横たわるトルソ

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

横たわるトルソ』は、洋画家専業画家現代美術家立川広己画伯によって描かれた絵画芸術作品。立川広己画伯作洋画。本作品「横たわるトルソ」100号Fは、2016年(平成28年)「自由美術展」に出展された大作作品である。

作品概要[編集]

 特に「花の作家」として昭和期、平成期、令和期~ と活躍し続ける洋画家現代美術家の大家・巨匠の一人、立川広己画伯の作品。

立川広己画伯個展においては花シリーズJAZZシリーズなどの作品群で著名な立川広己画伯による、公募展「自由美術展」出展大作作品である。

 まず、比較の対象として、立川広己画伯個展に出展される作品群は、明るく元気な躍動感あふれる作品である。

一方、本作「横たわるトルソ」の作風は、全く正反対の作風である。さまざまなモチーフを立川広己の世界として描き上げる立川広己画伯ならではの、心象風景の発現である。

 本作をはじめとする「自由美術展」出展作品は、人間の生きざま、特に生死をテーマに時事的な事象をも含め描きあげられた大作。

すなわち、本作は、立川広己画伯個展で売られているような、飾って見て生活を豊かにするために描かれた絵ではない。

現代を生きる画家として、現代の生きる人間の生きざまをテーマに、立川広己の世界観ならではの表現で、生死を主眼にメッセージ性を孕んだ作品。[1][2]

作品概要[編集]

 実存主義の影響を受けた本作、立川広己画伯作「横たわるトルソ」は、死から生の意味を問う作品。暗い、人間をモチーフにした生と死をテーマにした、自由美術展での大作作品の一つである[3][4][5][6][7]。洋画家立川広己画伯による自由美術展発表作品のうち、「トルソをモチーフに、霊的な雰囲気を携えた大作」(ここまで、生活の友社『必見!!1年まるごと保存版。今年の展覧会300。美術の窓2019年(平成31年)1月号。No.424』279頁「画業45周年をこえて~立川広己の世界展―華と風景―」からの引用部分)群に分類される作品。[8][9][10]

本作品「横たわるトルソ」の評論[編集]

 本作品立川広己画伯作「横たわるトルソ」に対しては、評論家による正式な評論が美術専門書から発表されているので、以下に引用する。

  • 美術の窓年鑑、「現代日本の美術2017」Vol.25、126頁、美術評論家高山淳氏の作品評論文。
    • 俯せに両肘を下に伸ばし横になった女性のトルソが描かれた作品。
    • 手も大腿部も中が空洞になっている。
    • 激しい、シャープなフォルムに独特の動き。
    • 後ろの壁には残像のような女性の顔らしきものの存在。
    • その上に、左右水平に伸びる褐色のライン。
    • それと垂直に交差する黒い色彩。
    • それは、たらし込み風に下へ垂れていって、女性の背中あたりを汚している。
    • 静かな瞑想的な女性の顔に対して、中が空洞の女性のトルソは、悲惨。空虚な感じ。
    • 元々裸のトルソというものは、肉がぎっしり詰まっていて生命観やエロスの象徴。
    • しかし、この作品のトルソは、外見がそうであるにもかかわらず、中身が抜かれている。
    • まるで、ブラックユーモアのようなフォルムのトルソが描かれている。
    • 現在の日本の、現実感を失った人間像の象徴を、画家は表現したのであろうか。
    • 現代人のモニュマン的な性質を感じられる作品。
  • 本作品は、高山淳により、以上のように評論された。

作家としての立川広己画伯[編集]

 洋画の大家であり、人気画家であるがゆえ、著名美術専門誌上で、個展開催日程等と併せて独占特集記事にされ、取材されることも多い。 これら公式なマスコミマスメディア取材を契機に、新たに、立川広己画伯の芸術家としての立川広己画伯語録が次々生まれ続けている。 個展や展覧会会場に、テレビカメラが入ることも多々あり、この作品を含め、展示されている自身作の作品と共に、立川広己画伯自身も放映されることもある。

 「感動を素直に表現していきたい」という立川広己画伯本人の言葉(― 立川広己画伯語録 ―より)・意向に沿った、パワーを放つ色彩、ダイナミックで、リズミカルなタッチで描いた花々が描かれる。他の立川広己画伯の作品同様、独特で個性的な作風、自由奔放に、豪放なタッチが織り成す装飾的な世界観「立川広己の世界」(「立川広己ワールド」「立川広己WORLD」)が存分に展開されている。[13]

 なお、本作品の作者である立川広己画伯は、令和元年(2019年)11月19日(火)~11月24日(日)に芸術の都、東京上野にある東京都美術館で開催される55周年記念都展公募展)において、立川広己画伯は、外部審査員に任命された。同展覧会の各賞授与者選考の審査に加わることが決定・関係団体からの情報公開発表もなされた。[14][15]

前述の通り、著名美術専門雑誌である、月刊「一枚の繪」2019年(令和元年)6・7月号、132頁には、本作品が記事掲載された。


立川広己画伯作品類型[編集]

立川広己画伯作品類型[16][17]

脚注[編集]

  1. 洋画家立川広己画伯紹介頁
  2. 立川広己画伯作「横たわるトルソ」
  3. 美術専門雑誌、月刊「一枚の繪」2015年(平成27年)3月号、81頁
  4. 画集「立川広己新作集―時を歩く―」一枚の繪2015年(平成27年)3月一枚の繪発行
  5. 画集「画業45周年をこえて、立川広己の世界展―華と風景―」一枚の繪2019年(平成31年)1月発行
  6. 美術専門雑誌「美術の窓」2013年(平成25年)2月号 216頁、217頁、218頁
  7. 美術専門雑誌、月刊「一枚の繪」2012年(平成24年)12月号
  8. 生活の友社『必見!!1年まるごと保存版。今年の展覧会300。美術の窓2019年(平成31年)1月号。No.424』279頁「画業45周年をこえて~立川広己の世界展―華と風景―」より
  9. 洋画家立川広己画伯作『横たわるトルソ』。令和元年2019年9月閲覧
  10. 2016年(平成8年)自由美術展・立川広己画伯作「横たわるトルソ」。令和元年2019年9月閲覧
  11. 美術の窓の年鑑、現代日本の美術2017、Vol.25、126頁
  12. 自由美術協会、立川広己「横たわるトルソ」2016年(平成28年)自由美術展。令和元年2019年9月閲覧
  13. 洋画家・現代美術家・専業画家、立川広己画伯紹介頁
  14. 東京都美術館(東京・台東区・上野、上野公園内)開催、55周年記念都展(令和元年(2019年)11月開催)、の外部審査員、2名のうちの一人に、自由美術協会会員の立川広己画伯が任命。公募美術団体都展公式サイト、令和元年2019年9月閲覧
  15. 都展・年間行事予定表2019年(令和元年)版より、55周年記念都展(公募展)開催。令和元年(2019年)11月19日(火)~11月24日(日)(※18日(月)休館日)会場は東京都美術館。公募美術団体都展公式サイト、令和元年2019年9月閲覧
  16. 洋画家・専業画家、立川広己画伯
  17. 洋画家・現代美術家、立川広己画伯
  18. 立川広己画伯作品群『花シリーズ』。令和元年2019年9月閲覧
  19. 立川広己画伯作「赤い盛花」
  20. 立川広己画伯作「幸せの黄花」
  21. 立川広己画伯作「幸せのミモザ」
  22. 立川広己画伯作「真紅のバラ」・「真紅の薔薇」・「深紅のバラ」・「深紅の薔薇」
  23. 立川広己画伯作『赤富士』・紅富士・赤不二。令和元年2019年9月閲覧
  24. 立川広己画伯作「ピナイサーラの滝」
  25. 立川広己画伯作「ピナイサーラの滝」
  26. 立川広己画伯作『JAZZの中の裸婦』。令和元年2019年9月閲覧
  27. 立川広己画伯作品群「JAZZシリーズ」令和元年2019年9月閲覧
  28. 立川広己画伯作「ジャズと赤バラ」令和元年2019年9月閲覧
  29. 立川広己画伯作「助けてください」令和元年2019年9月閲覧
  30. 立川広己画伯作「浮遊する物体」
  31. 立川広己画伯作「浮遊する物体」
  32. 立川広己画伯作「横たわるトルソ」
  33. 立川広己画伯作「崩壊する街」令和元年2019年9月閲覧
  34. 立川広己画伯作「大地が割れる」令和元年2019年9月閲覧
  35. 立川広己画伯作「終美」
  36. 立川広己画伯作「戦うトルソ」令和元年2019年9月閲覧
  37. 『立川広己画伯語録』。令和元年2019年9月閲覧
  38. 『立川広己の世界』。令和元年2019年9月閲覧
  39. 『東京・銀座・ギャラリー一枚の繪・立川広己画伯個展・平成27年2015年3月』。令和元年2019年9月閲覧
  40. 『東京・銀座・ギャラリー一枚の繪・立川広己画伯個展・平成29年2017年2月』。令和元年2019年9月閲覧
  41. 『東京・銀座・ギャラリー一枚の繪・立川広己画伯個展・平成31年2019年1月』。令和元年2019年9月閲覧
  42. 『仙台・藤崎・立川広己画伯個展・令和元年2019年6月~7月』。令和元年2019年9月閲覧
  43. 『福山・天満屋・立川広己画伯個展・令和元年2019年10月』。
  44. 『洋画家立川広己画伯個展』。令和元年2019年9月閲覧
  45. 洋画家立川広己画伯紹介頁

関連項目[編集]