名鉄2200系電車

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金山駅にて。現2232F/旧1702F

名鉄2200系電車(めいてつ2200けいでんしゃ)は、名古屋鉄道の所有する特急型電車の1形式。本項では2230系および2300系についても記述する。便宜上、豊橋方先頭車の番号をとって「2201F」「2202F」と表記するが、2300系については岐阜方の先頭車の番号をとって「2331F」「2332F」などと表記する。1700系については名鉄1600系電車の項目を参照されたい。

概要

パノラマカーグループに代わる汎用特急車として2005年より製造が開始された。本系列は観光用よりもビジネス寄りの性格が強く、展望席を備えないことが特徴である。愛称も持っていない。

登場の経緯

中部国際空港の開業に伴い、当初は1600系3500系3700系を連結した、一部特別車の急行を運用する予定であったが、新造する方針に切り替えられ、これに伴い4本が製造され、一部特別車の特急の運用に就いた。

その後、名鉄の特急政策の見直しにより2007年より1000系全車特別車及び1600系の置き換えのために5本を投入し、2009年には1600系改造の1700系と併結するための4編成分の16両を投入。2015年からは1030系の置き換えのために4本を投入し、さらに1700系置き換えのための無茶な発注分として2019年と2020年に4本分8両の特別車が落成。これにより6連17本102両体制となった。

構造

車体は全車共通で、19m級の鋼製車体となっており、前面も2000系に準ずるが、貫通幌のみ準備工事とし、この部分にマジックミラーを設置していたが、途中で窓ガラスに切り替えられ、既存車もすべて交換された。

特別車は2000系に準じ、2+2の回転式リクライニングシートを備える。トイレは洋式のものと男性用のものを設置している。

対して一般車は同時期に登場した3300系に準じ、ロングシートと転換クロスシートを約半分ずつの割合で配置している。

主要機器は170kWの三相誘導電動機&WNドライブ&IGBT素子のVVVFインバータ制御で、基本的に3300系と同仕様だが、ソフトを若干変更して起動加速度を2.3km/h/sに引き上げている。

台車はSUミンデン式のボルスタレス台車で、これは3300系の増備途上でダイレクトマウント空気ばね台車に切り替えられた後もすべて同じ仕様になった。

製造別概説

1次車
空港線開業時に投入された4本24両が該当。2次車の登場時には荷物置き場の増設とチケットホルダーの設置が行われた。
2次車
2007年に投入された5本30両が該当。この5本のみ常滑 - 中部国際空港間で流れるBGMが当初は『Around the World』であったが、すぐに変更されている。
2330系
2009年に投入された一般車のみの16両が該当。このうち左端の3号車はク1600形からの廃車発生品を一部流用している。このグループから行先表示器をフルカラーLED式としている。
3 - 5次車
3次車は2015年投入分の2本12両、4次車は2016年の2212F、5次車は2018年の2213Fが該当する。すでに3300系ではロングシート車のみの増備となっていたが、従来と同じ仕様で製造された。このグループのみ一般車にもLCD式の車内案内表示器を備える。また、1号車の0A席と2号車の13B席を設けたため、定員は1名ずつ増加している。
この他、窓下にも赤帯が設置され、1700系と2200系の全編成にも波及した。
2230系
2019年と2020年に各4両ずつ導入。従来2330系に連結されていた1700系(特別車のみ)を置き換えた関係上、本形式も特別車のみの製造となった。2号車の豊橋方には車椅子スペースが設けられた。

運用

2021年現在、特急の設定のある線区のうち西尾線を除くすべての区間で運用される。西尾線については通常1200系での運行となり、本系列は代走運用でしか入線しない。

また、2020年以降は一部の急行運用において特別車を座席指定で解放するというサービスも行われている。

関連項目

Error.svgエラー:この{{書きかけ}}は2022年11月に廃止されました参照議論。使用は控えてください。