ZWA,ZUXA ZWI,ZUXI ZWU,ZUXU ZWE,ZUXE ZWO,ZUXO
ちゃ ちぃ ちゅ ちぇ ちょ
TYA,CYA,CHA TYI,CYI TYU,CYU,CHU TYE,CYE,CHE TYO,CYO,CHO
注10ぢゃ 注10ぢぃ 注10ぢゅ 注10ぢぇ 注10ぢょ
DYA DYI DYU DYE DYO
つぁ つぃ つぇ つぉ
TSA TSI TSE TSO
てゃ てぃ てゅ てぇ てょ
注21THA 注21THI,注22T'I 注21THU 注21THE 注21THO
でゃ でぃ でゅ でぇ でょ
DHA DHI,注22D'I DHU DHE DHO
とぅ
TWU,注22T'U
どぅ
DWU,注22D'U
にゃ にぃ にゅ にぇ にょ
NYA NYI NYU NYE NYO
ひゃ ひぃ ひゅ ひぇ ひょ
HYA HYI HYU HYE HYO
びゃ びぃ びゅ びぇ びょ
BYA BYI BYU BYE BYO
ぴゃ ぴぃ ぴゅ ぴぇ ぴょ
PYA PYI PYU PYE PYO
ふぁ ふぃ ふぇ ふぉ
FA FI FE FO
ふゃ ふゅ ふょ
FYA FYU FYO
みゃ みぃ みゅ みぇ みょ
MYA MYI MYU MYE MYO
りゃ りぃ りゅ りぇ りょ
RYA,注5LYA RYI,注5LYI RYU,注5LYU RYE,注5LYE RYO,注5LYO

注12 小文字の「ヵ」「ヶ」にひらがなは存在しない。小文字の「ヵ」「ヶ」は、電子辞書には未対応。小文字の「ヵ」は、通常「XCA」では入力できない。これは「ヵ」「ヶ」が「个」(「箇」と同義)に由来するという理由による。「目に一丁字なし」で検索されたい。

注13 文章の中における「っ(小文字の『つ』)=促音」は、次の文字がN以外の子音字を2回入力しても出てくる。

注14 SHARPの電子辞書、KOKUYOのラベルプリンター、Windowsの XP/vista/7までのMicrosoft IMEの初期値、スマホのローマ字入力の一部「iWnn IME」「S-Shoin」、LG Dual Screenのデュアルスマホ、ATOK、Brotherのラベルライター、SEIKO(SII)の電子辞書(今はもう廃止)の発売日が2000年代前半までの製品、SONYの電子辞書(今はもう廃止)では、「っ(小文字の『つ』)」の単独入力は、「XTSU」ではどういう訳か入力できない。これだとローマ字入力の学習・練習・認識を欠くものとなり、意味不明な感じがする。理由はおそらく、ローマ字入力表の一部のサイトで、「っ(小文字の『つ』)」の入力時に、「XTSU」を入れ忘れたか、「っ=XTSU」だと、ローマ字入力の数が4文字で、打鍵数が多く、複dえ、あまり実用的ではないという理由かもしれない。小文字入力がLだと、ローマ字入力の「ら行」のオプションの子音字と書かれることもあるので、「っ(小文字の『つ』)」の単独入力は、「XTSU」でも打てるようにすべきである。「っ(小文字の『つ』)」が、「XTSU」で打てるようにすべきであるのは、ローマ字入力の改善点である。

注15 拗音の入力時は、分割入力で、ローマ字入力の小文字の子音字「X」を使って入力してもどちらでもよい。一括入力でできる拗音は、メーカーによっては、一部にはできないものもあるため、一括入力ができない場合は、分割入力を用い、ローマ字入力の小文字の子音字「X」を使う。例:「うぃ=UXI」、「うぉ=UXO」、「すぃ=SUXI」など。「注11」も参照。

注16 CASIOの製品では、一括入力ではできないため、分割入力のみである。

注17 WindowsのIMEには無いが、Google日本語入力及びAndroidスマホ搭載のGboard、CASIOの製品には対応している。

注18 CASIOの製品では、「GWA=ぐゎ」と出る。CASIOの製品で、「ぐぁ」を入力するには、分割入力である「GUXA」のみである。CASIOの製品以外で、「ぐゎ」を入力するには、分割入力である「GUXWA」のみである。

注19 本当は必要ないので無駄であり、一括入力は無くすべきであるが、CASIOの製品には対応している。

注20 WindowsのIME、CASIOの製品では、一括入力ではできないため、分割入力のみであるが、Google日本語入力及びAndroidスマホ搭載のGboardでは一括入力でもできる。

注21 ローマ字入力で、「TH+母音=てゃ.てぃ.てゅ.てぇ.てょ」には問題がある。「TH」の2文字子音は、ローマ字入力では、「た行の拗音」=所謂『てゃ行』で、「TH+母音」=「THA=てゃ,THI=てぃ,THU=てゅ,THE=てぇ,THO=てょ」となり、完全な『た行』の調音の一種であるが、英語のスペルで、「TH」の2文字子音は、「トゥ(t)=完全な『た行』の調音」で発音されることは少なく、フォニックス通り「ス(θ)=さ行」「ズ(ð)=ざ行」で発音されることが多い。「TH」で、フォニックスの原則と異なり、ローマ字入力の「TH」と同じく、「トゥ(t)=完全な『た行』の調音」で発音される「TH」は、Hは発音せず、「サイレントH」か、Hは有気音の表現で、有気音の「TH」であり、フォニックスにおけるTの発音である「トゥ(t)」に有気音を含んだ発音か、文字通り、「た行(T)」と「は行(H)」の発音を同時にしたもので、発音記号は「トゥ(t)」で、フォニックスにおけるTの発音である「トゥ(t)」とほぼ同じである。この内容から考えると、ローマ字入力で「てゃ行(『た行』の拗音)」=「てゃ.てぃ.てゅ.てぇ.てょ」は、一括入力である「TH+母音」は無くすべきであり、分割入力である「てゃ=TEXYA,てぃ=TEXI,てゅ=TEXYU,てぇ=TEXE,てょ=TEXYO」のみの方が無難である。

注22 Google日本語入力及びAndroidスマホ搭載のGboardのみ対応している。アポストロフィを使ったローマ字入力は、「ん=N’」以外は、WindowsのMicrosoft IMEには未対応。

拗音の入力方法[編集]

外来音 一括入力 分割入力
ウィ WHI UXI
ウェ WHE UXE
ウォ WHO UXO
クァ QA KUXA
クィ QI KUXI
クェ QE KUXE
クォ QO KUXO
スィ SWI SUXI
ズィ ZWI ZUXI
ツァ TSA TUXA,TSUXA
ツェ TSE TUXE,TSUXE
ティ THI TEXI
ディ DHI DEXI
テュ THU TEXYU
デュ DHU DEXYU
トゥ TWU TOXU
ドゥ DWU DOXU
フュ FYU HUXYU,FUXYU

特殊で、難しいローマ字入力[編集]

外来語で頻出する特殊な綴りである。「ディ」「ツァ」「デュ」といったものをローマ字入力で出すときは、二重子音で出す。拗音が使われている文字を探すときは、インターネット上の辞書で検索設定を「~を見出しに含む」にして検索したり、マイタイピング、ウィクショナリーで検索してみて下さい。

  • うぉ=UXO,WHO(ウォーター、ウォルト・ディズニー)
  • つぁ=TSA(モーツァルト、モッツァレラ)
  • つぇ=TSE(ツェルニー、フィレンツェ、ヘルツェゴビナ)
  • つぉ=TSO(スケルツォ)
  • でゃ=DHA。用途は、デャンフレス・ドウグラス・シャガス・マトス。
  • でゅ=DHU(デュアル、デュエット、デュオ、フォンデュ、エデュケーション、リデュース、プロデュース、ペンデュラム、カレンデュラ、デューン、デュラム、グラデュエーション、デューティー、デューク)。ローマ字の「デュ」が「DHU」なのは、「ディヒュ」をもっと早口で言った発音とも解釈できる。
  • どぅ=DWU。スーパードゥーパー・ジャンピンタイム、シュビドゥパッパ、シュビドゥバ、スンドゥブ、ドゥシャンベ、ファドゥーツ、ワガドゥグー、グラドゥス、ドゥアー(長調のドイツ語)、フォニックスでのDの単体の音=ドゥ、ヒンドゥー教、などがある。ローマ字の「ドゥ」が「DWU」なのは、「ドゥヴ」をもっと早口で言った発音とも解釈できる。WU(わ行う)の発音は、「ヴ」の発音に近い。
  • ふゅ=FYU(フュージョン、フューチャー、コンフュージョン)
  • とぅ=TWU(トゥッティ、ジュ・トゥ・ヴ、トゥナイト、トゥモロー、トゥインクル、Tのフォニックス=トゥ、スコルダトゥーラ、インストゥルメンタル)。「とぅ」のローマ字表記が「TWU」なのは、これは、「2」の英語表記である「TWO(トゥー)」、トゥインクル(TWINKLE)のスペルの子音字に準じたものである。「TWU」は、「トゥヴ」をもっと早口で言った発音とも解釈できる。
  • でぃ=DHI。ディープ、ディスク、ディクショナリー、ディズニー、オーディオ、メディア、ディスカッション。英語のスペルは「DEE」または「DI」であるが、サンスクリット語からの借用語などでローマ字入力のスペルと同じ「DHI」の場合もある。「仏教」の英語表記=BUDDHISM(ブッディズム)、「菩提薩埵」の英語表記=BODHISATTVA(ボディサットヴァ)がこれに当たる。ブッディズムの「ディ」の英語のスペルはローマ字の「ディ(DHI)」と同じ。ローマ字の「ディ」が「DHI」なのは、「ディヒ」をもっと早口で言った発音とも解釈できる。
  • くぃ=QI(ライトニング・マックィーン)
  • くぇ=QE(クェスチョン)
  • くぉ=QO(クォーター、クォーテーション)
  • くゎ=KUXWA、CUXWA、QUXWA、QWA(クヮルテット、シークヮーサー)
  • ずぃ=ZUXI、ZWI(バズィング)

ローマ字入力のオプション[編集]

ローマ字入力のオプションとは、一般的なローマ字入力と異なる入力方法にすることである。主に、変則的・不規則なローマ字綴りによるローマ字入力である。WindowsMicrosoft IMEの初期値には無いものを設定することができる。

ローマ字入力にオプションが存在する理由は、超便利であり、ローマ字入力は、メーカー、入力ソフトによっては入力方法が異なったり、認識されない入力方法もあり、統一ができないからである。英語の発音とスペルの関係を整理したフォニックスと関係してくる。WindowsMicrosoft IMEには、ローマ字入力のオプションを追加できるように、「ローマ字設定ユーザー定義」が付いている。ローマ字設定とは、WindowsMicrosoft IMEにおけるローマ字入力のカスタマイズのことである。ローマ字入力のカスタマイズは、Windows版のGoogle日本語入力にもあり、Google日本語入力の場合は、「ローマ字テーブル」と呼ばれる。

例えば、次の様な設定が可能である。

*LA=ら *LI=り *LU=る *LE=れ *LO=ろ *LYA=りゃ *LYI=りぃ *LYU=りゅ *LYE=りぇ *LYO=りょ *CI=ち,すぃ,〔し〕 *CE=ちぇ,〔せ〕 *TCH+母音=っ+ちゃ行・ち *PHA=ふぁ *PHI=ふぃ *PHU=ふ *PHE=ふぇ *PHO=ふぉ *PHYA=ふゃ *PHYI=ふぃ *PHYU=ふゅ 
  • PHYE=ふぇ *PHYO=ふょ *TSHA=ちゃ *TSHI=ち *TSHU=ちゅ *TSHE=ちぇ *TSHO=ちょ *XM=ん *MB(+Y)+母音=ん+ば行(+拗音) *MP(+Y)+母音=ん+ぱ行(+拗音) *MM(+Y)+母音=ん+ま行(+拗音) *XCA=ヵ *ZWA=ずぁ *ZWI=ずぃ *ZWU=ずぅ *ZWE=ずぇ *ZWO=ずぉ *KWA=くぁ *KWI=くぃ *KWU=くぅ *KWE=くぇ *KWO=くぉ *XYE=ぃぇ *THE=てぃぇ *DHE=でぃぇ 〔★*XTSU=っ〕

※ 〔 〕の中はみなされるもの

Windows XP/VistaまでのMicrosoft IMEの初期値、iWnn IME、ATOK、では、「っ(小文字の「つ」)」の単独入力は、「XTSU」ではどういう訳か認識不可だったので、「っ=XTSU」は、ローマ字入力のオプションとみなし、念のため、ローマ字入力のオプションに「XTSU=っ」を記載している。小文字入力がLだと、ローマ字入力の「ら行」のオプションの子音字と書かれることもあるので、「っ(小文字の『つ』)」の単独入力は、「XTSU」でも打てるようにすべきである。

ローマ字入力の記録表[編集]

テスト
*CA= *CU= *CO= *CI= *CE= *LA= *LI= *LU= *LE= *LO= *LYA= *LYI= *LYU= *LYE= *LYO= *LL+母音= *QU= *QA= *QI= *VA= *VU= *SWA= *SWI= *ZWA= *ZWI= *TWA= *TWU= *DWA= *DWU= *WYI= *WYE= *WI= *WU= *WE= *WO= *WHA= *WHI= *WHU= *WHE= *WHO= *YI= *YE= *N以外の子音×2回(KK,SS,TTなど)= *KWA= *KWI= *KWU= *QWA= *QWI= *QWU= *XX+母音= *XTSU= *XTU= *LTU= *LTSU= *XA= *XI= *XYI= *XYE= *XKA= *XCA= *XKE= *XXTSU= *XXTU= *LLTSU= *LLTU= *TCH+母音= *XN= *XM= *MM= *文章の中における「ん」を「M」= *NN= *MB+母音= *MBY+母音= *MP+母音= *MPY+母音 *MM+母音= *MMY+母音= *THA= *THI= *THU= *THE= *THO= *DHA= *DHI= *DHU= *DHE= *DHO= *TWA= *DWA= *HWA= *TSA= *TSI= *TSE= *TSO= *DI= *DU= *DYA= *DYI= *DYU= *DYE= *DYO=
印刷用
*CA=   *CU=   *CO=   *CI=   *CE=   *LA=   *LI=   *LU=   *LE=   *LO=   *LYA=   *LYI=   *LYU=   *LYE=   *LYO=   *LL+母音=   *QU=   *QA=   *QI=   *VA=   *VU=   *SWA=   *SWI=   *ZWA=   *ZWI=   *TWA=   *TWU=   *DWA=   *DWU=   *WYI=   *WYE=   *WI=   *WU=   *WE=   *WO=   *WHA=   *WHI=   *WHU=   *WHE=   *WHO=   *YI=   *YE=   *N以外の子音×2回(KK,SS,TTなど)=   *KWA=   *KWI=   *KWU=   *QWA=   *QWI=   *QWU=   *XX+母音=   *XTSU=   *XTU=   *LTU=   *LTSU=   *XA=   *XI=   *XYI=   *XYE=   *XKA=   *XCA=   *XKE=   *XXTSU=   *XXTU=   *LLTSU=   *LLTU=   *TCH+母音=   *XN=   *XM=   *MM=   *M’=   *文章の中における「ん」を「M」=   *NN=   *N’=   *MB+母音=   *MBY+母音=   *MP+母音=   *MPY+母音=   *MM+母音=   *MMY+母音=   *THA=   *THI=   *THU=   *THE=   *THO=   *DHA=   *DHI=   *DHU=   *DHE=   *DHO=   *TWA=   *DWA=   *HWA=   *TSA=   *TSI=   *TSE=   *TSO=   *DI=   *DU=   *DYA=   *DYI=   *DYU=   *DYE=   *DYO=   *TU=   *TSU=

ローマ字設定[編集]

ローマ字設定とは、WindowsのMicrosoft IMEにおけるローマ字入力のカスタマイズのことで、追加・変更により、ローマ字入力のオプションを追加したり、使われない発音・別の打ち方の存在により、無駄なローマ字入力を削除すべき(無くすべき)ものにしたりすることができる機能である。「ローマ字入力のカスタマイズ」、「ローマ字入力のユーザー定義」「ローマ字カスタマイズ」とも呼ばれる。Windows版のGoogle日本語入力にもあり、Google日本語入力の場合は、「ローマ字テーブル」と呼ばれる。Microsoft IMEでは、ローマ字設定モードに入ると、自動的に「Microsoft IME」→「ユーザー定義」に変更される。Microsoft IMEの場合、ローマ字設定の手順は、以下の通りになる。

●Microsoft IMEの「ローマ字設定」の場合

手順1.削除すべきもの=無くすべきもの
*LTSU 〔*LTU〕 *LWA *LKA *LKE *XYI *TWA *TWI *TWE *TWO *DWA *DWI *DWE *DWO *QYA *QYI *QYU *QYE *QYO *FWA *FWI *FWU *FWE *FWO *QWA *QWI *QWU *QWE *QWO 〔*THA〕 〔*THI〕 〔*THU〕 〔*THE〕 〔*THO〕

※ 〔 〕の中は任意

手順2.変更すべきもの
*LA=ぁ→ら *LI=ぃ→り *LU=ぅ→る *LE=ぇ→れ *LO=ぉ→ろ *LYA=ゃ→りゃ *LYI=ぃ→りぃ *LYU=ゅ→りゅ *LYE=ぇ→りぇ *LYO=ょ→りょ 〔*CI=し→ち〕 〔*CE=せ→ちぇ〕 *XYE=ぇ→ぃぇ *THE=てぇ→てぃぇ *DHE=でぇ→でぃぇ *VYE=ゔぇ→ゔぃぇ
手順3.追加すべきもの
★*XTSU=っ *TCHA=っちゃ *TCHI=っち *TCHU=っちゅ *TCHE=っちぇ *TCHO=っちょ *PHA=ふぁ *PHI=ふぃ *PHU=ふ *PHE=ふぇ *PHO=ふぉ *PHYA=ふゃ 
  • PHYI=ふぃ *PHYU=ふゅ *PHYE=ふぇ *PHYO=ふょ *TSHA=ちゃ *TSHI=ち *TSHU=ちゅ *TSHE=ちぇ *TSHO=ちょ *XM=ん *MBA=んば *MBI=んび *MBU=んぶ *MBE=んべ *MBO=んぼ *MBYA=んびゃ *MBYI=んびぃ *MBYU=んびゅ *MBYE=んびぇ *MBYO=んびょ *MPA=んぱ *MPI=んぴ *MPU=んぷ *MPE=んぺ *MPO=んぽ *MPYA=んぴゃ *MPYI=んぴぃ *MPYU=んぴゅ *MPYE=んぴぇ *MPYO=んぴょ *MMA=んま *MMI=んみ *MMU=んむ *MME=んめ *MMO=んも *MMYA=んみゃ *MMYI=んみぃ *MMYU=んみゅ *MMYE=んみぇ *MMYO=んみょ *XCA=ヵ *ZWA=ずぁ *ZWI=ずぃ *ZWU=ずぅ *ZWE=ずぇ *ZWO=ずぉ *KWI=くぃ *KWU=くぅ *KWE=くぇ *KWO=くぉ

(注)手順を順番通りにせず、先に追加するものから行うと、ローマ字設定エラーになり、「これ以上登録できません」と出ることがあるので要注意。

(注)ローマ字入力におけるアルファベットの文字数は、最大4文字までであり、最大を超えて5文字になると、ローマ字設定エラーになり、「ローマ字が無効です、設定できません」と出る。

★Microsoft IMEの取扱説明書には、「っ(小文字の『つ』)」の入力は、「XTU」「LTU」「LTSU」の3種類で、「XTSU」は無く、Windows XP/VistaまでのMicrosoft IMEの初期値には、「っ(小文字の『つ』)」の単独入力は、「XTSU」ではどういう訳か認識不可だったので、念のため、追加すべきものに「XTSU=っ」を記載している。小文字入力がLだと、ローマ字入力の「ら行」のオプションの子音字と書かれることもあるため、「っ(小文字の『つ』)」の単独入力は、「XTSU」でも打てるようにすべきである。

●Google日本語入力の「ローマ字テーブル」の場合

手順1.削除すべきもの=無くすべきもの
*LTSU 〔*LTU〕 *LWA *LKA *LKE *XYI *TWA *TWI *TWE *TWO *DWA *DWI *DWE *DWO *HWA *HWI *HWU *HWE *HWO *HWYU

※ 〔 〕の中は任意

手順2.変更すべきもの
*LA=ぁ→ら *LI=ぃ→り *LU=ぅ→る *LE=ぇ→れ *LO=ぉ→ろ *LYA=ゃ→りゃ *LYI=ぃ→りぃ *LYU=ゅ→りゅ *LYE=ぇ→りぇ *LYO=ょ→りょ 〔*CI=し→ち〕 〔*CE=せ→ちぇ〕 *XYE=ぇ→ぃぇ *THE=てぇ→てぃぇ *DHE=でぇ→でぃぇ ★* - (ハイフン)= - (ハイフン)→ ー (長音記号)
手順3.追加すべきもの
*TCHA=っちゃ *TCHI=っち *TCHU=っちゅ *TCHE=っちぇ *TCHO=っちょ *PHA=ふぁ *PHI=ふぃ *PHU=ふ *PHE=ふぇ *PHO=ふぉ *PHYA=ふゃ *PHYU=ふゅ *PHYO=ふょ *TSHA=ちゃ *TSHI=ち *TSHU=ちゅ *TSHE=ちぇ *TSHO=ちょ *XM=ん *MBA=んば *MBI=んび *MBU=んぶ *MBE=んべ *MBO=んぼ *MBYA=んびゃ *MBYI=んびぃ *MBYU=んびゅ *MBYE=んびぇ *MBYO=んびょ *MPA=んぱ *MPI=んぴ *MPU=んぷ *MPE=んぺ *MPO=んぽ *MPYA=んぴゃ *MPYI=んぴぃ *MPYU=んぴゅ *MPYE=んぴぇ *MPYO=んぴょ *MMA=んま *MMI=んみ *MMU=んむ *MME=んめ *MMO=んも *MMYA=んみゃ *MMYI=んみぃ *MMYU=んみゅ *MMYE=んみぇ *MMYO=んみょ *XCA=ヵ

★「 ー (長音記号、長音符号)」を出すとき、Windows版のGoogle日本語入力では、初期値のローマ字入力の場合、「- (ハイフン)」キーを押すと、「 ー (長音記号)」にならず、「 - (ハイフン)」になる。Mac版のGoogle日本語入力では、初期値のローマ字入力の場合、「- (ハイフン)」キーを押すと、「 ー (長音記号)」になる。

まとめ[編集]

外来語に由来する単語をローマ字入力で打つ際、外来語のスペルとローマ字入力との違いに、一部大きな差異が発生することがある。大きな問題となるのは、「D+母音」=「DA DI DU DE DO」は、フォニックスでは、母音をローマ字読みに従って書くと「DA=ダ.DI=ディ.DU=ドゥ(デュ).DE=デ.DO=ド」であるが、ローマ字入力では「だ.ぢ(実音=じ).づ(実音=ず).で.ど」となり、外来語のスペルとローマ字入力との違いがあるのは「DI」「DU」で、大きな差異が発生しているため、ローマ字入力と外国語は全く違うものであることに注意しなければならない。

「ディクショナリー」の場合、英語のスペルでは「DICTIONARY」であるが、ローマ字入力では「DHIKUSYONARI-(DHIKUSHONARI-)」となる。もし、ローマ字入力で「ディクショナリー」の「ディ」を、英語のスペルと同じように「DI」で変換すると、「DIKUSYONARI-(DIKUSHONARI-)」→「ヂクショナリー」になってしまうので要注意。

「デュアル」の場合、英語のスペルでは「DUAL」であるが、ローマ字入力では「DHUARU」となる。もし、ローマ字入力で「デュアル」の「デュ」を、英語のスペルと同じように「DU」で変換すると、「DUARU」→「ヅアル」になってしまうので要注意。

「デュオ」の場合、英語のスペルでは「DUO」であるが、ローマ字入力では「DHUO」となる。もし、ローマ字入力で、「デュオ」を、英語のスペルと同じように「DUO」で変換すると、「DUO」→「ヅオ」になってしまうので要注意。

「ドゥシャンベ」の場合、英語のスペルでは「DUSHANBE」であるが、ローマ字入力では「DWUSYANNBE[DWUSHANNBE]」となる。もし、ローマ字入力で、「ドゥシャンベ」の「ドゥ」を、英語のスペルと同じように「DU」で変換すると、「DUSYANNBE[DUSHANNBE]」→「ヅシャンベ」になってしまうので要注意。

なおDに限らず、ローマ字入力と外国語は一致しないことが多く、全く違うものであることに注意しなければならない。特に英語は、ローマ字を使う諸言語の中でも非標準的な変わった言語であるため、英語における文字の読み方・フォニックスと、ローマ字かな変換のルールはあまり一致しないので、特に注意が必要となる[2]

タイピングの指の位置[編集]

全てずれ幅無し=全て縦一列の場合のタイピング

小指=赤

薬指=オレンジっぽい黄色(山吹色)

中指=緑

左手人差し指=青

右手人差し指=紫

島内式ローマ字かな変換[編集]

数学者(数学基礎論)である島内剛一によるローマ字かな変換方式。ヘボン式・日本式・訓令式のすべてを吸収し、かつ辞書を用いれば「ローマ字英単語交じり」にも対応する。
基本的には文字列のパターンマッチングと属性定義の組合せによるという単純なものである。
たとえば、「[文字] - {"s"|} - [サ行音];」 など定義としておいて、

  • [サ行音] - {"ha"|"シャ"} - [文字の終わり];
  • [サ行音] - {"hi"|"シ"} - [文字の終わり];
  • [サ行音] - {"hu"|"シュ"} - [文字の終わり];
  • [サ行音] - {"he"|"シェ"} - [文字の終わり];
  • [サ行音] - {"ho"|"ショ"} - [文字の終わり];

などとしておけば、「sa・si・su・se・so」と「sha・shi・shu・she・sho」の処理は統合できる。これにより、「どの候補を選択するか」という問題に帰着するため、あとはユーザに選んでもらえばいいし、「このユーザはどのルールを優先するか?」はパソコンが学習できる。
「sya・syu・syo」や「tsu」「cha・chi・chu・che・cho」も同様に扱える。

「Microsoft IME」はローマ字かな変換において「接続テーブル法」を使っている模様である(「ローマ字のオプション」の項を参照のこと)。
ところが、ローマ字かな変換だけでも「26文字×26文字」のテーブルには収まりきれず、しかもテーブルの中身はスパース(スケスケ)であるため、保守の手間が半端ではない。それゆえ現今のローマ字かな変換システムおよび IME の変換精度は低いままである。
その点、島内式であれば文字列のパターンマッチングと属性定義によって関連のあるところだけを定義すればいいため、可読性が高くコンパクトな記述になることが期待される。

なお、マッチングパターン文字列を逆に解釈すると、同じ記述が「かなローマ字変換」にも使えることを指摘しておく。

[編集]

主に ひらがな表記の一部のみを示しておく。ひらがなでは音引き(「ー」)が使われることが少ないので、省略する。

  • [文字] - {"a"|"あ"} - [文字の終わり];
  • [文字] - {"i"|"い"} - [文字の終わり];
  • [文字] - {"u"|"う"} - [文字の終わり];
  • [文字] - {"e"|"え"} - [文字の終わり];
  • [文字] - {"o"|"お"} - [文字の終わり];
  • [文字] - {"k"|} - [カ行音];
  • [文字] - {"k"|"く"} - [文字の終わり];
  • [カ行音] - {"a"|"か"} - [文字の終わり];
  • [カ行音] - {"i"|"き"} - [文字の終わり];
  • [カ行音] - {"u"|"く"} - [文字の終わり];
  • [カ行音] - {"e"|"け"} - [文字の終わり];
  • [カ行音] - {"o"|"こ"} - [文字の終わり];
  • [カ行音] - {"ya"|"きゃ"} - [文字の終わり];
  • [カ行音] - {"yu"|"きゅ"} - [文字の終わり];
  • [カ行音] - {"yo"|"きょ"} - [文字の終わり];
  • [文字] - {"g"|} - [ガ行音];
  • [文字] - {"g"|"ぐ"} - [文字の終わり];
  • [ガ行音] - {"a"|"が"} - [文字の終わり];
  • [ガ行音] - {"i"|"ぎ"} - [文字の終わり];
  • [ガ行音] - {"u"|"ぐ"} - [文字の終わり];
  • [ガ行音] - {"e"|"げ"} - [文字の終わり];
  • [ガ行音] - {"o"|"ご"} - [文字の終わり];
  • [ガ行音] - {"ya"|"ぎゃ"} - [文字の終わり];
  • [ガ行音] - {"yu"|"ぎゅ"} - [文字の終わり];
  • [ガ行音] - {"yo"|"ぎょ"} - [文字の終わり];

など。
サ行についてはさらに複雑であり、

  • [文字] - {"s"|} - [サ行音];
  • [文字] - {"s"|"す"} - [文字の終わり];
  • [サ行音] - {"a"|"さ"} - [文字の終わり];
  • [サ行音] - {"i"|"し"} - [文字の終わり];
  • [サ行音] - {"u"|"す"} - [文字の終わり];
  • [サ行音] - {"e"|"せ"} - [文字の終わり];
  • [サ行音] - {"o"|"そ"} - [文字の終わり];
  • [サ行音] - {"ya"|"しゃ"} - [文字の終わり];
  • [サ行音] - {"yu"|"しゅ"} - [文字の終わり];
  • [サ行音] - {"yo"|"しょ"} - [文字の終わり];

これに "c"・"ch"・"ck" が絡んでくると接続テーブルの管理が困難になる。

ローマ字入力の「か行」の子音字はKだけではなく、一部にはCの場合もある。

  • [文字] - {"c"|} - [C行音];
  • [文字] - {"c"|"く"} - [文字の終わり];

のほか、

  • [C行音] - {"a"|"か"} - [文字の終わり];
  • [C行音] - {"i"|"スィ"} - [文字の終わり];
  • [C行音] - {"i"|"ち"} - [文字の終わり];
  • [C行音] - {"i"|"し"} - [文字の終わり];
  • [C行音] - {"i"|"サイ"} - [文字の終わり];
  • [C行音] - {"u"|"く"} - [文字の終わり];
  • [C行音] - {"e"|"せ"} - [文字の終わり];
  • [C行音] - {"o"|"こ"} - [文字の終わり];

といった定義を足す必要がある。なぜなら、イタリア語・フランス語などラテン語派に属する言語、およびフランス語の影響を強く受けた英語のスペルにおける「か行」の子音字は、母音が「I・E・Y」以外で、「A・U・O」のときは、Cが多く、「ク=C」「カ、ケイ、ケァ=CA」「ク、キュー、カ=CU」「コウ、コ=CO」となり、Kは「ク」以外あまり使われないからである。母音が「I・E・Y」以外のときの「か行」の子音字がKの場合、スペルは大抵「母音のU無しで、Kのみ」である。

実装[編集]

直接プログラミング言語“だけ”によってシステムを書くという方法では実装できない。

仮想言語の設計と、仮想言語の言語処理系と、中間言語の仮想機械の組合せを用いる必要がある。理由は、「実行順序が決まっていない」ことによる。これは学習機能によって優先順位が変化することや、学習結果をセーブすることによって変換精度を上げるなどの工夫に対応するときに便利であるためでもある。たとえば「sinyou」が「しんよう」か「しにょう」かは一意に決まらないため、ここでユーザに問合せが必要となる。
なお、処理結果は線形のテキストデータではなくネットワーク構造データであり、渡すデータのほうもネットワーク構造データにしておくと使い勝手がよくなる。たとえば「かな漢字変換システム」を島内式で書くことは可能であり、そうすると島内式エンジンの二段重ねで「ローマ字英単語交じりテキストのかな漢字アルファベット交じり変換」が書ける。前処理としては線形のテキストをネットワーク構造データに変換することがあり、後処理としてはネットワーク構造データから最尤候補を取り出す(ここに人間が介在することもある)ことがある。
これは空想ではなく、1992年には稼働していた。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

参考文献・注釈[編集]

  1. 「fu」はヘボン式、「si」は訓令式
  2. フォニックスに文字通り真面目に従えば、「DIKUSYONARI」はダイキュサヨネアライ、「DUARU」はデューエアルー、「DUO」はデューオウになり、これだと発音が何かおかしくないか?と思うが、明らかに英語とは程遠い綴りで、ローマ字日本語もある程度世界に広まっているので、ヘボン式ローマ字風に読んでもらえるかもしれない。なお、イチローが渡米し立ての頃、アメリカ人の多くがICHIROをフォニックス風に「イチャイアロウ」と読んだという逸話もある。