本光寺山門 (金沢市)

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本光寺山門(ほんこうじさんもん)は、石川県金沢市東山の薬医門。金沢市指定文化財。

卯辰山山麓寺院群で最大級の大規模一間薬医門で、細部も金沢市内にみられる正統的様式である。向かって右手に脇門が付き左手には築地塀が連なる。主棟では冠木の上に先端に木鼻がついた四本の腕木を架け、先端に繰形絵様をつけ、正面側に板天井を張る。棟木は両端に繰抜き板蟇股と中央二本上では結綿に雲紋を彫刻した蓑束を配し支持されている。大瓶束上に大きな皿斗と、渦文に若葉のついた実肘木を置き、板扉は当初のものとみられる錺金具が打たれているが、脇門は新しく蹴放しを入れている。親柱は几帳面取角柱で、控柱は太い面取角柱であり、冠木の小口にも几帳面を取っている。建立年代は、棟札から文化元年(1804年)であることが明確で、市の文化財に平成16年1月21日指定された。