FF ADVENTURE

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FF ADVENTURE』(エフエフアドベンチャー、以下FFA)は、D.Takamiya(CUMRO)が開発したCGIゲームである。正式名称は『Free Fight Adventure』(旧名『Final Fantasy Adventure』、略式は同一)。主にキャラクターの育成を目的とし、他のキャラクターとの成長を競い合う。コピーレフト配布であるため、多種多様な派生バージョンが存在する。

遊び方[編集]

プレーヤーは、表示される画面要素をクリックすることでゲームを進めていく。操作の大半はマウスで行い、キーボードはほとんど使わない。

キャラクター育成要素[編集]

主に以下の要素について育成を行う。

  • レベルアップ
    キャラクターをレベルアップをするためには、経験値が必要である。
  • 武具の装備
    キャラクターには武器・防具・装飾品を装備できる。ゲーム内には武器屋、防具屋、装飾品屋が存在し、通貨と引き換えに購入できる。
  • 転職システム
    キャラクター作成時に数種類の職業(ジョブ)から希望するものを選択する。職業にはキャラクターのレベルとは別にジョブレベルがあり、キャラクターがレベルアップするとジョブレベルも同じ数だけ上昇する。
    ジョブレベルの最大レベルは60で、60になるとその職業をマスターしたことになる。
    特定の組み合わせのジョブをマスターすると、初期から選べるジョブ以外の新たなジョブに転職できるようになる。

キャラクターの育成方法[編集]

キャラクターを育成するためには、経験値と通貨を入手しなければならない。

経験値[編集]

経験値は、以下の方法で入手することが出来る。

  • CPU(主にモンスターの場合が多い)との戦闘
  • ポーション(一部バージョンのみ)

通貨[編集]

通貨は、以下の方法で入手することが出来る。

  • CPU(主にモンスターの場合が多い)との戦闘
  • 所持装備品を売る
  • 景品(一部バージョンのみ)

FFAの目的[編集]

初期のFFA[編集]

FFAは本来、自分のホームページを宣伝するために存在した(ただしプレーヤーからの視点で見た場合のものである)。 キャラクター登録時に「サイト名」と「サイトURL」とを入力しなければならないFFAが存在するのは、この名残りである。

近年のFFA[編集]

近年ではゲームの目的が変わりつつある。

プレーヤー側は、プレーヤーとの交流、キャラクターの育成を目的にしている。一方で設置者側は、自分のサイトに人を集める、思い通りに改造したゲームを作る等を目的にしている。つまり、単なるゲームコンテンツとしてFFAが設置されている。

こうした経緯により、キャラクター作成時の入力項目から「サイト名」「URL」の項目を外しているFFAも存在する。

特徴[編集]

FFAには様々なバリエーションが存在する。

バリエーションの一例としては、以下の項目が挙げられる。

  • 装備品の名前や値段
  • 職業
  • 画像
  • ダンジョンの追加
  • その他各種設定

プログラムとしてのFFA[編集]

記述言語[編集]

現在主に存在しているFFAは、記述言語によって、大きく2つに分けられる。

  • perlバージョン:FFA初期バージョン、及びその改造バージョンが含まれる
  • PHPバージョン:perl製の初期バージョンと同等のものをPHPで達成するために生まれたバージョン

ソースコードの共通点[編集]

配布されている多くのバージョンに共通している事として、以下が挙げられる。

  • 同じような処理を行う関数が複数ある
  • グローバル変数が大半である (perl4時代にはあまり意識されていなかったことに起因)
  • プログラム中においてコメントが殆どない

つまり非常に質の悪いソースコードという事である。

問題点[編集]

サーバー上の問題
サーバー負荷が高いため、多くのレンタルサーバでは「FF ADVENTUREの設置」を禁止している。
サーバー負荷が高くなる理由としては、短い時間間隔で連続的にサーバーにアクセスをする事が多い、レベルアップ処理でループ文が使われている、サーバーの処理能力を考慮しない設定が多く行われた (戦闘間隔の待ち時間を極端に小さく設定する・極端にレベルアップしやすい設定にする) などが挙げられる。
情報セキュリティ上の問題
過去の一部の配布バージョンは、セキュリティが脆弱である。
マナー面の問題
近年に始まったことではないが、設置者のマナーやモラルに問題が見られるものが多い。
正式名称の問題
「FF ADVENTURE」の正式名称は当初「Final Fantasy Adventure」であった。スクウェア・エニックス社が著作権を持つ「ファイナルファンタジーシリーズ」から取って付けられた。また「Final Fantasy Adventure」は、ゲームボーイソフト「聖剣伝説1」の北米版タイトルでもあった。これでは著作権上問題があるので、D.Takamiya(CUMRO)から版権を受け継いだma-tiは、『FF ADVENTURE』の正式名称を「Free Fight Adventure」と改めた。
今でも、「FF ADVENTURE」の「FF」は「Free Fight」ではなく「Final Fantasy」の略であると捕らえられがちである。その背景には、ゲームに「ファイナルファンタジーシリーズ」の画像を使用するサイトが多い事が挙げられる。

その他[編集]

元祖FF ADVENTUREのデコード処理ルーチンは、KENT WEBで配布されている掲示板スクリプトのデコード処理ルーチンと酷似しており、流用疑惑がある。しかし、この問題は特に深く追求されたことはない。それどころか同ルーチンは、様々なバージョンで使用・再配布されているのが現状である。

主なバージョン[編集]

現在配布されているバージョン[編集]

  • FFA Classic
  • FFA(パーティバトル)
  • FFAdventure Simple
  • FF ADVENTURE(改)
  • FF BATTLE De i
  • FFA いく改

現在配布されていないバージョン[編集]

外部リンク[編集]