ウケグチノホソミオナガノオキナハギ
ウケグチノホソミオナガノオキナハギとは、カワハギの一種である。
形状[編集]
体長はMaxで35cmになる。
口が上を向いており、体が細長く、尾ビレが長くて、下アゴにヒゲがある。
背びれは、 I + 48-50。腹ビレは8~10本、尻ビレは58~62本。
生態[編集]
河口や沿岸の湾内の泥地の水深2~20mに生息する。
熱帯性の種で、インド西部からインドネシア・フィリピン、南はオーストラリア北西部にまで分布する。タイプ産地はシンガポール。
マングローブの枝のように海底に浮き、逆立ちで泳ぐすることもある。
人との関係[編集]
IUCNのレッドリストでは、低懸念とされている。
またTaeniacanthus similisという寄生虫が寄生していることがある。
食用にはならない。
名前[編集]
学名はAnacanthus barbatus Gray, 1830で、英名は『Bearded Leatherjacket』。
和名は、1982年に発表された「南シナ海の魚類」という書籍内で、尼岡邦夫が提案した。
名前が「ウケグチノ・ホソミオナガノ・オキナハギ」と俳句になっており、覚えやすくなっている。
また魚類の中で、標準和名が最長である。2022年に「フサフサヒレナガチョウチンアンコウ」が命名され、1位タイになった。
なんでこんなに長いかというと命名者曰く「長い和名を付けたかったから」だそう。命名される以前はミツクリエナガチョウチンアンコウが一番長かった。
NHKの番組「日本人のおなまえっ」で、ウケグチノホソミオナガノオキナハギが紹介された際にゲストから季語が無いと指摘された。後日、命名者は孫との会話していると「ハギが季語になる」と孫から言われたというエピソードがある。
「オマエソレデモカワハギカ」という下の句も用意していたが、長すぎるためこの部分は削られている。