長勝寺三門

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長勝寺三門(ちょうしょうじさんもん)は、青森県弘前市西茂森の楼門。重要文化財。

寛永6年(1629年)に津軽信枚(弘前藩2代藩主)によって建立された入母屋造、とち葺の三間一戸楼門である。下層の花頭窓の漆塗り部分の他は素木造で雄渾さを感じさせる。上層の軒は二軒繁垂木であり、これを支える組物は腰組と同様の禅宗様の三手先詰組とし、上層の縁に高欄が回り、親柱に逆蓮柱が立つ等、禅宗様を基本とし、岩木山神社楼門と同様に、すべての柱が、下から上まで通し柱とする特殊な構造をしている。江戸時代前期の重要な建築遺構の一つで、数度の修理を受けたが、とくに文化6年(1809年)には大修理が行われ、花頭窓のほかに仁王像を置くなどして、形式上の変更がなされたものであることが確認されている。旧国宝に昭和11月9月18日指定された。