双葉幼稚園

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双葉幼稚園(ふたばようちえん)[1]は、かつて東京都豊島区南池袋三丁目にあった私立幼稚園である。

廃園後の跡地は武蔵野調理師専門学校の一区画、或いは駐車場になっていると思われる[2]

概要[編集]

二年保育と三年保育を選べる幼稚園であった。バス通園も行っていた。

園歌
作詞は加藤武夫、作曲は玉山英光[3]
「梅組」「竹組」「松組」「桃組」「桜組」「藤組」「百合組」があった。

沿革[編集]

1950年創立。園を経営する学校法人聖和学園は1988年、園の敷地内に5階建てビルを建設、1・2階の園舎以外の部分を21室のワンルームマンションにした。このほか幼児教材の会社を設立し、保育園も新設した。しかし過大な投資により資金繰りが悪化。1991年8月に差し押さえられた 。こうした事態を受け、都学事部は10月、1992年度入園児の募集をしないよう指導したが、10月末に学園側は入園試験を実施。受験した50人全員が合格となった[4]。12月に学事部は合格者から徴収した学納金を返還するよう指導したが、学園は返還せず、1992年1月には2度目の不渡りを出したことが明らかになった[5]。新年度の入園料は園の理事長が持ったまま行方不明となっていたことも発覚、交代した理事長が前理事長を告訴するなど事態は混乱を極めた。新理事長は父母向けの説明会で新年度の運営は困難だと表明し、都学事部も転園先を紹介するとしたが、現園児の父母は卒園まで運営を継続するよう要求した[6]。一方、新入園児の父母はこのままでは入園金も返ってこないとして、都が園に補助金を交付するよう求めた[7]。1992年4月、都私立学校審議会は聖和学園の解散を知事に答申した[8]

年表[編集]

  • 1960年代 - 双葉幼稚園として設立される。
  • 1990年代 - 閉園

教育目標[編集]

園の行事[編集]

主な行事として遠足体育祭おゆうぎ会等があった。

交通[編集]

池袋駅東口から徒歩約5分。

脚注[編集]

  1. 双葉幼稚園園舎(1970年) -”. 2020年2月13日確認。
  2. 東京都豊島区南池袋3丁目12番(古地図:昭和38) - Goo地図”. 2019年5月20日確認。
  3. 玉山 英光(1912-1989) - Webcat Plus”. 2019年5月17日確認。
  4. “バブル幼稚園 差し押さえ中に試験し入園料”. 朝日新聞: p. 26. (1991年12月22日 
  5. “東京・豊島の「聖和学園」また不渡り”. 朝日新聞: p. 26. (1991年12月22日 
  6. “東京都、園児転校先の紹介を約束 双葉幼稚園倒産問題”. 朝日新聞: p. 東京. (1992年2月5日 
  7. “入園金返還へ都は補助金を 双葉幼稚園の父母ら”. 朝日新聞: p. 東京. (1992年2月13日 
  8. “巨額債務が問題化していた聖和学園の法人解散を答申”. 読売新聞: p. 25. (1992年4月21日 

参考文献[編集]

  • 「卒園アルバム」双葉幼稚園(園長 - 千葉 栄一) 1970年
  • 「エアリアマップ ニューエストS① 新版 東京都区分地図」昭文社、1985年6月発行、 63頁 豊島区 『双葉幼』と記載

関連項目[編集]