泉福寺開山堂

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泉福寺開山堂(せんぷくじかいさんどう)は、大分県国東市国東町横手の仏堂。重要文化財。

切妻造、こけら葺、妻入、桁行3間、梁間3間、背後差掛付きで、円柱を木造礎盤上に建て、上下粽が付き、頭貫台輪をめぐらし、禅宗様詰組の出組斗拱に、軒は繁垂木二軒、妻は大瓶束二重虹梁、軒反りをつけ、妻壁、側壁とも板壁である。小規模ながら本格的禅宗様の開山堂で、正面中央間は桟唐戸外開き、正面奥の仏壇下に石造八角無縫塔である開山墓塔を納める。室町時代応永元年(1394年)に創建されたが大破したため、江戸時代寛永13年(1636年)に現在の堂が一部古材も用いて縮小再建された。旧国宝に昭和8年(1933年)1月23日指定された。昭和35年(1960年)に解体修理され、寛永年間の墨書銘が発見された。現在は鉄筋コンクリート造の覆屋で保護されている。