アオダイショウ
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アオダイショウ(Elaphe climacophora)とは、有鱗目ナミヘビ科のヘビの一種。
概要[編集]
全長100~160cm。全身が褐色で、青味がかる。目の後方に黒い線状の模様がある。
幼体はマムシによく似ている。
「大黒天のお使い」とされ、ネズミを眷属とするとされている。「青大将は米を食べますよ」と信じている人がかつてはいたが、アオダイショウは肉食なので植物の消化酵素を持っていないため、糞の中に米粒が混じるからだそうである。高田栄一は「よく観察しているなぁ」と感動し、「余計なことを言うのは野暮だな」と詳しい説明を省いたという。
山口県岩国市には、アルビノのアオダイショウが棲息しており、国の天然記念物に指定されている。
生態[編集]
北海道、本州、四国、九州、国後島、奥尻島、佐渡島、屋久島、種子島、対馬、琉球列島に分布する。日本固有種であり、英名はジャパニーズ・ラット・スネーク。いわゆる「ドブネズミ」(ラット。ダイコクネズミ)やクマネズミなどの小型哺乳類と鳥類を捕食する。「たまに勘違いして鳥の玉子を呑んでゲェゲェ吐いている奴がいる」そうなので、飼育する際はヌードマウスとかヒヨコなどを与えよう。
人家周辺にもよく現れる。古い家や蔵に住み着くため「家の主」として親しまれていたが、最近の建造物には住み着くことはないと云われるが、それは単にゴミの管理が徹底し家の気密性が高くなってネズミが減ったせいである。
5月~6月に交尾をし、7月~8月に4~17個の卵を生む。
脚注[編集]
参考文献[編集]
- 高田栄一『ヘビ・トカゲ・カメ・ワニ』