タマ (猫の名前)

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タマは、日本の飼いにしばしば与えられる名前。語源には諸説あるが、豪徳寺説が有力である。

豪徳寺説[編集]

一説に招き猫発祥の地と言われる東京都世田谷区豪徳寺で飼われていた猫が「たま」という名前だったことから広まったという説[1]

1633年、彦根藩主井伊直孝は世田谷の地を拝領する。ある日、鷹狩の帰りに弘徳寺(後の豪徳寺)の前を通る。一匹の猫が手招きをするのでそのまま寺に入る[2]。和尚は直孝を本堂に通して茶を出して法話を聞かせた。そうこうするうちに雨が降り、雷も鳴り出した。「猫のおかげで難を避け、法話も聞けた」と喜んだ[3]直孝は、弘徳寺を一族の菩提寺に定め、その後寺は繁栄したという[2]。この時の猫の名前が「たま」だったという[4]

1659年、直孝の法名に基づき豪徳寺となる[5]

その他[編集]

  • 猫は玉のようにかわいいことから
  • 玉のように丸くなって寝ることから
  • 猫は神秘的な動物と考えられていて、タマ(魂・霊)の名を冠した

(出典:[6]

出典[編集]

  1. TBS『世にも不思議なランキング なんで?なんで?なんで?』取材班 (2015年8月28日). “日本人が飼い猫につけたがる「あの名前」 気づけば「たま」が激減していた!(page=3)”. toyokeizai.net. 2022年1月20日確認。
  2. a b 「地球の歩き方」編集室 『御朱印でめぐる江戸・東京の古寺』 ダイヤモンド・ビッグ社、2013年9月20日、90-91頁。ISBN 978-4-478-04469-8
  3. 荒川千尋 『招き猫百科』 インプレス、2016年8月21日、初版第2刷、50頁。ISBN 978-4-8443-3873-4
  4. 須磨章 『猫は犬より働いた』 柏書房、2004年12月25日、183頁。ISBN 4-7601-2654-6
  5. 金岡秀友 『古寺古刹辞典』 東京堂出版、1971年3月10日、5版、103頁。
  6. 「猫といえばタマ」の理由は? 猫の“定番ネーム”の諸説や名付けのコツが面白い”. nlab.itmedia.co.jp (2020年10月25日). 2022年1月20日確認。