津村節子
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津村節子(つむら せつこ、1928年6月5日- )は、作家、日本藝術院会員。
人物[編集]
吉村昭の妻。旧姓名・北原節子。本名・吉村節子。福井県福井市生まれ。学習院女子短期大学国文科卒。在学中に同人誌『赤絵』に参加。卒業の年、吉村昭と結婚。以後、丹羽文雄の『文学者』や『Z』など同人誌に参加。1959年、「鍵」で直木賞候補、63年に直木賞候補(二度)、64年「さい果て」で芥川賞候補、65年「玩具」で芥川賞受賞。売れない時代に吉村とともに東北へ服を売りに行った時のことを描いた。吉村は四度芥川賞候補になってとれなかったので、同情されたという。70年代には少女小説を書いて、普通のサラリーマンより収入があったといい、その一冊「いつわりの微笑」はNHK少年ドラマになった。
1983年、東京新聞に「千輪の華」を連載。90年『流星雨』で女流文学賞、97年『智恵子飛ぶ』で芸術選奨文部大臣賞受賞。2002年日本藝術院賞・恩賜賞受賞、日本藝術院会員。2011年「異郷」で川端康成文学賞受賞、同年、菊池寛賞受賞、2017年、文化功労者となる。