滝乃川学園本館

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

滝乃川学園本館(たきのがわがくえんほんかん)は、東京都国立市谷保の滝乃川学園内の近代建築。登録文化財。

木造2階建、瓦葺、左右対称の平面を持ち、1階は教室、2階中央に講堂を備える。外観はアーチ付き玄関ポーチを中心として広がる水平線を強調した造形で、整然と配した窓とともに軽快な印象を与え、講堂上部のドーマー窓と赤い屋根が全体を引き締める。日本最古の知的障害者施設である滝乃川学園が昭和3年(1928年)に西巣鴨村から谷保村に移転した際、礼拝堂とともに建設された矢川の河畔近くに佇むモダンな近代建築である。

平成21年に保存修理工事が完了し、かつての教室は滝乃川学園と石井亮一、筆子夫妻を紹介する展示室に、講堂はコンサートや講座等の会場として、地域住民や福祉教育者と学園の交流の場として活用されている。