石井家住宅

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
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石井家住宅(いしいけじゅうたく)は、神奈川県相模原市緑区澤井の民家。重要文化財宝永4年(1707年)の墨書から建立年時が確定できる。

間取は床上6室のいわゆる六間取を基本とし、カッテとイマを加えた計8室と土間からなる。玄関、ナカノマ、オクノマの3室続きの接客空間を持っており、家格の高さを示している。これらは神奈川県の主流の民家とは異なるため、西側に接する山梨県郡内地方の影響を受けたと考えられている。18世紀初頭の建築では規模が大きく質的にも優れ、構法に先進性が見られる貴重な建築である。昭和12年(1937年)の屋根替に際し、高さをかさ上げして二階屋のように改造され、屋根も入母屋造茅葺から切妻造鉄板葺に変えられたが、本来は平屋である。