福徳寺阿弥陀堂

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福徳寺阿弥陀堂(ふくとくじあみだどう)は、埼玉県飯能市大字虎秀の福徳寺の仏堂。重要文化財。

桁行三間、梁間三間、単層、方形造、茅葺形銅板葺の阿弥陀堂で、板壁造の廻縁付き、前面は精巧な蔀戸になっており、創建年代は明確でないが、様式や手法等から鎌倉時代末期と推定される。藤原時代の流れを踏襲した、関東地方でも数少ない和様建築で、屋根は勾配が美しく、頂には露盤、宝珠が載っている。組物は舟肘木、一軒半繁垂木、縁あり、内部は、格天井、来迎柱を後退させて立て禅宗様須弥壇を置く。内陣の須弥壇と来迎壁廻りは室町建築に属し、厨子は檜の素木造で、簡素で省略も目立つが、木鼻の特徴、欄間の透かし等から、桃山建築と考えられる。旧国宝に昭和24年(1949年)2月18日指定され、昭和31年(1956年)に現在の形に復原された。