生贄

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生贄(いけにえ、英:sacrifice)とは、生きたままの人間動物などを神に捧げる供え物として捧げることである。人間の場合、人柱(ひとばしら)とも言われている。ある物事のために犠牲になること。

概要[編集]

この生贄に関しては古代から世界的に人間や動物を殺してその生命を神への生贄として捧げる儀式のことである。

中国[編集]

中国では皇帝崩御した際、皇帝の生母や嫡母以外の妃などが副葬として、つまり生贄として皇帝の遺体と共に墳墓に入れられる例が多かった。

日本[編集]

日本では仁徳天皇の時代に堤防工事の成功を祈願して人柱が捧げられたとある(『日本書紀』)。その他に日本では築城や橋梁工事などの大規模な建築物を造る時にその工事の成功を祈願して人柱を立てることが多かったという。そして、この工事の最中に事故が発生したりした場合は神の怒りなどとして人柱を捧げてその怒りを鎮めようとしたという。また、戦国時代に築城がある種のブームになると工事における事故や遅延が多くなりだした。そのため、それを何とかしようとしたのが生贄である。人柱を立てることで工事に神のご加護を与えようとしたのである。つまり、人柱を捧げることで現場を担当する者たちに勇気を与えて難工事を取り組ませようとしたのである。築城奉行などはそういった心理面での効果を狙って進んで人柱を捧げたりもしたという。ただし、無理な築城設計のために自分の責任を全て神の怒りであるとして責任転嫁し、人柱を立てたりする場合もあった。

人柱にされるほうは確かに主君や民衆のために自発的に生命を捧げた、という例もあったが、それらは極めて稀な例であり、大半は強制的に生き埋めにされて殺される例が多かったという。また、人柱には若く美しい娘が選ばれる例が多かった。

日本で有名な人柱の例[編集]