スタンダードサイズ

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

スタンダードサイズ(standard size)は「縦:横」比が「1:1.375」または「1:1.33」の映像作品をいう。現在の映画ではほとんど使われていない。

概要[編集]

初期のサイレント映画では「1:1.33」(4:3 アスペクト比という)のフィルムが使われていた。映画フィルムを発明したトーマス・エジソンのもとで働いていたウィリアム・ケネディ・ディクソンは35mm幅のフィルムを使うため、フィルムの送り穴(パーフォレーション)4つごとに1つのコマを配置することとした。フィルム上に記録される映像サイズは0.95インチ×0.735インチ(約24.13mm×18.67mm)となり、アスペクト比「4:3」または「1.33」が成立したのである。

トーキー時代になると[[サウンド・トラック](音声収録)が必要となり、「1:1.2」に変更された。しかし、この比率は見やすさに欠けていたため、1932年5月9日にアメリカ芸術科学アカデミーは規格を決定するための投票により、コマのサイズを22mm×16mm、すなわちアスペクト比が「1.37」という、最初の「1.33」よりもわずかにワイドな画面を規格とした。これを「スタンダードサイズ(標準サイズ)」または「アカデミー比」といい、広く普及した。