万歳

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万歳(ばんざい)とは、喜びや祝いを表す動作などを指していう言葉。動作を表す場合は、「万歳」の語を発しつつ、両腕を上方に向けて伸ばす。また、より強調して、「万々歳(ばんばんざい)」と言われる場合もある。

日本で初めて万歳三唱が行なわれたのは、明治時代中期の明治22年(1889年2月11日大日本帝国憲法の発布式とされている。この日は近代日本の門出であり、そのため明治天皇を迎えるに当たり、どのように祝辞を行なうかで問題となり、当時の東京帝国大学教授外山正一が提案した万歳が採用されることになったという。発布式当日には、二重橋外で明治天皇陛下奉迎のために外山の音頭で声高らかに万歳を発声したのが、日本最初の万歳とされている。

以後、日本では主に歓迎時などで万歳が用いられることになったが、これは悲劇にも用いられることがあった。太平洋戦争の際、既に日本軍の敗色は濃厚であったが、日本軍首脳部はそれでも戦争を遂行するために、圧倒的な兵力と物量で押して来る連合軍に対し、日本兵に無謀な突撃(いわゆる銃剣突撃)をさせることもあった。これは万歳突撃と言われた。また、沖縄戦などで連合軍に追いつめられた非戦闘民、いわゆる一般市民が「生きて虜囚の辱めを受けず」という当時の政府が出した戦時訓に基づいて、敵軍の捕虜となるくらいなら自決をと、手榴弾や岸壁などから自殺する例も多く、その自殺時において「万歳」と叫ぶ例も多かったと言われている。

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