事業場外みなし労働時間制

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

事業場外みなし労働時間制(じぎょうじょうがいみなしろうどうじかんせい)とは、会社の外で仕事をし、会社側の指揮監督が及ばず労働時間の算定が困難な労働者に適用される制度のことである。実際の労働時間に関わらず、あらかじめ定めた時間を働いたと見なしている。外回りの多い営業職などが対象であり、厚生労働省2017年就労条件総合調査によると、30人以上の企業で導入しているのは12パーセントである。裁量労働制も「みなし時間」の考え方は同じだが、仕事のやり方や時間配分を労働者の裁量に任せるという対象者の要件が違う。いずれの制度も会社にみなし時間を超えて働いた残業代を支払う義務が無いため、正確に時間管理をせず長時間労働になることが懸念されている。