マレートラ

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マレートラ(学Panthera tigris jacksoni 英:Malayan tiger・southern Indochinese tiger)とは、トラの亜種である。

概要[編集]

マレー半島に生息している。インドシナトラと同亜種であると考えられていたが、2004年に遺伝子を調査した結果、別亜種であると判明し記載された。

体色は赤茶色の地に黒い縞がある。体毛は少し長く、縞の幅は広い。

主食は小型の獲物で、「サンバー」というシカの仲間を好んで食べる。

2020年4月5日午後に米ニューヨーク市のブロンクス動物園で飼われていた、マレートラのナディアがCOVID-19に感染したことが判明し、COVID-19が人からペット以外の動物へ感染された初の事例となった[1][2]

1950年代のマレーシアには3,000頭ものトラが生息していると推定されていたが、急速な開発、農業の拡大による生息地の喪失や狩猟の普及により、21世紀に入ってからは約500頭にまで減少している。

2017年、頭骨の比較や分子系統解析から本亜種をP. t. tigerのシノニムという説が生まれたが、遺伝子的には、独立亜種とされる。[3]

脚注[編集]

脚注
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