清澄寺中門

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

清澄寺中門(せいちょうじちゅうもん)は、千葉県鴨川市清澄の清澄寺内の四脚門。千葉県指定文化財。

概要[編集]

大きく量感がある茅葺の四脚門で両袖に板屋根の袖塀が付属し、本柱は円柱、控柱は方柱である。いずれも石製礎盤上に立ち梁間は腰貫でつなぐ。柱頭をつなぐ頭貫に木鼻が付き、桁行の3丁は虹梁形とし、頭貫上に台輪を載せ、三斗組組物を桁行は中央にもおき、丸桁と虹梁を組む。妻の虹梁上に大塀束を立て、大塀束を桁行き虹梁でつなぎ中央に蟇股を置く。大塀束と蟇股の上に三斗を組み棟木を支持する。二軒繁垂木とし、破風に拝み懸魚を付ける。昭和39年(1964年)4月28日県の文化財に指定された。文化財指定時に建立年代は正保4年(1647年)とされたが、19世紀前半の様式手法がみられ、天保年間(1833年-1844年)に修理された戸の縁起があることからその際全体が造り替えられたものと、現在では考えられている。