アイリッシュマン

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アイリッシュマン
The Irishman
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アイリッシュマン』(原題:The Irishman)は、2019年に公開されたアメリカ映画。監督はマーティン・スコセッシ、主演はロバート・デ・ニーロ。原作はチャールズ・ブラントのノンフィクション作品『アイリッシュマン』(原題:I Heard You Paint Houses、2004年)。映倫区分はPG12[2]

概要[編集]

ラッセル・ブファリーノブファリーノ・ファミリーのボス)とジミー・ホッファ全米トラック運転手組合会長)に仕え、数々の犯罪を行ってきたとされるフランク・シーラン(1920~2003)の半生を描いたギャング映画。フランク・シーランをロバート・デ・ニーロ、ジミー・ホッファをアル・パチーノ、ラッセル・ブファリーノをジョー・ペシが演じている。物語は90年代末に介護施設でシーランがインタビューに答えるタイムライン、1975年7月にシーランとラッセル両夫妻がラッセルの従兄弟ビルの娘の結婚式に向かうためドライブ旅行をしているタイムライン、50年代にシーランがラッセルと初めて出会い、一介のトラック運転手からマフィアのヒットマン、全米トラック運転手組合の幹部になりあがっていく過程のタイムラインという大きく分けて3つのタイムラインからなる。3つのタイムラインが頻繁に入れ替わり、50年代から75年のドライブ旅行の場面に追いつき、そのまま75年以降も描かれるという構成になっている[3][4]ケネディ暗殺事件とともにアメリカ近現代史上最大の謎と呼ばれる1975年7月30日のホッファ失踪の真相が明かされる。1949年から2000年までの出来事を描いているが、主演者は俳優をコンピューターグラフィックスで若返らせるディエイジング技術によって代役なしで演じている[5]。台詞がほとんど無いものの物語を通して重要な人物と目されるシーランの次女ペギーは、少女時代をルーシー・ガリーナ(Lucy Gallina)が、成人後をアンナ・パキンが演じている。

製作総指揮を担当したニコラス・ピレッジは、『ミーン・ストリート』(1973年)、『グッドフェローズ』(1990年)、『カジノ』(1995年)と合わせて緩やかなスコセッシ4部作をなすと考えている[6]。4作ともスコセッシとデニーロが組んだマフィア映画で、マフィアのアソシエイトを主人公にしている。『アイリッシュマン』と『ミーン・ストリート』はギャングものでありながらキリスト教カトリック)的な贖罪をテーマとした点で共通性がある。『アイリッシュマン』で全米トラック運転手組合年金基金の融資を受けたラスベガスのカジノが『カジノ』の舞台になっている。またアル・パチーノが出演してきた映画、特に『ゴッドファーザー』シリーズ(1972~1990年)へのオマージュが散りばめられており、家族の崩壊や裏切りといったテーマや時代を超越した構成は同作品と共通性がある[7][3]。主人公の人生とピッグス湾事件マクレラン委員会、ケネディ暗殺事件、ウォーターゲート事件、ホッファ失踪事件といったアメリカ近現代史の出来事が交差するストーリーは『フォレスト・ガンプ』(1994年)と共通性がある[3][8]

登場人物[編集]

ウィキペディアに記事がある人物のみ。

※ウィキペディアに記事がないが、エンペディアに記事がある人物。

受賞・ノミネート[編集]

紹介しているサイト[編集]

出典[編集]

  1. ネットフリックス、オスカー不調 「アイリッシュマン」受賞逃す 日本経済新聞、2020年2月10日
  2. 一般財団法人映画倫理機構
  3. a b c 宇多丸、『アイリッシュマン』を語る!【映画評書き起こし 2019.12.13放送】TBSラジオ、2019年12月19日
  4. リチャード・ブロディ「『アイリッシュマン』は、家の小さな画面で繰り返し観るためにつくられている:映画レヴュー」WIRED、2020年2月29日
  5. デジタル技術による“若返り”の驚異:映画『アイリッシュマン』のデ・ニーロたちは、こうして若々しく生まれ変わったWIRED、2020年1月13日
  6. David Fear「史上最高のギャング映画になるか? スコセッシの新作『アイリッシュマン』に迫る」Rolling Stone Japan、2019年11月20日
  7. 福山幸司「アイリッシュマン - レビュー」IGN Japan、2019年11月27日
  8. 佐野亨編『マーティン・スコセッシ 映画という洗礼』河出書房新社、2020年、30頁
  9. マーティン・スコセッシ監督作『アイリッシュマン』、ハリウッド映画賞で3冠。 VOGUE、2019年11月5日
  10. ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞発表 作品賞は「アイリッシュマン」 映画com.、2019年12月4日
  11. ニューヨーク映画批評家協会賞発表 マーティン・スコセッシ監督「アイリッシュマン」が作品賞 映画com.、2019年12月5日
  12. AFIの2019年映画トップ10に「アイリッシュマン」「ジョーカー」「1917」など 映画com.、2019年12月9日
  13. 放送映画批評家協会賞作品賞は「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」 映画com.、2020年1月13日

外部リンク[編集]