保釈

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保釈(ほしゃく)とは、保証金を支払うことで拘留されている被告人の身柄の拘束を解く制度のことである。

概要[編集]

被告人は本来裁判が終わるまで身柄を拘束されるのだが、判決までの長期欠勤を理由に解雇されるなどといった事態を招き、被告人の社会復帰を困難にしないために被告人の請求があれば裁判所は保釈を認めなければならない。ただし、刑期の下限が1年以上の重犯罪や常習犯、証拠隠滅復讐の恐れがある場合などは保釈は認められない。また、保釈のハードルは結構高いものであり、保釈率は地方裁判所で12パーセントから13パーセント、簡易裁判所では5パーセントから6パーセントとなっている。なお、保釈金の額は「被告人の出頭を保障するに足る額」と刑事訴訟法に定められている。そのため裕福な人の場合は高額を、貧しい人はそれなりの金額を支払うことになる。一般的には150万円から500万円とされている。

なお、保釈中に逃亡を企てたり、出頭を拒んだ場合には保釈金は没収されて再度拘留されることになる。よく勘違いされているが、保釈金を支払ったからといって罪が消えて本当の意味における自由の身になれるわけではない。ただし裁判で有罪になったとしても、保釈金は全額返還される。また、最近では保釈保証金を立て替える機関として日本保釈支援協会なるものが存在している。平成31年(2019年1月時点で、日本の保釈保証金の最高金額は平成16年(2004年)に牛肉偽装事件で有名なハンナンの会長・浅田満で、その額は20億円と言われている。

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関連項目[編集]