絶対評価

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

絶対評価(ぜったいひょうか)とは、特定の基準に基づいて絶対的に評価する方式。主に教育分野におけるそれを指す事が多いが、会社でも人事考課などに使用されている。

概要[編集]

教育分野における絶対評価は到達度評価認定評価の2つがある。児童・生徒の成績を評価する際、他の児童・生徒の成績を考慮せず、個々人の成績そのもので評価する。

到達度評価は、予め設定された到達するべき目標に対してどこまで到達できたかで評価する。
到達度評価をするにあたって設定した到達目標は評価規準と呼ばれ、評価規準に対してどの程度到達できたかを判断する目安は評価基準と呼ぶ。どちらも読みは「ひょうかきじゅん」だが、意味は大きく異なるため、言葉を区別するために規準は「のりじゅん」、基準は「もとじゅん」と読むことがある。

一例として、水泳の「25m泳ぐ」を評価する場合

  • 25m泳げるようになる

が評価規準である。

  • 25mを補助用具(ビート板など)を用いず、途中で止まることなく泳ぎ切る
  • 25mを補助用具を用いて途中で止まることなく泳ぎ切る
  • 25mを補助器具を用いずに途中で止まってしまったが泳ぎ切る
  • 25mを泳ぎきれなかった

が評価基準となる。

評価規準や評価基準を明確にすることで、評価方法が明確化され、子供に評価を返す際もどこまで達成できているか子供自身が確認することが出来るという利点がある。一方で評価規準・評価基準の設定・判断は教師によるところが大きくなる。

認定評価は教師が公開してない基準、教師の頭の中にある満足の行く成果というものに合わせて評価される。
一例として、定期考査、平常時の宿題、授業態度などを勘案し、特定の評定値が当該科目履修者全体の平均となるよう割り当てる。主として茶道・華道・書道など芸事に関係するものや理解の深さを判定するようなものの場合にこれが評価の姿勢にある。