マークアップ言語

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

マークアップ言語とは、主に文章構造を表現するための記述言語。プログラミング言語には含まれない。

概要[編集]

文章は、見出し、本文、引用、などの構造が分かるようにする必要がある。例えば、論文形式の文章では、章は見出し1、節は見出し2、それ以外は本文、という構造になる。これらを区別するのに、印をつけて構造を表現するのがマークアップ言語の目的である。
構造化することで、文章の内容とレイアウトや装飾を分離することができる[1]
テキストデータ形式で記述するものが多いが、必ずしもテキストデータ形式とは限らない。

マークアップ言語の種類[編集]

いくつかのマークアップ言語を示す。
Wikiなどのソーステキストに使用する際には、「〜記法」と呼ぶことがある。

HTML (HyperText Markup Language)
Webページを作成するためのマークアップ言語。MediaWikiのページもHTMLである[2]。直接書くこともできるが、タグを書くのは面倒なので、軽量マークアップ言語で書いたものをHTMLに変換するようにすることが多い。例えば、Wikiは後述のマークアップ言語のいずれかが使用できる。
Markdown (マークダウン)
オープンソースのドキュメントフォーマットとしてデファクトスタンダードになっている軽量マークアップ言語。人気のあるマークアップ言語の中では、比較的新しい。ソーステキストのままでも構造が分かるような表記になるように設計されている。
Textile (テキスタイル)
軽量マークアップ言語のひとつで、Redmineというツールの記法などに採用されている。
Wiki記法
特定のマークアップ言語でないWikiのソーステキスト記載ルールも、そのWiki専用のマークアップ言語の一種と言える[3]

脚注[編集]

  1. HTMLの場合は、HTML自体には文章と構造だけを記載し、スタイルシート(CSS)でレイアウトや装飾をコントロールする。
  2. 直接HTMLを書いているのではなく、PHPというプログラミング言語を使って、動的に生成している。
  3. 例えば、MediaWiki公式ページには「ウィキマークアップ」との表記がある。