八徳

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八徳とは、「仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌」という八つの徳目をいう。日本では『南総里見八犬伝』によってよく知られる。ただし、その徳目については出入りがあり、「八」は「いくつかの」「複数の」程度の意味であるとされる[1]
ところが、中国ではあまり把握されていないらしく、「八つの徳目を忘れた者」を「忘八蛋」というのが「王八」と云われて、本来の意味を知る人は少数派である。

概要[編集]

  1. 仁 - 人権を保護すること。
  2. 義 - 社会正義を尊重すること。
  3. 礼 - 人間関係において、社会的なプロトコルを尊重すること。
  4. 智 - 判断力を養うこと。
  5. 忠 - 組織における命令系統を尊重すること。
  6. 信 - 信頼関係を重んじ、裏切らないこと。
  7. 孝 - 親族であることを問わず、長幼の序を弁(わきま)えること。
  8. 悌 - 年少者・弱者・障礙者などの人権に配慮すること。

という、メソポタミア文化からつづく都市文化における徳目に照らしても、しごく当たり前のことしか言っていない。それに反する行いをする勢力は、いわゆる「反社」である。
いわゆる「廣島戦争」(「仁義なき戦い」で知られる)よりも前は、「堅気の衆に迷惑をかけない」「薬物は扱わない」「抗争においても、拳銃などの銃器は使わない」といったヤクザなりのルールがあったが、現在の反社はそれすら守れない。いわゆる「新古典主義経済学」や「ロビンソン・クルーソー的な立場」に属している。

参考文献[編集]

脚注[編集]

  1. 「八百屋」「八百万の神」などがそれにあたるとされる。百姓もここに属すという見解もある。