金沢城三十間長屋

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
画像募集中.png

金沢城三十間長屋(かなざわじょうさんじゅっけんながや)は、石川県金沢市丸の内の金沢城内の長屋。重要文化財

2階建の土蔵で、金沢城跡本丸附壇にある。南面入母屋造、鉛瓦葺、白壁の腰に海鼠瓦を貼り2階の腰にも鉛瓦葺の庇を付ける。石川門と同様に石垣の上に建ち、背面には出窓を3ヶ所設けている。中央の出窓は基礎石積みの上に載る入母屋造で、両脇の出窓は石川門の出窓と同様に唐破風としている。現在の建築は江戸時代末の安政5年(1858年)に再建されたもので、軍備倉の堅固な造りで、もとは干飯が貯えられていたというが、後に鉄砲蔵とも呼ばれたらしい。現存する金沢城の遺構は石川門とこの三十間長屋のみで、貴重な建築といえる。金沢城にはこの他に合計14の長屋があったと伝えられている。昭和32年6月18日、重要文化財に指定された。