宮崎市田代町集団暴行殺人事件

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宮崎市田代町集団暴行殺人事件(みやざきしたしろちょうしゅうだんぼうこうさつじんじけん)は、2016年8月に宮崎市田代町で起きた暴力団事件。

概要[編集]

2016年8月19日午前0時50分ごろに宮崎市田代町の路上で「10人ぐらいがけんかしているようだ」と通行人の女性から通報[1]。被害者は元指定暴力団神戸山口組系暴力団組員であり、組事務所などが家宅捜査。

2016年8月22日、指定暴力団「神戸山口組」系暴力団の会長Tと幹部のFを暴力行為等処罰法違反(集団的暴行)容疑で逮捕[2]。8月25日、指定暴力団神戸山口組系池田組傘下志龍会二代目誠龍会会長Sと龍克会会長Tを集団的暴行の疑いで逮捕した。

2016年9月3日、指定暴力団神戸山口組系組員FとAを逮捕して7人の逮捕者となった。2016年9月4日に指定暴力団神戸山口組系幹部のOと組員のKを逮捕。2016年9月13日までに志龍会逃走犯13人全てを逮捕した。2016年9月21日、凶器準備集合容疑で指定暴力団神戸山口組系幹部Yを再逮捕[3]

裁判経過[編集]

F[編集]

2016年10月25日、殺人罪で起訴。宮崎地裁は2017年5月30日、宮崎地裁として裁判員裁判から除外すると発表[4]

2018年2月22日、宮崎地裁(岡崎忠之裁判長)で懲役16年(求刑・懲役20年)の有罪判決。弁護側は、「被害者の暴行から身を守るために刺した。過剰防衛が成立する」と主張していたが、「傷の深さは約20センチに及び、強固な殺意があった」と指摘した[5]

T[編集]

宮崎地裁は2017年5月30日、宮崎地裁として裁判員裁判から除外すると発表[6]

2018年2月22日、宮崎地裁(岡崎忠之裁判長)で懲役14年(求刑・懲役20年)の有罪判決[7]。無罪を主張していたTは控訴。

2018年11月1日、福岡高裁宮崎支部(根本渉裁判長)は一審判決を破棄して無罪判決を言い渡す[8]。判決では殺意を認定できないと指摘して共謀を認めなかった。

脚注[編集]