旧開明学校校舎

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旧開明学校校舎(きゅうかいめいがっこうこうしゃ)は、愛媛県西予市宇和町卯之町の学校建築。重要文化財。

明治5年(1872年)11月に学制改革により発足し、当初校舎は坪ヶ谷にあった旧藩の郷校である申義堂(西予市指定文化財)の建物が利用された。明治12年(1879年)の教育令発布以後、各地に次々と新しい学校が建てられると、明治14年(1881年)に新校舎の建築が計画され、翌明治15年(1882年)2月に起工し、明治16年(1883年)1月に落成式が挙行された。総二階建で、内部をそれぞれ3室に区切り、1階のみ外側に庇を設け廊下を取っている。2階へは校舎右手の外階段を上がるが、手前の教室を通り抜けないと奧の教室へは入れないという特異な平面計画となっている。当初は8階級、4学級の授業が行われた。外観は漆喰大壁造、寄棟造、桟瓦葺で、半間おきに片引きのガラス窓が付き、1階は4箇所にガラス入りの両開き扉を設ける。庇の入口にあたる所には、唐破風付き玄関を設ける等、和風を主体とする意匠であるが、1階、2階とも窓の上部をア-チ型とした擬洋風建築である。当時の流行の先端を行く建築物として受けとめられ、各地から多くの見学者が訪れたと伝わる。以後、明治20年(1887年)に卯之町尋常小学校、明治23年(1890年)に宇和町尋常小学校、明治26年(1893年)に宇和町尋常高等小学校と改名され、大正3年(1914年)まで授業が行われた。

現在では、明治時代以降の教育資料を収蔵展示する資料館として保存活用されている。昭和60年(1985年)2月15日、愛媛県指定有形文化財に指定。昭和62年(1987年)10月6日に、旧開智学校松本市)と姉妹館提携し、現在も交流が続けられている。また、教室を利用して明治時代の授業体験等にも活用されている。平成9年(1997年)5月29日に重要文化財に指定された。