曹源寺栄螺堂
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曹源寺栄螺堂(そうげんじさざえどう)は、群馬県太田市東今泉町の仏堂。重要文化財。
寛政10年(1798年)に建立された正面三間、背面四間、側面四間、三階建、もこし付、宝形造、向拝一間、入母屋造、桟瓦葺の観音堂で、1階に秩父観音霊場34札所、2階に坂東観音霊場33札所、3階に西国観音霊場33札所の計100か所の各観音像を配置し、右廻り一方通行で上る参拝路を巡って百観音を参拝した後に、3階の高欄から周囲を展望できる仕組みとなっており、現存最古級かつ最大規模の栄螺堂であり、参詣者が効率的に参拝できる動線や、行楽を考慮した最上階など、江戸時代の庶民による観音信仰の様相を伝える寺院建築として高い価値がある。重要文化財に平成30年(2018年)12月25日指定された。当時流行していた観音巡礼を1か所で実現できることから人気を博し、とくに関東以北で相次いで建立された。