平壌地下鉄

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平壌地下鉄(ぴょんやんちかてつ)とは、朝鮮民主主義人民共和国の首都平壌に建設された地下鉄のこと。

概要[編集]

1973年から営業を続けている、朝鮮半島最古の地下鉄。地下平均90m、最深部で150mのところを走行するので、世界一深い地中を走る鉄道となっている。

2017年現在は1回5ウォンで乗車が可能である。

路線[編集]

以下の路線が存在するが、いずれも1435mm軌間、直流825Vの第三軌条電化、最高速度70km/hの規格で統一されている。1997年1月1日以降は直流750Vに降圧された。

車両[編集]

車両についてはいずれも前後ともに前照灯を点灯して走行する。現有車両はすべて4両固定編成を組む。すべて非冷房車だが、車内は快適である。

D型
ベルリン地下鉄から1998年に216両を購入し、204両を営業用に整備。2両固定編成を4連に組み替え、中間に挟まる車両の前照灯と尾灯は撤去された。701 - 904の番号が振られ、千里馬線と革新線の両線で使用される。
塗色変更や非常貫通路上部への金日成氏・金正日氏の肖像画の取り付け、液晶ディスプレイの撤去、乗務員室仕切り上部へのLED式車内案内表示器の取り付け以外大きな変化はない。
1号型
北朝鮮国内製の電車で4両のみの在籍。千里馬線で使用される。朝鮮半島初のPMSM搭載車だが、吊り掛け駆動方式となっている。今後も増備が計画されているようだが、国内の電力事情の関係から実現には至っていない。

過去の車両[編集]

いずれも一部が架線集電に改造され郊外電車へと転用されている。

DK4型
中華人民共和国で1973年より112両が製造され、3または4両を組んだ。1997年より置き換えが開始され2007年までに全車引退。
GI型
ベルリン地下鉄から1996年より量産前期型を120両譲り受け、6両編成を組んで運転されたが2001年までに引退している。

導入予定車両[編集]

2号型
革新線向けに導入予定の4扉車だが、1号型と同様の理由で製造の目途が立っていない。

運行形態[編集]

両線ともに日中4分間隔、朝夕3分間隔で運転される。先頭車両に運転手と車掌が乗り、後部車両の乗務員室は無人である。

2002年時点では6:30から22:00までの運転で、10時の時点で5分間隔の運転となっていた。

[編集]

すべての駅がどことなく大阪メトロ御堂筋線梅田駅に類似する構造をしている。自動改札も設置済みで、ICカードでの乗車も可能である[1]

動画[編集]

関連項目[編集]

参考文献[編集]