レゾナンス

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
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レゾナンスとは、共鳴のことだが、シンセサイザーフィルターにおいて、遮断周波数付近の音を強調して音色を変える働きを持っており、原音に対して特定の倍音を強調したり、新たな倍音を付加する。

レゾナンスの効果は、遮断周波数の設定によって変化する。 一般的にレゾナンスをかけると、クセのある輪郭のはっきりした音になる。

レゾナンスをかけた状態で遮断周波数の設定を変更すると、強調される倍音の周波数帯が移動するためにアナログベースなどによく使われる「ミャーウ」という独特な効果を再現することができる。アナログシンセサイザーでは、鍵盤を押さえるごとに遮断周波数を自動的に変化させてこの効果を作っている。

なお、レゾナンスをかけると、遮断周波数付近のレベルが持ち上げられる一方、遮断周波数以下の周波数帯については聴覚上のレベルが下がる。そのため、レゾナンスをかけ過ぎると音痩して聞こえる場合がある。

主にアナログシンセサイザーや、それをシミュレートした音に多用される。