聖母宮本殿

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聖母宮本殿(しょうもぐうほんでん)は、長崎県壱岐市勝本町勝本浦の社殿。長崎県指定文化財。聖母宮は、壱岐島北端の島内有数の古社である。

三間社流造、柿葺で、棟札3枚と細部の様式から、宝暦2年(1752年)に松浦盛信(平戸藩主)により再建されたものとみなされている。長崎県内の神社本殿では最古級に属し、全体の姿形がよく均整のとれた造形的に優れた建築で、細部に極彩色や彫刻を多用する壱岐地方の特色を表し大変貴重といえる。桁行3間、梁間2間の身舎は三連の正方形を前後に並べた平面計画で、室内にも柱が立ち板唐戸三扉を設け内陣と区画し、外陣は板張床に竿縁天井とし全面に建具を入れず開放し、両側面には内側に虎を描いた引違いの板戸を建て込む。県の文化財に平成16年(2004年)2月25日指定された。